瑞泉寺「中国精進料理 鎌倉 凜林」へ行く。
ご招待をいただき、鎌倉瑞泉寺近くにある、
中国精進料理「凜林」へ。
今日の会は、特別すごい。
「凜林」は、中国料理界の重鎮である凜シェフがオーナーのお店で、
現在息子さんが料理をされているが、
今日は、十数年来の友人か、国家クラスの要人が来た時だけ料理されるという、
オーナー凜シェフ自らが、料理をしてくださる貴重な食事会なのだ。
年に1回しか行われないというそんな会に、
知り合いの、また知り合いという、
わらしべ長者的なつながりで呼んでいただいたのだ。
参加費は、15,000円。
追加注文もあったので、結果、一人17,000円という、
私の歴代ランチ最大額を軽く更新する値段にはなったが(笑)、
滅多に食べれない食材や料理の数々で、勉強含めて、
非常に価値のある経験をさせてもらった。
■「中華精進料理 鎌倉 凜林」
http://www.kamakura-rinrin.com/
■今日のカメ
※携帯からご覧くださっている方へ
今回、写真点数が多いので、重かったり、表示されない場合は、
PCブラウザよりご覧ください。
■「凜林」
JR鎌倉駅から車で約15分ほど。瑞泉寺のすぐ側にあります。
■外観
一軒家で、外に大きな看板もないので、知らないと民家だと思って通り過ぎてしまいそうな感じ。
■お庭も
外にお庭がありました。
■入口
ここがお店の入口。
■玄関
靴を脱いで上がります。
■個室
今回の参加者は、9名。和室の個室です。
凛シェフの十数年来のご友人の、さらに知り合いの知り合いつながりで(笑)、呼んでいただきました。
■直筆のメニュー
部屋には、凛シェフ直筆のメニューが飾られていました。
特別会用のものであって、通常の食事の場合にはありません。
■達筆
聞いたことがないような料理が目白押し。
■テーブルセット
セットはこんな感じ。
■なんと個別メニューも。
色紙に書かれた個別メニューも、凛シェフの直筆。一緒に描かれていた食材の絵も、凛シェフによるもの。
今日使う食材の中から描かれているそうで、私はアワビでした。
■全部違う!
ふと隣の方の色紙を覗いたら手長海老でした。全員違う絵が描かれているようです。
■ジャスミン茶
テーブルに置かれたジャスミン茶。料理に合わせているのか、割と、香りがやわらかでした。
■1品目
中華冷菜の盛り合わせ。
■冷菜アップ①
くらげと姫トマトの辛味和え。
■冷菜アップ②
松茸の煮こごり。いい香り。
■冷菜アップ③
あわびを牡蠣ソースと紹興酒で煮込んだもの。これもやわらかくて、いい香り。
■冷菜アップ④
ホタテのニンニク香味ソースがけ。
■「福」
人参で作られた「福」の文字。
■2品目
「連子鯛(れんこだい)」「うすばはぎ」「まとうだい」の3種の中華刺身。
特に、「連子鯛」は焼物になることが多く、刺身として鮮度もよく美味しいものは珍しいのだそう。
■「鮮」の文字
こっちの人参は「鮮」の文字。
■3品目
かわいらしい陶器の入れ物がやってきました。
■中はこんな感じ
「広島県かきの変わり壺蒸しスープ」という料理です。
■スープ、アップ
再三、メシクエでも書いてますが、牡蠣が大嫌いで、「どこだ!!」と探してみても、アイツが見つからず・・・。
なんと、このすり身になっているのが牡蠣でした。牡蠣のすり身なんて、聞いたことありません。相当手が込んでいます。しかも、牡蠣嫌いの私が、美味しいと思うほど、やさしい味で臭みなく、牡蠣と言われないと気付かないくらい。驚きました。
■4品目
「たらば蟹と松茸の淡白炒め」という料理です。
■炒め、アップ
大きくて香りの良い松茸と、これまた大きなたらば蟹の一番いい部分が炒められています。香り良くて、とても美味しい。
■5品目
「手長海老の豆豉炒め煮 鍋仕立」という料理です。
一度、手長海老を炒めてから、鍋で煮るという手間のかかった料理。
■海老、アップ
一見、味が濃そうですが、すごくバランス良く、ちょうどいい。
海老の濃厚なエキスに、ほのかに甘い醤油味が加わって、なんとも言えない味になっています。全料理の中で、これが一番好きかな。
■汁と化す・・・
凛シェフの説明では、1人に手長を2匹使っているということで、もう1匹が見当たらなかったのですが、なんと1匹は全部すりつぶして、スープのエキスとなっているそうです。
なんと贅沢・・・。だから、こんなに濃厚なのか・・・。
■追加カニチャーハン
ご飯が欲しくなる味だったので、みんなでカニチャーハンを追加で注文。
ただ、おそらくこれは凛シェフが作っていないと思われ、味は普通かな。
■完食
身も、スープも完食。美味しかった!!
■6品目
「二種の酔蟹(ずわいと上海蟹)のかに玉」という料理。
確かに、「かに玉」ですが(笑)、こんなの見たことありません。
■かに玉、アップ
「酔蟹」(酔払いガニ:蟹を紹興酒の中に生きたまま入れて、酔っ払ったまま漬けこんでしまう料理)だけでも贅沢なのに、しかもずわい蟹と上海蟹。さらに、それをかに玉に。なんてこった・・・(笑)。
味は、紹興酒の香りと味のする、大人のかに玉です。人間も酔っ払いそうです。
■かに味噌も
かに味噌もたっぷり。濃厚。紹興酒のいい香り。
■7品目
黒ムツの中国刺身です。
「中国刺身」は、刺身の上に、ワンタンや香草をかけ、最初からタレもかかっています。
さりげない料理ですが、さっぱりしていて、これも美味しい。
■8品目
「黒ムツの四川風味噌煮」という料理です。
高級魚「のどぐろ(赤ムツ)」の上をいく「黒ムツ」が2尾も味噌煮になっています。写真では伝わりにくいですが、9人前あって、かなりデカイです。
■凛シェフの解説
凛シェフ自ら、料理の説明をしてくださいます。
■取り分け
かなり大きいので、2人掛かりで黒ムツの解体作業。
■黒ムツ
四川風味噌煮といっても、全然辛くありません。脂が乗っていて、濃厚で、とても美味しかった!
ご飯がほしいー。
■・・・というわけで。
全員ご飯が足りなくなり、またお代わりチャーハン。今度は、五目。
でも、これもイマイチだったなあ・・・。他の人が作ったんだろうな。美味しいチャーハン食べたかった。
■9品目
「めじな」の清蒸です。
仕上げに、凛シェフがアツアツの香味油を魚にかけています。
■完成
近づかなくても、この位置からすでに香味野菜のいい香りがします。
■めじな
手長海老の次に好きだったのは、これかなあ。
全体的にさっぱりしているんですが、めじなの脂も感じられ、香味野菜のソースとのバランスもよく、すごく美味しかったです。
■10品目
ふかひれ入り炊き込みご飯です。
一度煮込んだふかひれをさらに炊き込みご飯にしている贅沢な一品。味もしっかり付いていて、香りもよく、美味しかった。
■11品目
カニ味噌が入った「上海カニ包子」という饅頭。
味は美味しかったですが、ちょっと皮が堅くなっていて、普通かな。
■12品目
竹の容器に入った凛林特製の杏仁豆腐。
■杏仁、アップ
ミルクがかなり濃厚で、個人的に好きな味の杏仁豆腐でした。