タイへ行く。⑩ ~奇界遺産シリラート死体博物館~





コフジさんセレクトの世界遺産アユタヤから一夜明け、


いよいよ私のターンになった。













前回行ったホーチミンの奇界遺産に続き、


どーーーしても行きたいところがあった。


今回のバンコクの旅は、コレがメインと言っても過言ではない。













『シリラート死体法医学博物館』


奇界遺産好きには、通称「死体博物館」の名で通っている名所だ。













シリラート病院という、今も現役の大きな大学病院内にある博物館で、


医学を志す学生のほか、普通に一般の観光客も無料で見学ができる。













「死体博物館」という通称が示すように、


凶悪殺人犯の死体が陳列されている世にも珍しい博物館がある。


それ以外にも、象皮症にかかった患者の、


巨大に腫れた世界最大の睾丸のホルマリン漬けがある「寄生虫博物館」や、


人間の体を数十に輪切りにしたスライスが飾ってある「解剖博物館」など、


とにかく、他ではなかなか一般で見れないような貴重な博物館が入っている。













ここに行くことが、私の今回の旅の目的だ。


色んな資料を読み漁り、撮影も可能と聞いていたので、


いつも使っているデジカメよりも数倍高解像度のカメラを借りて、持参した。













シリラート死体博物館に興味を持った方のために、


行き方を書いておきたいと思う。


というか、日本を代表する旅行本「aruco」にも、「ことりっぷ」にも、


行き方どころか、この素晴らしい博物館に関する記事が1つも書かれていない。


どうしたことか・・・。













さて、行き方だが、


BTSサパーンタクシン駅の目の前にあるフェリー乗り場から、


エクスプレスボートというのに乗り、


「No.10 Wang Lang ワンラン」という船着場で降りる。


ワンラン船着場まで約15分くらいで、40バーツ(120円くらい)。












通常のフェリーと、エクスプレスボートの違いは、各駅停車か、急行かの違い。


エクスプレスボートは、観光客が行きそうな名所が近い船着場だけ止まる。













ワンラン船着場を降りると、


土産物屋や屋台などがごちゃごちゃしている場所に出るが、


そこを通り抜けて、大通りに出ると、目の前に大きなビルがあり、


そこがシリラート病院。













現役の大学病院なので、医者やナース、患者や医学生が往来する中を通り、


広い敷地が迷路のようになっており、博物館も数箇所に点在しているので、


受付や道行く人に「ミュージアム?」と聞きながら、博物館を目指す。


ちなみに、一応、館内に博物館への看板が出ているが、


出たり消えたりで(苦笑)、あまり役に立たない。













いかんせん、本物の病院なので、


そんなところをカメラとガイドブックを持ちながらウロウロしているのが


なんだかすごく変な感じもしてくるが、


観光客にも開放されたきちんとした博物館なので、ご安心を。













散々、病院内で迷った挙句、


やっと「解剖博物館」という木造の建物にたどり着いた。














が、まず、残念なお知らせとして、撮影が禁止になってしまったらしい(号泣)。


撮影できるのは、博物館の建物玄関まで。













入口の受付で、国籍や身分を記載する。


パスポート提示などは必要なく、入館料も不要。












中は薄暗く、古い学校の理科室に入ったような感じ。


部屋は2つに分かれていて、


本物の人間の各部位の細かい解剖ホルマリン漬けや、


奇形児のホルマリン漬けが多数収容されていた。













人間の輪切りも見てきた。


たぶん、これを全部つなげると、きれいに1体の人間になるのだろう。


よくこんなに綺麗に輪切りにできるもんだ。


解剖技術の高さが伺える。













館内は、観光客だけでなく、


高校生・・・もしかしたら中学生と思われる若い女学生集団もいた。


だが、みんな平然と、普通に、静かに、かつ、じっくりと眺めている。


顔をしかめたり、声を上げるような子は一人もいない。













上座部仏教のタイでは、輪廻転生が信じられている。


死体はグロテスクなモノではく、次の生者と考えられている。


だから、タイの人は、変な言い方かもしれないが、


死体に寛容であり、拒絶反応を見せない。













さて、いよいよ死体博物館、寄生虫博物館へ。


この解剖博物館とは別の建物にあるらしい。


で、言ってみたところ、なんと・・・。


まさかの「改装中」の文字。













ショックで床にヘタッとなる瞬間を、初めて味わった。


日本から7時間。


解剖よりも、どちらかと言うと、死体と寄生虫がメインだったのに、なんてこった。


受付のお姉ちゃんに、どれだけ楽しみにして日本から来たかを英語で嘆願してみたが、


「本当にごめんなさい・・・」のお言葉。


まあ、そりゃ、どうしようもないよね・・・。













チラッと中を覗いたら、黒っぽい人のようなものがあったので、


きっとあそこにあったんだろうな、と思いながら、病院を後にした。












きっと仏様が私に、


「またバンコクおいでよ」と言ってるんだ、と思うことにする。


次は、必ず見る!!














ちなみに、「__Amarone__」さんという方のサイトで、


私が観たかったものが写真付きで、見やすく紹介されていました。


今は撮影禁止となっていますが、


博物館の詳細は、コチラ(*閲覧超絶注意*)
















■今日のカメ

■「サートーン」船着場
f0232060_1671129.jpgBTSサパーンタクシン駅の目の前にある「Sathorn サートーン」船着場。ここが始発です。









■エクスプレスボート
f0232060_1685760.jpgこれに乗ります。1人40バーツ(約120円)。15~20分間隔くらいで来ます。









■満員御礼
f0232060_16121325.jpgエクスプレスの方は、特に観光客向けなので、かなり混み合います。









■ボートからの景色
f0232060_16135047.jpg川での移動は気持ちいいですね。










■シリラート病院
f0232060_16191767.jpgボートに乗ること、約15分。10番目のワンラン船着場の目の前にあります。









■病院内の様子
f0232060_1620484.jpg現役の病院の他、入院病棟、医大、看護大なども併設されている上、博物館も入っているので、かなり広いです。確実に迷います。









■解剖博物館入口
f0232060_16222220.jpgここが唯一見れた解剖博物館の入口。死体博物館と寄生虫博物館は、別の建物。

残念ながら、撮影禁止。







■『ワット・ラカン』参道
f0232060_16254884.jpgシリラート死体博物館は、王宮や寝釈迦仏などの観光地と、川挟んで対岸にあります。

せっかくこっちまで来て、そのまま帰るのは悲しかったので、病院から徒歩15分くらいのところにある、『ワット・ラカン』という寺院に行くことにしました。




■『ワット・ラカン』
f0232060_1625063.jpgお寺自体は、地元のお寺という感じでそこまで大きくはないのですが、ここの寺の名物として、「生き物を逃がすことで、功徳を積む」ということができます。







■生き物屋台
f0232060_16291742.jpg寺の周りに、祭りの縁日のように、金魚やら、カメやら、ナマズやらを売っている屋台がいっぱい出ています。買って逃がすと、逃がした生き物に応じたご利益があり、功徳を積みます。

以前、ベトナムのお寺で「小鳥逃がし」というのをやりましたが、それの魚類、両生類バージョン。




■カメは長寿
f0232060_16373398.jpg1匹10バーツ(約30円)。大きいサイズは、300円くらいのものも。

1匹から好きなだけ購入可能。







■ピンク魚は恋愛
f0232060_16385978.jpgこのピンク色の魚は、恋愛に効果があるそうです。










■ドジョウはお金
f0232060_1640392.jpgドジョウは、金運。

しかし、捕まえたモノを買って、また逃がすという行為に、疑問を抱かないわけではないが(笑)、この生き物売りのおばちゃん達は、日々どれだけの罪を背負ってることになるんだろう(苦笑)。





■逃がします。
f0232060_16431648.jpg逃がす前に、『ワット・ラカン』に向かって、住所と氏名と祈りを捧げてから、買った生き物を川に逃がします。

7匹くらい買って、逃がしました。






■パンのエサ売り
f0232060_16451179.jpg給食のように、大量にコッペパンが積まれていたので、何かと思いましたが、魚やハトのためのエサです。

『ワット・ラカン』では、生き物にエサをあげることも、功徳を積むことになります。





■パン山積み
f0232060_16465956.jpg1袋単位で購入。150円くらいだったかな。

パンは、エサ用なので、油でベタベタです(苦笑)。







■ハトの大群
f0232060_16484745.jpgここで毎日エサがもらえることを知っているので、おぞましい数のハトが群れています。

しかも、かなり堂々としています。ヒッチコックの映画を思い出してしまいました・・・。






■魚の大群
f0232060_16501064.jpg写真クリックして、拡大してご覧いただくと分かりやすいですが、川の下にもおぞましい数の魚がいました。

おそらく、ここで逃がされた魚が豊富な功徳エサを食べながら成長したのだと思われますが、とんでもない数が動いてました。どうすんだろ、コレ・・・。



■桟橋でエサやり
f0232060_16523477.jpg地元の人も、観光客も、桟橋でせっせとエサをまいています。
by meshi-quest | 2013-08-27 08:04 | 旅行_海外
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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