心を亡くしたら、バリへ行くのだ。
このところ非常にバタバタが続いて、忙しかった。
カラ回りしている気がした。
まるでハムスターのようだ。車輪をひたすら、カラカラと回す。
「忙しい」という字は、心を亡くすと書く。
よくいったモノだ。
「無くす」のではなく、「亡くす」のだ。
「忙しい」を理由に1つのモノだけに集中し、その分、色々なモノを捨てたりしていた。
どうやら、自分が思うほど、そんなに器用な人間ではなかったらしい。
その捨てた中には、ココロだけでなく、自分のカラダも入っていて、持病が出始めた。このままでは逆に周りに迷惑がかかってしまう。
そんな8月中旬の夏真っ盛り、まだ落ち着いていた4月頃に予約を入れたバリの日程が近づいてきた。
バタバタは私もゲームスタッフも皆同じなのだが、スタッフの皆様にわがままを聞いてもらい、バリに行かせていただいた。
実は、直前までキャンセルを覚悟していた。
どうしてもある提案を社内でしなければならず、仮にそれが通らなかったのなら、行かぬ、とココロに決めていた。
幸いにして、渡航日前日に提案が通り、バリ行きが実現した。
スタッフの皆様、強運の神様、異常なスピードで文書案を考え続けた私の脳とひたすら作成を続けた私の指、万物様々なモノに感謝する。
ここまでバタバタ続きの旅行は初めてだった。当日まで何の用意もしてなかった。というか、できなかったので、荷物は友達にテキトーに詰めておいてもらった(笑)。
いつもは寝心地が悪く、絶対寝られないエコノミー席でも爆睡することができた。
こんな旅もたまにはイイ。
バリには何度も行っているので、勝手が分かっているから安心だ。今回は初の成田からバリへの直行便となったので(いつもはインドネシア・ジャカルタ経由で9時間くらいかかってる)、6時間ちょっとで着けた。
泊まるホテルも、バリ島のヌサドゥア地区にある、いつも泊まっているお馴染みシェラトン・ラグーナホテルのラグーンアクセスという部屋を取っておいたので、これまた勝手承知。
シェラトンには現地の友達もいるし、近くのレストランにもマブダチがいる。
とにかく、最低限パスポートと多少のお金と、それを持った本人さえ飛行機に乗れば、問題ない、安心のシステム。カラダとココロのリハビリーにはもってこいだ。
バリに到着した時には、すでに夜の11時。
予想外に涼しかったのが、救われた。
飛行機では爆睡してしまっていたので、ほとんど機内食を食わず、ハラペコのままホテルに突入。
シェラトンは、ホテルの客が到着すると、お出迎えにドラを叩いて歓迎してくれるのだが、ドラも鳴らず。歓迎の踊りを踊るお姉ちゃんもおらず。こっちとしても、ドラも姉ちゃんもどうでもいいので、早くメシ食わせろという感じ。場所も分かっているので、勝手に行っちゃうぞ!という感じ。
部屋に入って、すぐに靴を脱ぎ、うざったい時計を外し、服からも時間からも解放された完璧な状態で、ルームサービスを頼む。
もちろん、メニューはナシゴレン(インドネシア風チャーハン)。
すごいイキオイでメシを食い、すごいイキオイで寝た。
これぞ、日本神風のごとし。
こうして、バリ1日目が過ぎた。
■今日のカメ。
●ナシゴレン(その1)
旅行中、各地各場所でナシゴレンばっか食ってました。なので、今後色々な場所のナシゴレンを載せる予定なので、「その1」。
ちなみにシェラトンのナシゴレンは香草が効いていて、香草キライの私としては、いまいち。
●K嬢
同行者のマイ・ラブリー・フレンドK嬢。メシ食って、ゴキゲン。ちなみに食っているのは、ナシゴレンにほぼ必ず付いてくる、えびせん。
●同じく飯食ってゴキゲン
私も飯食ったら、急にゴキゲン。


