『ナルサワ村』 ~本栖湖釣り道中 番外編~
田中さんや佐藤さんや鈴木さんには、それぞれ日本における有名な名前としてのご苦労や悲しみもあるのだろうが、クラスに同じ名前の人がいるという経験をしてみたかった。
先生が「おい!ナルサワ!」と呼んで、2人が「はい?」と答える。
すると、先生が「おーおー、すまんな。髪の長い方のナルサワだ。」「このクラスにはナルサワというヤツが2人もいて、やっかいだなぁ。ガハハハハ。」・・・みたいな(笑)。
ナルサワという名前自体は、別に漢字的にも、音の響き的にもそんなに珍しくないが、意外とセケンに「ナルサワ」さんはいないようだ。
戸籍上では正式に「成澤」という難しい「沢」の字を使う。
父方が長野県の小諸という土地の出身で、この付近には「ナルサワ」さんがモリモリいるらしい。
長野県に「ナルサワ」一族でもいたのだろうか・・。
前回コラム本栖湖釣り道中の続き・・・、実は私は珍しい光景に出くわした。
「ナルサワ」村である。
本栖湖に向かう途中、ナルサワという名の村があったのだ。
正式には、鳴沢村。
しかしながら、道路標識やお店の看板などひらがなやカタカナ、ローマ字の看板はすべて「ナルサワ」となっている。
本栖湖までの数キロの間、不思議な光景が広がった。
「道の駅なるさわ」
「信州ほうとうの店 なるさわ」
「なるさわ小学校」
すべて、私のことだ。
いや、違う・・・。
こんなにも何を見ても「ナルサワ」と書かれていると、非常にハズカシイ感に襲われ、頬が赤らんでしまう。マジで照れる。
私(ナルサワ)が行かなくて、誰が行く?
もう行くっきゃない!
森川さんに途中下車をお願いし、「道の駅なるさわ」に行った。
素晴らしい!
何を見ても、「ナルサワ」だ。
ナルサワ・フィーバーなのだ。
道の駅では山菜を中心とした野菜がいっぱい売られていた。
さすが、道の駅なるさわ。
レジのおじちゃんに、「あの~、私、同性なんですけど、何か特典ありますか?」と聞こうと思ったが、やめた。
むしろ、「釣りはイラねぇぜ。なんと言ってもナルサワだからな!ガハハハ。」くらいの懐の大きさは示しておかないとならねぇ。同じナルサワとして。
結局、何も買わず、ナルサワ村を堪能するに終わった。
今までこんな光景に出くわしたことがなかったので、「ハズカシさ」小さじ3杯、「うれしさ」大さじ5杯くらいの割合で楽しませていただいた。
ヨノナカ、何が起こるか分からん。
いつか、何かの間違いでもし「ナルサワ県」とかができることがあったら、ぜひそこにも足をのばしてみようと思う。
それが同じナルサワとしての最低限の礼儀だ。
■オコトワリ
今回コラムにて、変な宗教のごとく繰り返し「ナルサワ」という単語がでてきており、もう既に洗脳気味の方。重症です。早めに病院へ行かれることをお薦めします。
■今日のカメ
○「道の駅なるさわ」と成沢
絵図ら的にオイシイ写真(笑)。
ちょっと見にくいが、後ろにはくっきりと富士山が見えていた。
超ゴージャス。花札にしたら、きっと最強。
○「なるさわ」物産館
すんません・・・しつこいっすね(笑)。
あまりのうれしさにこんなモノまで撮ってしまいました。
○もしかして、密漁???
・・・だ、そうです(苦笑)。
金を払わないと、密漁者なんですね。
ま、本栖湖では1匹も取れなかったんだし、まいっか。


