モロッコへ行く。① ~20時間と41度の洗礼~





8月の下旬、私はモロッコにいた。


初のアフリカ、初のガチイスラム圏だ。












周りにモロッコへ行くと告げたとき、


女性陣は軒並み、「いいなー」「素敵!」と言い、


男性陣は、「いよいよ性転換するのか!」と笑われた。


私も、モロッコへのチケットは取ったものの、


本やテレビ番組で見た程度で、実際どんな国なのか全く分からない。













日本からドバイを経由して、20時間。


ドバイでのトランジットを含めると、実に24時間丸1日かかる、


とても遠くて、神秘的で、よく分からん国だ。












そんな国に行ってきた。













旅のスケジュールは、下記の通り。



■1日目
夜に成田から12時間かけて、ドバイへ。




■2日目
深夜にドバイに到着し、約4時間のトランジットを経て、

今度は8時間かけて、モロッコへ向かう。

ちなみに、日本とドバイの時差は、マイナス5時間。



2日目の午後にようやくモロッコのカサブランカという町に到着し、

そこからマラケシュエクスプレスという列車に3時間乗り、

ようやくマラケシュという世界遺産の町に着く。

日本とモロッコの時差は、マイナス9時間。




■3、4日目
マラケシュに滞在




■5日目
マラケシュエクスプレスに乗り、3時間かけて、カサブランカに戻る。




■6日目
カサブランカに滞在。



■7日目
午前中に、カサブランカ空港へ向かい、昼過ぎに8時間かけてドバイへ。

帰りのトランジットは短く、1時間半くらい。

すぐに、11時間かけて、成田へ向かう。

帰りはジェット気流の関係で、行きよりちょっとフライト時間が短い。




■8日目
午後夕方、成田に到着。









ざっとこんなスケジュールだった。













飛行機は、長距離フライトで評判の良いエミレーツ航空を使った。


確かに、設備やサービスも悪くないし、機内食も割りと美味しく、


映画もちょっとした田舎のTSUTAYAくらいのボリュームがある。













とはいえ、20時間、狭いエコノミー座席に乗っているのは、


ぶっちゃけ、つらい。












あと、暑さ。


海が近いカサブランカは、日中32度前後で、夜は涼しいくらいだったが、


問題は、内地のマラケシュ。













連日、41度の猛暑。


初めて40度以上を体験したが、日差しが肌に痛く、熱風で息が出来ない。


初日に、マジで熱射病になった。












アフリカの夏をなめてました、ごめんなさい・・・と言わざるを得ない


強烈な洗礼だった。













洗礼と言えば、もう1つ、どうしても書いておきたい強烈な出来事があった。


行きのドバイからモロッコへ向かう飛行機でのこと。












私の席に、3人の親子モロッコ人が座っていた。


事前に席番を見ていたので、間違っているはずないのだが、


念のため、もう一度、自分のチケットを見てみるが、確かにこの席だ。













このモロッコ親子が席を間違えてしまっているようなので、


なるべく丁寧な英語を選んで、席が違うことを伝えた。


すると、3人掛けの端にいた娘と思われるおばさんが、


自分たちを指差し、「パパ、ママ、私」と言ってきた。













「え?」


ポカンとしていると、そのおばさんがもう一度、


「だから、パパ、ママ、私なの!」と言ってくる。












「で??」


どうやら、察するにパパとママと私の3人で一緒に座りたいと言っているらしい。


しかし、全く「すみませんが、よろしければ代わって・・・」という素振りはなく、


かなり堂々とした態度で、主張だけを繰り返す。













娘がいきなり自分たちのチケットを渡してくるので、


席番号を見てみると、3人てんでバラバラの席で、


どう考えても、できないトレード。












色々と思うことはあったが、ここは冷静に、


「すみませんが、私たちも2名で席を取っているので、


代わることはできません。」ということを伝えるが、


全く聞く耳持たず、立ち上がる様子もない。











こんなことが15分近く続き、話にならないので、


キャビンアテンダントを呼んで、仲裁をしてもらい、


ようやく舌打ちをされながら、親子三人が退席をした。












たまたまタチの悪い客にあたったのかと思ったら、


同じようにもめて席に座れてない客がそこら中にいる。


なんなんだ、モロッコ人。













これ、アフリカの気質なのか、モロッコ人の気質なのか、


はたまた、持っている者は持たざる者へ施すことを常とする、


イスラムの教えのためなのか、未だ分からないが、とにかく驚いた。












おお、完全アウェー。


来たぜ、モロッコ!!












驚きと、怒りと、困惑と、苦笑と、色んな感情が入り混じりながら、


そっと自分の席に座り、3DSの電源を入れ、無の境地に入る。













「異議あり!!!!」


そうだよね、ナルホドくん・・・。


私もそう思うよ。
















■今日のカメ

■成田空港
f0232060_2212988.jpg8月下旬、夜の成田空港第二ビル。人は少なめ。










■エミレーツ航空
f0232060_2244452.jpg今回は、行き帰りも、長距離に定評があるエミレーツ航空にしました。

これ、エミレーツのCMの写真ですが、CAさんはみんなこんなアラブっぽい制服を着ています。






■電源ありがたや。
f0232060_2253960.jpg結論から言うと、エミレーツ航空、かなり良かったです。

変換プラグさえあれば、エコノミーでも座席から電源が取れるので、3DSやり放題でした。これは、ありがたい。

なので、エミレーツ乗るときは、プラグは機内持ち込みにすることをおすすめします。


■映画もいっぱい。
f0232060_2275012.jpg新作、旧作含め、かなり映画の本数ありました。今まで乗った飛行機の中で、一番入ってたかも。









■サービスポーチ
f0232060_2285699.jpg機内サービスとして、エコノミーにもアイマスク、歯ブラシ、靴下のポーチセットが配られます。









■機内に星空
f0232060_2295964.jpg長距離、かつ、夜間フライトなので、機内を寝て過ごすことが多いエミレーツ。

夜、機内の電気を消すと、天井にうっすら星空が浮かぶようになっていました。






■私の長距離対策①
f0232060_2322314.jpg20時間は初だったので、私なりに研究し、なるべく快適に過ごせるよう、こんなものを持ち込みました。よろしければ、ご参考に。

クレンジング化粧水『BIODERMAビオデルマ』、化粧水&乳液、保湿フェイスパック、薬用デンタルウォッシュ、ハーバルスプレー、アヴェンヌウォーター。特に、顔を洗わずに、クレンジングが出来るビオデルマは、とても良かったです。


■私の長距離対策②
f0232060_2384144.jpg足のむくみ対策として、今回、コンサイス社の「フットレストハンガー」と、ドクター・ショールの「フライトソックス」を持参しました。

これは、「フットレストハンガー」で膨らせて、機内の食事台の柄に吊るして、使います。フライトソックス履きつつ、さらに、足も浮かせるので、20時間かなり足はむくまずに行けました。おすすめ。



■こんな感じ。
f0232060_244783.jpgこんな感じで、前にフックでひっかけて、吊るして使います。









■機内食(成田⇒ドバイ)
f0232060_2444327.jpgチキンの煮込みと、ポテトサラダと、パンと、ラズベリームースケーキ。

機内食なので限界はありますが、そんなに悪くない味の機内食でした。






■ドバイ国際空港①
f0232060_2475389.jpgドバイ国際空港は、ヨーロッパをつなぐ要所としてトランジットが多い空港なので、空港内のお店は24時間フル稼働しています。

着いたのが、ドバイ時刻の夜中3:50。
深夜ですが、元気いっぱい、絶賛営業中でした。





■ドバイ国際空港②
f0232060_2562562.jpgMOETのシャンパンバーも深夜バリバリ営業。










■ドバイ国際空港③
f0232060_2574162.jpgドバイ空港お約束の、セレブくじのコーナー。

これ、日本円で1回10,000円ちょっと払うと(為替で変動)、1200万円相当の高級車が当たるというもの。当たれば、ちゃんと日本へ輸送してくれるそうです。

運試しとは言え、1回1万か・・・(苦笑)。



■ドバイ国際空港④
f0232060_315195.jpgトランジット客が多いドバイ空港では、仮眠が取れるリクライニングベンチが多数あります。

でも、そのベンチも、トランジット客の多さに数が足りず、全く座れません。






■ドバイ国際空港⑤
f0232060_341378.jpgドバイ空港の色んなところに、立派なエミレーツ航空インフォメーションカウンターがあります。

今回私も初めて知ったのですが、4時間以上のトランジットの場合は無料食事券が、8時間以上の場合は空港近くのホテルでの宿泊サービスが、このカウンターで受けられます。ただし、当然、エミレーツ航空利用客のみ。



■M&M's
f0232060_371881.jpgアラブ仕様のM&M's。










■モロッコ一色
f0232060_392796.jpgドバイからモロッコへ向かうロビーにて。

モロッコやイスラムの服を身にまとった人たちだらけ。見たところ、日本人は一人もおらず、観光客もまばら。完全アウェー。






■機内食・朝(ドバイ⇒モロッコ)
f0232060_3355629.jpgクロワッサン、マフィン、オレンジジュース、カットフルーツ。









■機内食・夜(ドバイ⇒モロッコ)
f0232060_337067.jpg日中8時間のフライトなので、2回食事が出ます。

夜は、レッドチキンカレーと、ほうれん草のソテー。これも、そこまでまずくはない感じ。







■ムハンマド5世国際空港
f0232060_3113628.jpgモロッコ・カサブランカにあるムハンマド5世国際空港。海外からの便は、必ずここに到着します。

到着ロビーにて。モロッコ人はせっかちなのか、とにかく列を押して、乱す。ずっと騒いでて、押したり、横入りしたり、もめたり、めちゃくちゃでした・・・(苦笑)。




■空港正面
f0232060_314751.jpgムハンマド5世国際空港の正面入口。

ちなみに、この空港、出際が悪くて、入国審査も、バゲージクレームもやたら時間かかり、外に出られるまで1時間半かかりました。






■駅
f0232060_3165988.jpg空港から車で約15分のところにある長距離列車の駅。

ここから、マラケシュエキスプレスというのに乗って、世界遺産都市マラケシュに向かいます。






■自由なお客さんw
f0232060_3175038.jpg列車は、1等車と2等車に分かれていて、2等車は人が溢れんばかりに乗っています。結果、あふれて、停車すると、こんな感じで客が自由に線路に降りてます。

ああ、アフリカっぽい!





■1等車両の様子①
f0232060_3203657.jpgさすがに2等車は、観光客には厳しいので、1等車に。

中はこんな感じで、6人席の個室に分かれています。







■1等車両の様子②
f0232060_3221511.jpg完全指定席で、席もゆったりしていますが、1等車とは言え、日本のそれとは全く違って、そこまで乗り心地はよくありません。混んでないだけマシ、くらいな感じ。

クーラーも一応付いていますが、あまり効いていないので、割と暑いです。




■車窓から①
f0232060_3245021.jpgカサブランカの駅を出発して、15分くらいの風景。










■車窓から②
f0232060_3271768.jpg1時間半くらい経った車窓の風景。

ひたすら赤土の大地が広がっています。
ああ、遠い国に来たなあ・・・と、車窓からこの風景見て、思いました。






■車窓から③
f0232060_3291724.jpg2時間ちょっと経った車窓の風景。

土の色が変わり、木が現れ始め、遠くに家も見えてきました。







■終点マラケシュに到着。
f0232060_3325280.jpgマラケシュエクスプレスに揺られること、約3時間。成田を出発してから、実に24時間。

ようやく世界遺産都市マラケシュに到着しました。







■正面入口
f0232060_3294812.jpgマラケシュ駅の正面入口。かなり立派な建物です。

モロッコ時間で、夕方19:30くらい。
夜になっても気温下がらず、35度くらいはあります・・・。汗が止まらず、息苦しい。
by meshi-quest | 2013-09-02 08:08 | 旅行_海外
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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