私は辛いものが食べれない。

バリやらベトナムやら韓国やら中国やら、アジア各地を旅しているくせに、実は辛いものがかなり苦手である。

一般的に、若い女の子はスパイシーなものが好むようだ。
レストランの食事メニューでも、【ピリ辛】とか唐辛子マークが付いているようなメニューをよく頼む。

が、私はその流れに逆行するかのように、辛いものを避ける。
なので、私と食事に行くと、みんなが遠慮して韓国料理やタイ料理の店を避けてくれており、毎度実に申し訳ないなぁと思っている。

私とうってかわって、母は辛いものが大好きだった。
成沢家でカレーの時は、2人しかいないのに、いつも鍋が2つあった。
1つは私専用のバーモントカレー(中辛)、もう1つは母用のインド風激辛カレーだった。

鍋はいつも一目でどちらのカレーかが分かるようになっていた。
私の鍋の中は中辛カレーにさらに牛乳も足しているので、小学校の給食のような色をしており、母のカレーはハッキリ言って黒に近い色をしていた。

私は、中辛は中辛でもバーモントカレーの「りんごとハチミツいっぱいです!」中辛じゃないとダメだった。
辛いもの好きには分からないと思うが、同じ表示が中辛でも微妙に辛さの度合いが異なっており、私が受け付けられるカレーの辛さは「バーモントカレーの中辛」が限界だった。

それほど、辛さには弱かった。

ところが、最近になって、ふと【辛さ】というものと面と向かって語り合ってみようと思うようになった。
すごい心境の変化だ。

きっかけは、近所にある「とらの子」というラーメン屋で食べた豚キムチ。
もちろん私が注文したものではないが、ちょっと食べさせてもらったところ、ピリ辛ではあったが「美味いかも・・」と思ったのだ。

その後、家で初めてキムチ鍋を作ってみた。
元々、キムチの匂いも好きではなく、おまけに辛いので、一生縁のない食べ物かと思っていたが、作ってみると、意外にイケることが分かった。

こうして、豚キムチとキムチ鍋を足掛かりに、辛美味(からウマ)への階段を一段上ることになった。

そんなある日、昼飯時に「中本へ行こう」という誘いが来た。
【中本】とは、うちの男性社員たちが大好きでこぞって通っている劇辛美味ラーメンを出すラーメン屋である。

以前にも何度か誘われたが、その度に断っていた。
話を聞くに、想像を絶する辛さらしく、そんな場所に、辛さ若葉マークの私が行けるはずがないからだ。事故ることが目に見えている運転はできん。

が、今回は、キムチ鍋の件もあり、非常に興味がそそられ、一緒について行くことにした。



中本は新宿の小滝橋通り沿いにある。
着いたのはもう1時を過ぎており、昼飯ラッシュ時は終わっていたはずなのだが、地下に降りる階段前にずらーっと人が並んでいた。

常連であるみんなは、食事前に牛乳を買い込んで飲んだり、すでに注文も決定しており、準備万端だった。
ちなみに、食前に牛乳を飲むのは、辛さで胃がやられないように、事前に膜を張るためらしい。
大げさだなぁ・・と思われるかもしれないが、これが大げさでないことは、「今日のカメ」でじっくり見ていただきたい。

さて、待つこと20分、ようやく席に案内された。
常連たちは、こぞって激辛系ラーメンを注文していた。
ちなみに、私は初心者なので、メニューにも「初心者向き」と控えめな唐辛子マークが描かれている「味噌タンメン」を注文した。

店内は唐辛子の辛い匂いでいっぱいだ。待つこと10分。
味噌タンメンがやってきた。
自ら注文をして辛いラーメンを食べるのは、生まれて初めてである。

味は、舌にピリッと来る辛さはあるが、確かにお店が言っているように「辛さの中に美味さ」があった。うん、美味い。

ふと、隣をみると、血のように真っ赤なスープに麺をつけて、美味しそうにすすっているうちの社員。
冬なのに、額からは汗がダラダラ出ている。
そして、嬉しそうで、満足げだ。

私にとっては、調子に乗ってこれ以上辛さランクをあげると、撃沈するのでやめておくが、辛いものが好きな人は色々な辛さに挑戦してみるといい。
辛いのが弱い人も、私が食べた味噌タンメンならいけると思う。





辛いものを美味いと言うなんて、あぁ、あたしも大人になったもんだなぁ・・・。
しかも、辛いものをテーマにコラムを書く日が来るなんて。



今までずっとサビ抜きの寿司を食っていた子供が、ふとサビ入りを食べたとき、「あ・・・、美味いかも・・・」と今までとは違う感触にとまどいながらも、扉の奥から射すまばゆい光に目を細めながら大人への階段を一歩上った時のような、あぁプチ感動。

そんな一日でした。








■今日のカメ。

◆蒙古タンメン【中本】
f0232060_1691142.jpg新宿から小滝橋通り沿いを歩いていくと、真っ赤な看板が見えてきます。







◆混んでます。
f0232060_1693038.jpg昼時は過ぎてましたが、たくさんのお客さんでした。












◆常連はまず牛乳
f0232060_1695259.jpg中本ラーメンを食べる前には、まず牛乳を飲むみたいです、うちの常連は。











◆メニュー
f0232060_1610828.jpgとにかく、赤いです。








◆味噌タンメン
f0232060_16102839.jpg私が注文した味噌タンメン+たまごです。
野菜がしっとり炒められていて、美味しかったです。あと、麺がモチモチしていて美味しかったです。





◆常連軍が注文した冷やし味噌
f0232060_16105045.jpg真っ赤です。
これじゃ、食べる前に準備が必要です。ちょっとスープを舐めてみたんですが、マジでエライことになってました。エライコッチャ。





◆味噌タンメン+マーボー豆腐+ご飯
f0232060_16111189.jpg通はラーメンに、さらにマーボー豆腐+ご飯を注文するらしいです。
マーボーをご飯にかけるのですが、マーボーはかなり辛かったです。
あ、でも、辛さ若葉マークの感想なので、辛いもの好きには平気なのかも。
# by meshi-quest | 2004-02-21 16:04
先日のコラムで、フードテーマパークが好きで、自由が丘のスイーツフォレストに行ったことをお話した。

その原稿を書いている時に、ふと思った。
「そういえば、あそこにはまだ行ってなかったなぁ・・・。」

行きたいときが、行くべきとき。
思い立ったら、すぐ行動。
興味と好奇心が原動力。
なんだか企業の社訓みたいだが、それはさておき、思い立ったので、行ってみることにした。

我々が向かった先、そこは「横濱カレーミュージアム」。
JR関内駅から徒歩数分のところにある、プチ・インドだ。

元々カレーは大好きな食べ物の1つなので、機会がなくて今まで行けずにいたが、カレーミュージアムも非常に気にはなっていた。
しかも、今回は朝起きて(←正確に書くと、とっくに昼過ぎの16:00に起床)神の啓示のように思い立って行動に移ったので、当然食事もとっておらず、腹ペコで突入したので、脳ミソによる興味だけでなく、胃袋的にも興味津々であった。



うちから国道1号線を車で飛ばすこと、30分。目的の「横濱カレーミュージアム」に到着。
ミュージアムといっても、一軒の博物館風な建物になっているわけではなく、池袋のナンジャタウン同様大きなビルの一部に入っている。

カレーミュージアムへは直通の専用エレベータでビルの7階まであがる。
エレベータの入り口へ来ると、インドの衣装を身にまとったお姉ちゃんから「カレーミュージアムとは何か」の1分講義を受けた。

人の話も聞けないくらい腹が減って仕方がなかったのだが、どうやらこの講義を受けないと、エレベータに乗せてもらえないシステムらしい。
カレーの国へ行くための第一の試練。ナマステ、インディア。
エレベータ待ちがてら、じっとお姉ちゃんの話を聞く。

エレベータに乗ると、すでにカレーの匂いが充満していた。
食欲を誘い、胃袋を刺激する第二の試練。
ヨダレ垂らすことなく、試練突破。

エレベータが到着し、扉が開くと、もうそこはカレーの国。
カレー好きのために、カレーしか用意されていないカレとアナタの国。

早速、進もうとすると、今度はインドの衣装を身にまとったお兄ちゃんによる足止め。
笑顔でご親切にカレーミュージアム館内のご案内とお勧め商品の講義が始まった。
またもや、エレベータ前にてこの講義を聞かないと先に進めぬシステムらしい。

煩悩は捨てねばならぬが、ここまで来ると、親切を通り越して、若干しつこい。
イライラしてきたが、でも、ここはじっと我慢。
「彼らはあくまでも親切でやっているのだ。」
「それに、そういうアルバイトの教育指導を受けているのだ。この子らに罪はない。」
なんとか、第三の試練突破。

こうして3つの難関を見事クリアした者だけが到達できるカレーの王国。
早速、探検開始。

コラム内では使いやすいので「国」という表現を使っているが、実際のカレーミュージアムの世界観は、横浜という場所も意識し、港町風な造りになっている。

まだ、鎖国を開いてまもない日本に文明開化の波がやってきた。
見たこともない異国の文化を目にするため、港に集まる人々とにぎわう横浜の港町。
その中で、遠くインドという神のいる国から金色に輝く黄金の食べ物がやってきた・・・。その名はカレー。
私が見たカレーミュージアムに簡単なストーリーをつけるとするとこんな感じだろうか。

カレーミュージアム内は、カレーの香りで充満している。
どこもかしこもカレー屋なのだから、当然だ。

しかし、餃子スタジアムやラーメン博物館でもそうだったのであるが、この胃袋を適度に刺激する良い香りが、ある一線を越えると、急に気持ち悪くなることがある。

これが、満腹である。
しかも、カレーはご飯がセットなのでボリュームもあり、この一線が近づくタイミングが早く来ることが予想される。

そこで、思った。
食べたいカレーにまず優先順位を付けねば・・・。

カレーミュージアムには全国各地の選りすぐりのカレー店のうち13店舗入っているらしいが、話し合いの結果、まず「やきカレー」なるものを食べさせてくれる【伽哩本舗】という店に入った。

ここを一番最初に選んだ決め手は、ミュージアム入り口で配っている館内パンフレットに載っていた写真で、トロ~リとしたチーズの感じが一番美味しそうに見えたからである。

この後のことも考えて、「お試しカレー」という量少な目の500円カレーを頼もうと思ったが、小さな但し書きに見逃せない一言が。

「ただし、お試しカレーは肉なし」

こうして一軒目にして、フルにカレーを食べることになった。やきポークカレー960円也。
フルで頼んでみたが、通常のカレーより量は少なめであった。味は美味しかった(詳しくは「今日のカメ」で写真と共にご覧ください)。

次に行った先は、カレーお好み焼き「ライス焼き」なるものを売っている【肥後たこ坊】。
テイクアウト形式のファストフードなので、待たずにすぐに食べれた(詳しくは「今日のカメ」で)。

ここまで食べ進んできて、かなり一線が見えてきた。
無念だが、次を最後の食事とする。やむをえん。

最後に向かった先は、【せんば自由軒】の「名物インディアンカレー」。
カレー雑誌には必ず載っている名店だ。

名物インディアンカレーは、ルーがない。一見すると、ドライカレーのに見える。
聞くところによると、当時カレーがご飯とルーを別々の皿に盛る形式しかなかったころ、忙しい大阪の人々に合わせてなんとか早く食べる方法がないかと考案されたのが、最初からご飯にルーを絡めたインディアンカレー。
カレーが絡まったご飯の上に載っている生卵をくずして、その上にウスターソースをかけてまぜて食べるのが正しい食べ方らしい。
とにかく、不思議なカレーだった(詳しくは「今日のカメ」で)。

そんなこんなで、3軒目でカレーを断念。
最後に抹茶アイスを食べて、カレーミュージアムに併設されているお土産屋「マサラヤ」に寄って、今日の冒険は終了。





ちょっと残念だったのが、思ったよりカレー店の店舗数が少なかったことと、 13店舗のうち、ちゃんと席に座ってレストラン方式になっている店舗は5件しかなかったこと。

つまり、残りの店舗はテイクアウト方式になっており、お皿とかも紙皿とかで、ちょっと雰囲気が出ない。
お好み焼きとかはともかく、普通のカレーはちゃんとしたその店の皿にもってもらった状態で食べたい。
カレーうどんも美味しそうであったのだが、紙の器であったため、断念した。

諸事情はあると思うが、せめて皿は普通の皿に・・・・ぜひお願いしたいところだ。

残念な点もあったが、東京にいながらにして、全国各地の色々な味が楽しめるのであるから、行ってみる価値はあると思う。









■今日のカメ。
◆外入り口
f0232060_15541156.jpg ビルの7階と8階です。
ちなみに、「カレー」「インド」ということでゾウをメインキャラクターにしていて、カレースパイスの名前が付いています。ピンク色のゾウが「クミンちゃん」、黄色いゾウが「ターメリックくん」らしいです。




◆ビル1階エレベータ前
f0232060_15543344.jpgここで第一の講義を受けました。









◆8階カレーミュージアム入り口エレベータ前
f0232060_15545312.jpg ここでも講義を受けます。












◆カレーミュージアム館内
f0232060_15551398.jpgちょっと暗くて見にくいかもしれませんが、万国国旗が飾られていて、港町風になっています。








◆【伽哩本舗】
f0232060_15553345.jpg待たずに入れました。
カレー自体も、他の店舗に比べて焼く分ちょっと時間がかかるようですが、比較的すぐ出てきます。







◆やきカレー
f0232060_1555546.jpgホワイトソースがカレールーになっているチーズカレードリアという感じで、カレーの上のカリッと焼かれたチーズにカレーがマッチしていて、美味しかったです。






◆【肥後たこ坊】
f0232060_15562062.jpg
テイクアウト方式ですぐに食べれます。








◆ライスやき
f0232060_15564352.jpgお好み焼きの間にそばが入っている広島風お好み焼きの「そば」部分が「ライス」になっている感じ。
ここまで来るともうカレーではなく、ソースの味もしっかりしているのでお好み焼きという印象が強いです。





◆【せんば自由軒】のインディアンカレー(before)
f0232060_155752.jpgこれがインディアンカレーです。








◆【せんば自由軒】のインディアンカレー(after)
f0232060_15572532.jpg卵をくずして、ウスターソースをかけて混ぜた様子。
カレーなんだけど、別のものの気もするし・・・美味しいですが、不思議な味。





◆もなか抹茶パフェ
f0232060_15574423.jpg何気にこれがかなり美味くて、抹茶アイスの中にくずした最中の皮が入っています。
この香ばしい香りの最中がアクセントになっていて、非常に美味。白玉も付いて、300円也。






◆冷水
f0232060_1558496.jpg良かった点として、館内の至る所に自由に飲める冷水が設置されています。
やっぱ、カレーには水っすね。










◆色々なカレー(1)
f0232060_15582659.jpgお土産屋「マサラヤ」で全国各地の様々なレトルトカレーが手に入ります。
かなり種類があって、パッケージを見てるだけでも楽しいです。






◆色々なカレー(2)
f0232060_15584468.jpg北海道らしいレトルトカレー。
美味いかどうかはともかく男らしいパッケージが好き。






◆お土産【購入品】
f0232060_15591086.jpgカレーシャーペン。
こういうおもちゃ付きの文具に弱くて、使い勝手悪いこと承知でつい買ってしまうんです(笑)。カレー、かわいい。







◆お土産【未購入品】
f0232060_15592921.jpg迷った挙句、買わなかったんですが、コレは結構お勧めです。
バーモントみたいなカレールーの容器の中に丸いカレーのハンドタオルが入っています。
パッケージがカワイイ。
# by meshi-quest | 2004-02-18 15:48 | 横浜
ひょんなことから犬と一緒に暮らすようになって、もう1年以上経つ。

まさか、自分の人生の中で、犬と生活を共にする機会が来るとは思ってもみなかった。
今までは、全く犬に縁のない人生だった。



逆に猫とは非常に縁深い人生だった。
実際、今も「やひち」というアメリカンショートヘアーを飼っているし、近所に住んでいた私のおばあちゃんは野良猫を拾ってきては世話をしてあげていたので、いつもそばに猫がいた。

おばあちゃんが生きていた間に、こんな話を聞いた。

私は生まれてすぐに肺膿という肺が腐る病気にかかり、医者から死の宣告を受けたのだが、奇跡的に高熱が下がりなんとか持ち直したその日の朝、私が治ると同時に、おばあちゃん家で大事に飼っていた猫がいなくなっていた。探してみると、裏庭でひっそりと死んでいたらしい。
まるで、私を助けるために命の交換をしたかのように。

そんなこんなで猫とは非常に縁もあるし、仲が良い。
私も猫という生き物がすごく好きだ。

前世は犬か猫か?と聞かれたら、間違いなく猫だと思う。
猫が嫌いな人は、あの愛想ないというか、そっけない自分勝手な態度が好きではないとよく言うが、私はそんな猫の気持ちが分かるし、そんな猫が好きなのだ。

実際の私も猫みたいなもんで、気乗りしないとニャアと言わないし、好きじゃない人には全くしっぽも振らない(笑)。ご飯の時だけ、軽快に動く。似たようなもんだ。

うちのやひちは元々母が飼っていた猫で、母が亡くなってからは私が引き取ってうちで飼おうと思っていたのだが、仕事で遅くなってしまって一人ぼっちにさせておくのがかわいそうなので、今はおじいちゃん家で飼っている。

たまにおじいちゃん家に遊びに行くと、やひちはとりあえず玄関までやってくるのだが、私の顔をちょっと見てからまた黙って元のお休みポジションへ戻っていく。
その時の顔が「おぅ、お前か?まぁ、入れや。」と言っているようで、毎度笑える。
ここはやひちの家ではなく、そこは間違いなくおじいちゃんの家なのだが(笑)、その何だがちょっと偉そうで、すべてを悟ったような、堂々とした態度も、猫らしくてすごーく好きなのだ。



さて、そんな私が、今こうして原稿を書いている隣で犬を従えている。
不思議な気分だ。

犬は猫とだいぶ違う。
一緒に暮らして初めて分かったのだが、ホントに違う。

とにかく、元気で、寂しがり屋で、人間のことが好きで好きで仕方がないようだ。

帰ってくると、足音を察してすごいイキオイでワンワン叫んで、玄関までやってくる。
目を輝かせていて、毎日が楽しくて仕方がないようだ。

何か人間が動くと、一緒にやってきて、その様子を見る。
常に人間の隣にいようとする。

そして、すごく寂しがり屋なようで、かまってあげないとクーンクン鳴く。
黙って本を読んだり、ゲームに集中していると、ジャンプしたり、膝の上にダイブしたりして「存在アピール」と「かまってかまって!アピール」をする。

そして、人間が起きていると一緒になって夜中まで起きている。
人間が休むと、やっと犬の今日一日も終わる。

やひちだったら、必要な時しか基本的に来ないし、私も必要な時にしか行かない。
私が仕事をしていて夜中まで起きていたって、やひちは平気で隣でいびきかいて寝てるし(笑)、常に省エネ状態で気が付けばいつも丸くなって静かに寝ている。

だからと言って、決して仲が悪いわけではなく、私とやひちはココロのずぅーっと奥のほうでつながっている。
何だが私が元気がないときに、ふと横を見たら隣で丸まっていたり、物は言わないけど、「お前の気持ちは分かっているから、頑張れ」と言っているようなのだ。

そんな、もの静かに様子を見ている猫と、全身からみなぎるパワーでアピールをしてくる犬はホント対照的で、猫しか見てこなかった私にとっては犬のパワーに圧倒されてばかりであった。

そして、私が思う最大の違いは、表情だった。
猫はあまり顔に出さないが、犬はすごく表情が豊かであることが分かった。

いたずらして叱られるときには「ヤベェ!」という顔をするし、寂しいときには「寂しいの・・・」という顔をする。
あまりに表情が豊かなだけに、人間の子供を相手にしているようで、どうやって扱っていけばいいか、よく分からなかった。

よその子をどう扱っていいのか分からない近所のおばさん気分だ。

そんなこんなの試行錯誤の毎日であったが、最近やっと犬とどうやって接していけばいいのかが、私なりに分かってきた。

分かったのだ。

私が言うのもなんだが、そこら辺のご近所にいる犬よりカワイイ顔をしているし、いたずらした後に「もうしないから・・ごめんね」というカワイイ許してアピール顔をするが、そのくせまたいたずらをする。
これにだまされていたのだ。

だから、決めた。
悪いことをしたら、容赦なくぶつ。グーでもパーでもぶつ。ただし、チョキは痛いのでやめておこうと思う。

そして、カワイイのと、悪いことしたことは別物で、相殺されない。
悪いことは悪い。良いことは良い。それだけ。
犬の本当の飼い主にも、甘やかさぬよう指示を出した。

ホント、人間の子供のようだ。
1にしつけ、2にしつけ。

また、こっちが何かしていて忙しいときには、いくらアピールしてきても、相手にしない。
今まで、アピールされるとちゃんと相手にしなきゃいけないのではないかという義務感が発生していたため、時に苦痛があったのだ。

私は私、わんこはわんこ。
二人で遊びたいという意思が合致したときに遊べばいいのだ。それでいいのだ。



きっとわんこから「このおねぇちゃん、優しくないなぁ・・」と思われてるんだろうなと思いつつ(苦笑)、猫(私)と犬の不思議な共同生活が続いている。








■今日のカメ。

名前はミュウ。
メスのパピヨン。カメラ向けても嫌がらず、すごくイイ顔して写ります。
いたずらさえしなければ、いい子なんだけどなぁ・・。

■赤いソファの上がお気に入りのようです。
f0232060_15493660.jpg猫ほどではないにしろ、犬にもお気に入りの場所があるようで、よくソファの上に座っています。







■だっこされてもおとなしいです。
f0232060_15495785.jpgうちのやひちはホントだっこを嫌がりますが、ミュウはすごくおとなしいです。








■お手。
f0232060_1550189.jpg犬って偉いですね、ちゃんとお手します。
お手しているときは、ホントかわいいです。
うちのやひちは、芸のひとつもなく・・(泣)。






■お手ダブル。
f0232060_15503775.jpg最近、両手でお手をすることを仕込んでみました。
# by meshi-quest | 2004-02-02 15:48
「フードテーマパーク」という言葉をご存知であろうか?

フードテーマパークとは、字のごとく「食」を題材としたテーマパークのことである。
食べて楽しむ、楽しみながら食べるという夢のような空間だ。

東京近郊で言えば、池袋ナンジャタウンの「餃子スタジアム」、関内の「横濱カレーミュージアム」、新横浜の「ラーメン博物館」などがこれにあたる。

私が子供の頃はこんなテーマパークはなかった。
が、ここ最近、フードテーマパークが増えてきている。
それは、デパート地下食品売り場(通称、デパ地下)が雑誌やテレビでもてはやされたりと、いつもとはちょっと違う【中の上クラス】の食に対する関心が人々の中で非常に高まってきているからではないかと思う。

いい傾向だ。
私はテーマパーク自体大好きだが、フードテーマパークはもっと好きだ。

フードテーマパークをちょっと広義にとらえれば、最近力の入っているデパ地下やエンターテイメント性の強い居酒屋、百貨店などで催されている食の催事、こういったものもある意味フードテーマパークと言っても良いだろう。

人間の三大欲求の1つである「食べる」という行為に、さらに「遊び」をプラスアルファした超贅沢な空間、それがフードテーマパークなのだ。





そんなフードテーマパークワールドに、昨年、待ちに待った女の子にはたまらないテーマパークが誕生した。

「スイーツフォレスト」
お菓子の森である。

お菓子の森・・・これは何があっても行かねばなるまい。
昨年のオープンから気にはなっていたのだが、時間が付かなくて行けず、先日やっと行くチャンスがやってきた。

場所は、東京「自由が丘」。
駅からは歩いて2分くらい。
自由が丘は私のが中高6年間通っていた街でもあるので、お菓子の森の場所はすぐ分かった。

自由が丘は非常にカフェが多い。
のんびりしていてふらっと散歩するにはもってこいの場所なので、必然的にカフェも増えたのだろう。

もともとそんな街なので、カフェ好き、デザート好きが多いのか、森に着いたのが閉店30分前だったにも関わらず、非常に混んでいて、人がいっぱいであった。

客の大半は女性。
女の子同士、子供連れ、カップル、そして、仲良しおばさんグループなども多かった。

店内に入ると、ピンクの葉を付けた木々が立ち並んだ森を意識したフロアに、デザート界のスーパーパティシェたちの店が並んでいる。

好きなお店のデザートを色々と買って、森の中にあるテーブルですぐにそのまま食べれる。
もちろん、持ち帰りもOKだ。

ピンクの世界に、色とりどりのスイーツ。
女の子の喜ぶものばかりが並んでおり、客の目の色が変わっている。
当然、私の目の色も変わっていた。

フロアには8店舗のデザート店で構成されており、決して広いテーマパークではないのだが、フロアを上手く可愛いらしく飾りつけしており、ミニミニディズニーランドみたいだった。
ラーメン博物館のように、デザートの歴史を紐解いたり・・・などというコーナーもないのだが、仮にあったとしても、歴史は顧みず、まず我先に目の前のスイーツに走っていたであろうから、「スイーツフォレスト」は「食べる」専門のフードテーマパークで十分であったと思う。

今回は親友のT嬢と二人で行った。
二人とも甘いものには目がなく、森の中で落ち着きがなかった。
しまいには、テーブルの確保をした後、各自分担しておのおのの目指すスイーツを買うため個人行動をし始めた(笑)。

「スイーツフォレスト」の様子と今回食べたスイーツは、「今日のカメ」で詳しく説明をするので、下の写真を見ていただきたい。

とりあえず、本文内では一言だけ書き残す。
「うまぁぁぁぁい!!」

スイーツ万歳!








■今日のカメ。

■「スイーツフォレスト」
f0232060_15422552.jpgラブリーなピンクピンクな店内です。
真ん中にいるのが親友のT嬢。







■お菓子の森の様子(1)
f0232060_15424811.jpgピンクの森の合間に店が入っています。
閉店間際だったのに、人気店は結構人が並んでいます。







■お菓子の森の様(2)
f0232060_154332.jpg店内は女の子でいっぱい。











■お菓子の森の様子(3)
f0232060_15433747.jpg森ということで、こんな井戸みたいなオブジェもありました。
ね、なんだかディズニーランドっぽいでしょ。










■モンブラン【成沢購入品】
f0232060_15435829.jpgモンブラン大好きでねぇ・・・。
栗ペーストの下に濃厚なクリームチーズが入っていて、モンブランチーズケーキという感じでした。美味かったです。






■いちごケーキシリーズ【T嬢購入品】
f0232060_15442383.jpgいちご好きT嬢セレクトの2品。
いちごはいつだって女の子のアイドルですね。
これまた美味しかったです。






■シリアルマミーの「温デセールキャラメル」【成沢購入品】
f0232060_15444160.jpgこれは、ハッキリ言って、絶品です。
他のスイーツに比べ、見た目はすごく素朴ですが、マジで美味いです。

温かいデザートで、フランスパンのような中にキャラメルが入っていて、注文してからオーブンで焼いてくれるので温かいキャラメルがトロ~リ、生クリームをつけて・・・・最高!

ちなみに、お値段は360円でこの味でこの安さなら言うことなしです。
「スイーツフォレスト」内のナンバーワンだと思います。


■シリアルマミーの「おかじゅう」【未購入品】
f0232060_1545058.jpg人気商品「おかじゅう」。
重箱のお弁当の中身がすべてスイーツで構成されて、すごく楽しい。特に重箱2段目の日の丸弁当は、梅干をいちごに見立てた巨大ショートケーキ。

ちなみに、2段おかじゅうは3000円、ミニの1段は1000円です。








■食いまくり(苦笑)
f0232060_15452050.jpgなんせ閉店の30分前に入ったもんで、時間がなかったこともあり、嵐のように買い物をし、すげーイキオイで食いまくってました。
先日、私がプロデューサーをしているネットワークゲーム「コスモぐらし」で、テレ ビ朝日さんの番組の取材を受けさせていただいた。

「コスモぐらし」(以下、略称「コスモぐ」)の紹介をしていただいているテレビ朝 日毎週日曜日6:58~の「バブーファクトリー」という番組だ。
近日中に放映される予定なので、朝がちょっと早いが、お時間がある方はぜひ観て いただけば幸いだ。



取材を受けていて、なぜコスモぐを作ろうと思ったか?、コスモぐを作るにあたって どういうことにこだわったか?など、そんな話をしているうちに、自分を見つめる良 い機会となり、久々にこのコラムでも仕事の話がしたくなった。
思い立ったら吉日、思ったときが書き時なので、早速原稿を書いている。





普段の私はこのコラム上であまり仕事の話をしない。

それは、今私のしているプロデューサーという仕事は自分の思想に関わっており、私 の思考の方向性、成沢という人間を知っていないと理解できないこと、もしくは、い らぬ誤解を招いてしまう可能性があるので、十分な環境でちゃんと面と向き合って話 をしたいと思っているからだ。

きっとゲーム業界ってどうなっているんだろう?と知りたい方もいっぱいいらっしゃ ると思うし、もっと仕事の話をしようと思うんだが、いざ原稿を書こうと思うと、手が躊躇する。

その時点で、成沢の素直な声を伝えることができなくなってしまっていると感じるので、書こう書こうと何度もトライしたりもするのだが、その度に挫折し、いつものお気楽 極楽コラムになっているのが現状だ(苦笑)。

個人的な見解やその時々に感じたことをサクッと書いてもいいのだろうが、表があれば裏があるように、楽しいことには裏に書ききれないほどの苦労があり、苦労の裏には、私のつたないコトバでは伝えられないほどの喜びがあふれている。

同様に、つらいことを1つとっても、私側から見たつらさもあれば、相手側から見たつ らさもきっとある。
私はたまたまこういう場をいただき、発言の場をありがたく頂戴しているから良いが、相手にはその場がないとしたら、フェアではない。

とにかくちゃんと話がしたくて、ちゃんと聞いてほしくて、ちゃんと議論したい。
伝えるならばちゃんとすべてを伝えたい。
そんな思いが強いので、なかなか仕事のことをお伝えできずにいる。
なので、別にやましいことがあるわけでも、口止めされているわけでも、隠し事が あるわけでもなんでもない。

いつかどこかで皆さんにお会いすることがあったら、その時にはちゃんと面と向き合 っていくらでも話をしたいと思う。



よく「お仕事は楽しいですか?」と聞かれる。
私はいつもこう答える。

「楽しくはありません。だけど、面白いです」と。

決して、「楽」ではない。
精神的にも肉体的にもキツイ。
気も使うし、体力も消耗する。
いくら自分の好きなことを仕事にしているからと言っても、人間やはりダメージは 蓄積する。
ボロボロの時も数え切れないほどたくさんある。

でも、「面白い」。
悔しいけれど(苦笑)、面白い。
だから、気力も体力もすり減らしても続けていけてるんだと思う。



さて、本題、取材でも聞かれた質問。
「なぜ、コスモぐらしを作ろうと思ったか?」
取材ではあまり時間がなくてちゃんと答えられなかったかもしれないので、この場 を借りて。

なぜか?
それは、【ゲームの中で人と一緒に暮らしているゲーム】が作りたかったからだ。

単にたまたま他人とその場に居合わせたとか、たまたま同じパーティーで戦闘をした とか、たまたま他人と同じ場を共有しているとかではなく【一緒に暮らしている感じ】、これが出したかった。

「ゲーム内で人と暮らす」。
自分の育てた野菜を路上でお客に売ったり、隣に新しい人が引っ越してきたり、自分の家に友達が遊びに来たり、遊びに来てくれた友達に自分の育てた野菜で料理を 振舞ったり、毎日世界は続き、だけど日々世界は変化している。

剣と魔法の世界ではない、ほのぼのとした農家たちの世界。
剣はクワに持ち替え、魔法は畑に撒く肥料(笑)。
自分で言うのもなんだが、非常に生活感にあふれている異色なネットワークゲーム だと思う。

私は、今のコスモぐが企画書上の紙の世界だった頃からずっと見ているので、ゲーム内の何もなかった大地に木が生え、湖ができ、村ができ、建物がたち、多くのユーザーの皆様が入ってきてくださって、家を建てたり、畑を耕したりして暮らしながら、ゲームを楽しんでくださっている姿 を日々嬉しく思っている。

日々、「楽しかったよ」とのありがたい声や励ましの声、「こんなことをしてほし い」というご要望の声、時にはお叱りをいただいたり、いただいたご意見は、コスモぐらしスタッフ一同ですべて見させていただいている。

皆様の声を取り入れ、より住み良い世界づくり、農家たちの楽しい暮らしを作ってい きたいので、毎日のようにスタッフで打ち合わせをし、時には深夜まで議論を続けて、ああだこう だ言いながら、今もどんどん世界の拡張を続けている。

私がまだゲーム会社に入る前、ただの普通のゲーム好きユーザーだった頃、こうだったら良いのに・・と思うことがあったが、ゲーム会社に入り、ゲームの仕組 みが分かるようになってからは簡単に思えることが意外と簡単にいかなかったりすることが多々あることが分かった。

なので、メールなどでコスモぐ農家の方から「こんなものを作ってください」など御 要望をいただいて、「なるほど。こうしてあげたいなぁ」と思うことがあっても、な かなかすぐにできないこともあり、申し訳ないと思うことも多々あるが、スタッフ一 同、コスモぐ農家の皆様の世界をどんどん楽しくしていくよう毎日日夜頑張っている ので、そのことは少しでも伝わるといいなぁと思う。

世界を作るのは、スタッフだけではない。
コスモぐ農家としてユーザーの皆様が一緒に暮らしてくださり、色々とご意見をく ださるからこそ、スタッフもどんどん楽しい世界を作っていこうとしている。

あえてカッコイイ言い方をすれば、1つの「歴史」になっていければ嬉しい。コスモぐ という、とある世界の歴史。
村が町に発展し、町に新しい建物がたったり、新種の野菜が開発されて、そこから 新しい料理が開発されたり。

コスモぐはこれからもどんどん進化し続け、スタッフ一同も楽しいことをたくさん考 えているので、楽しみにしていていただければと思う。





実は、私もユーザーの皆様と一緒に、コスモぐらし内のとある惑星で農家として暮ら している。
残念ながらキャラクター名は明かせないが、宇宙野菜「穴ほうれん草」を育てるほ うれん草農家だ。

先日、近所に大農家さんが引っ越してきて、親切にもその方が野菜の種を分けてくれ たり、野菜を使った料理や家に飾る家具とかをくれるので、にわかに家がホクホクしてきた (笑)。ありがたや。
仕事の合間などにゲームに入ってはその農家さんとおしゃべりを楽しんでいる。

今日も夕方あたりに家に戻って畑を耕しながら、お隣さんとおしゃべりをしようと思う。
「こんにちは!今日のイモの調子はどうですか?」と。



■コスモぐらし公式サイト
  http://cosmogu.com/

上記サイトから無料体験版がダウンロードできますので、ぜひ遊んでみてください。

■テレビ朝日「バブーファクトリー」
  http://www.tv-asahi.co.jp/baboo/








■今日のカメ。

去年のコスモぐのイベントの模様をいくつか御紹介します。

■2003年コスモぐの夏
f0232060_153718100.jpg昨年の夏にオープン(?)したビーチの模様。マスカットシティという名前の主星(※コスモぐの世界は惑星なんです)にあります。
みんな水着に着替えて、カキ氷を食べながら、おしゃべりをしていました。





■2003年ユーザー結婚式
f0232060_15373760.jpgコスモぐユーザーさんが結婚式をされたときの様子。乾杯のシーン。みんな手作りのジュースをかかげて、お祝いをしています。






■2003年ハロウィンイベント
f0232060_15375411.jpgハロウィン用に色々な家具や飾りつけアイテムを期間限定で販売しました。

カボチャは夜になると光ります。





■2003年クリスマス
f0232060_15381675.jpg クリスマスの飾り付けをして、お友達を呼んだときの模様。
コスモぐでは、自分の作った野菜で様々な料理を作ったり、部屋に並べる家具も自分で作ることが出来ます。
# by meshi-quest | 2004-01-15 15:35
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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