ミケランジェロの完成品の未完成
テレビもよく見る。
時間がら、ゴールデンタイムとかではなく割と深夜枠の番組が多い。
先日、家に帰ってテレビをつけたとき、ちょうど「イタリア通」という番組をやっていた。
確か、フジテレビの水曜日夜11時からだったと思う。
俳優の堤真一さん、江守徹さん、女優の小雪さんが出ていて、ちょっとコメディーぽいドラマ仕立てで、イタリア各地とそこの歴史を紹介する旅行情報番組、と私は見受けた。
不勉強で、今回初めて見た番組だったが、すごく興味深く見させてもらった。
元々、「世界の車窓から」を初めとする、その土地紹介モノ番組は大好きなのだが、きちんと土地や歴史の紹介をしつつも、それがクドくなく、理屈っぽくなく、楽しくみれたこの番組は良かった。
今回のドラマの舞台、渡航地は「フィレンツェ」であった。
1ヶ月前、ブラウン管を通して見ているその場所に自分もいて、ジェラードを食いまくっていた。
自分がいた場所をこうやって再びテレビで見ている感覚は、実に不思議だ。
行ったのがつい最近であればあるほど、体にまだその土地のカケラが染みついていて、テレビで見るその映像がそこを触っているようで、何だかくすぐったいような不思議な感覚に包まれる。
そんなこんなで見入ってしまった。
懐かしい。
またいつか行ってみたいと思う。
旅に対する懐かしみもあったが、何よりすごく勉強になった。
と、同時に自分の学の無さも露呈した。
前のコラムにも書いたが、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」などを有するウィフィッツィ美術館。
この発音しにくい「ウィフィッツィ」とは何ぞ?とは思っていたが、どうやら「オフィス」の意で、フィレンツェを中心に栄えた財閥メディチ家の仕事場だったらしい。
しかも、美術館内に数キロ離れた自分の豪邸までを結ぶ巨大な廊下・・というか、もう道路と言っても良いくらいのモノを町中に作ったとのこと。
そう言えば、川を渡って何か美術館から向こう岸に橋っぽいモノが延びていたような・・。
で、今度は「メディチ」って何ぞよ?ってことで、英語の「Medicine」、つまり「薬」であって、薬剤から始まった名家だったらしい。
確かにメディチにメディスン・・・似てるかも。
極めつけは、ミケランジェロの最高傑作「ダビィデ像」のあるアカデミア美術館。
「ダビィデ像」の目の前の通路の両端に、ミケランジェロ作として数体の彫刻があった。
人の形をしていた。それは覚えている。
が、人の形にキレイに彫り上げられている「ダビィデ像」とは違って、その作品は半分「人」で、半分「大理石」そのままであった。
てっきり、何らかの事情で「未完成」なのだとずっと思っていた。
それより目の前に立つ大きな本物「ダビィデ像」に目を奪われていた。
が、それは、違った。
大間違いであった。
「イタリア通」によると、ミケランジェロは「私は石に埋もれている人間を助けてあげたのです。」と作品を説明したとのこと。
つまり、超「完成品」なのだ。
天才の言うことはスゴイ。
天才のすることは、果てしない。
芸術は奥が深い。
そして、私は思慮が浅かった。
こうして反省点の多かった「イタリア通」鑑賞は終了した。
何か自分の反省ビデオを見せられているかの気分であった。
いいんだ・・・。
こうやって、恥をかきつつ、ヒトは大きく賢くなっていくのです。
もっと、勉強してから行けば良かったなぁ・・・、イタリア。
●昨日ノ夜ノ夢(キノフノヨノユメ)。
私は、よく夢を見る。
が、その夢のほとんどがよく分からないモノばかりで、何でこんな夢を見たのか、ナゾ。
朝起きた瞬間はかなり鮮明に覚えているのに、いつしか忘れてしまう。
なので、自分の記録の1つとして、ちょっと残してみようと思う。
昨日の夢は、学園生活がテーマだった。
自分の中高通っていた女子校の制服を着ていた。白いセーターに、紺のリボンネクタイ、青のチェックのミニスカートに、紺のハイソックスとローファー。
場所は、実在の学校周辺ではなく、どこか閑静な並木道。登校中らしい。途中で、ガラの悪い同じ制服の子にわざとぶつかられる。
それに頭にきて、逆に私が「ちょっとこっち来な。」とどこかにその子を連れていった(苦笑)。
その辺でちょっと記憶飛んで、次のシーンでは下校中。エスカレーターで降りるすれ違いざまに、現在の同級生にあう。つまり、もうOLになってスーツ姿の子と、なぜかこの年で制服を着た私が出会う。確か、顔はバスケ部だったときの同級生だったように思う。
「ヤバイ」と思ったのか、私は見つからないように逃げるが(笑)(バレたらヤバイなら着なきゃいいのに、夢の私。)、「あれ?」っと気が付かれ、ガンガンに追いかけられる。で、そのチェイス劇がしばらく続いて、私が逃げ込んだ先が、華道室。華道の先生と思われる人物(実際は私は知らない人)が座っていて、事情を話してかくまってもらう。
そんな感じだった。
何の脈略もなく、変な夢。
たまには、こうやって他人の夢を覗いてみるのも悪くないでしょ。
今日のイタリアンなカメ。
海外旅行へ行く楽しみの1つ、現地のお土産。
イタリアで買ってきたお土産たちです。
●キリンとゾウの置物
ローマにある「コロッセオ」と同じ石で作られているキリンとゾウ。
すごくカワイイ。他にも、お魚、ハリネズミ、ウサギなどがあって、友達のお土産にしました。
●宇宙人
ワインの国イタリアならではのオシャレなワインオープナー。宇宙人っぽいところが気に入って、買いました。
日本に日本酒がらみのお猪口だとかはすごく小粋でステキなモノがあるように、餅は餅屋で、ワインがらみはそこのお国がよくご存じです。
●miu miuのヒール
コレ、今回自分に買った土産のベストワン。miu miuのヒールです。
えへ。お気に入り。
告白しますが、足が超デカいもんで・・・。
日本ではけるヒールがほとんどなく、基本はメンズのスニーカー。ましてやmiumiuの靴なんてありません。とんでもありません。
が、さすが、イタリア。ありました!私の靴。みんな、足も、体も大きいですからねぇ、イタリアっ子。
で、ちょっと高かったですが、思い切って買っちゃいました。
バカの大足、マヌケの小足・・・
だったら、バカの方がマシかな。


