被災地・気仙沼へ行く。① ~初めての被災地へ~
3月10日(土)の早朝、私は東北新幹線に乗っていた。
糸井重里さんの「気仙沼のほぼ日」と森川幸人さんのやられている
気仙沼プロジェクトに同行させていただき、宮城県の気仙沼へ向かうためだ。
東北大震災の日。
忘れもしないが、会社の10階フロアにいて、開発会社さんに電話をかけていた。
その日は、担当していたプロジェクトの品質確認の日でもあり、
社内の色んな人とやり取りをしながら、朝からバタバタしていた。
そして、地震が起きた。
被災地へは行きたいと思っていたが、
行ったとして、自分に何ができるか分からないという迷いの中、
1年が過ぎようとしていた。
偶然ではあるが、前日の3月10日に遅ればせながら、被災地へ伺うことができた。
何かを通して見ていることと、実際見て感じることは、大きく違う。
あまりの凄まじさに茫然とした。
大きな瓦礫の撤去はされていたとは言え、
1年前に見た映像と、1年後に見た町の印象はあまり変わりがなかった。
本来海にいるはずの巨大な船が地上に横たわり、
町に緑色の苔が生え、生臭い異臭がしている場所も多かった。
だだただ広い土地が広がり、何から何に手を付けていいのか分からない。
カッコ付けて言うわけではないが、無力さを感じた。
今回被災地に行ったのは、自分に何が出来るか見出したからではなく、
何が出来るか分からなくても、とにかく行ってみようと思ったからだ。
行って良かった。
東京に戻ってきて、未だに何が出来るか分からないが、
見てきたこと、思ったことを「書いて」いこうと思う。
まずは、そこから。
次のことは、また後で考える。
今回、被災地へ同行させてくださった皆さんに感謝します。
■今日のカメ
■東北新幹線
早朝の東北新幹線で、まずは一ノ関へ。そこから、車で気仙沼へ向かう。
■「なすび亭」の駅弁
あまり長距離電車を使わないので、東京駅の駅弁コーナーの進化っぷりに驚いた。
恵比寿「なすび亭」とか、恵比寿「賛否両論」とか、私の大好きな渋谷「食幹」の駅弁まであった。
迷った挙句、「なすび亭」の鶏親子丼弁当に。
■開けてみると・・・
今まで食べた駅弁の中で、一番美味しかった!
鶏のつくねと卵のそぼろの味がやさしく、ちょうど良く、ご飯に合っている。季節の蒸し野菜にゴマクリームソースを付けて食べる付け合わせも、よく出来てる。素晴らしい!
■これ、不便・・・
座席前のポケット部分が、ポケットではなくバンドになっていて、細かいものが入れられない仕様。不便。
■大雪
一ノ関へ向かう途中、福島通過。大雪。
■一ノ関、到着
東京駅から新幹線で約3時間ちょっと。岩手県一ノ関駅に到着。
雨降ってましたが、雪はほとんど降ってませんでした。
■一ノ関駅の様子
新幹線が止まる駅だけあって、人の往来が激しい。震災の跡はほとんど見られない。
■世界遺産の町
平泉が世界遺産になり、駅中に平泉の横断幕がありました。
■そばスタンド
駅構内にある、懐かしい雰囲気の立ち食いそば屋。おばちゃんがせっせとかけそばを作って出してくれる。
■一ノ関駅前
観光客はほとんどおらず、地元の人がまばらにいるくらい。
ここから気仙沼へは、車で1時間くらい。
■気仙沼・八日町付近 ①
気仙沼駅周辺は2メートル近い津波を受けていたにも関わらず、現在はそのことを感じさせないくらい、建物が復旧していた。
ところが、そこからちょっと港の方へ向かっていくと、津波の被害の酷さを物語るように、倒壊し、ぐちゃぐちゃになった家が目立つようになる。
■気仙沼・八日町付近 ②
家が半分消えてしまっている。
■気仙沼・八日町付近 ③
このあたりは、家が全部ごっそり無くなってしまっていた。
この先、海岸近くの「鹿折地区」、埋立地だった「南気仙沼駅周辺」も行ったが、津波の影響が大きく、もっと悲惨な状況になっていた。
それは「被災地・気仙沼へ行く。②」で。