結婚式で分かること。
彼女とは、知人を通じて紹介を受けたことがきっかけで仲良くなったのだが、会った時から女神のような笑顔で、いつもニコニコしていて、その笑顔に私は惚れ込んで、すぐに友達になった。
こんなにいつも笑顔で、しかも笑顔がかわいらしい人を見たことがなかった。
在学中、彼女が起こったり、疲れた顔したり、悲しい顔をしたところを見たことがない。
きっと辛いことも、悲しいこともいっぱいあったのだろうが、人にはそれを見せず、いつも笑顔だった。
分かりやすいくらいに顔に出る私にとって、本当に尊敬に値する子だった。
彼女も私も同じ名前でどちらも「理恵」だったので、二人でいるときは、私は彼女を「ぐりちゃん」と呼び、彼女は私を「りえちゃん」と呼んでいた。
しょっちゅう一緒にいて、遊びに行ったり、カラオケ行ったり、朝までオールで飲んだあげく、そのまま吉祥寺に買い物しにいってフラフラになってたこともあったっけ。
ぐりちゃんとは、一緒にバンドを組んでいて、彼女がキーボードで、私がボーカルをやっていた。
彼女が作詞してくれた曲、今でもすごくよく覚えている。
私が思うようにうまく歌えなくて悩んでいたときも、いつも励ましてくれて、ニコニコしててくれたっけ。
いい思い出だ。
彼女は大阪出身の人だった。
これは私だけかもしれないが、どうも東京の人間と大阪の人間の間には「様子見の壁」があるというか・・・テンポがつかめなくて、様子を見てしまうのだ。
仲良くしたい気持ちはバリバリあるのに、どうも今まで大阪出身の人とはなかなか仲良くなれなかった。
これは大阪に数回遊びに行ったときも町の人と触れ合って感じたことだが、きっと大阪の人の気質というか、「みんなで仲良くなろうぜ!」みたいなイイ意味での welcome精神が、私のような超天邪鬼に妙な不安感を与えるだろう。
「何を考えているのだろう・・?」「こっちから情報を引き出して、どうするつもりだ?」みたいな(苦笑)。
今でこそ、もうそんな様子見もなく、普通に大阪出身の友達もたくさんできたが、当時は相当様子見の壁が厚かった。
が、ぐりちゃんとは不思議とすぐに仲良くなれた。
様子見をする必要もなく、すぐにうちとけられた。
色々話しても、この人はきっと全部ちゃんと聞いてくれるし、裏切ったりもしない、そんな温かいオーラが最初から溢れていた。
これもぐりちゃんの笑顔の魅力なのだ。
結婚披露パーティーは、大学時代の思い出の地「吉祥寺」で行われた。
吉祥寺に来るのもかなり久しぶりだ。
当時より新しい店がいっぱい出来ていたが、町全体に漂っている穏やかで自由な雰囲気はあの時と何も変わらない。イイ町だ。
彼女と会うのは数年ぶりだったが、ぐりちゃんも何も変わっていなかった。
満面の笑みで私を迎えてくれた。
結婚の幸せもプラスされ、笑顔がさらに輝きを増していたように思う。
この笑顔がまた見れるのは、本当に嬉しい。
昔の人は鋭く、かつコトバに表しにくいことを文章に的確に残しているなぁ、と感心することが度々ある。
そんな中の1つに、「その人を知るならば、その人の周りの人々をみなさい」というのがある。
これは本当にその通りだと思う。
「類友」というコトバがあるように、友達だけでなく親戚、知人、はたまた家族・・・・その人を中心に集まってきている人たちがどういう人たちかでその人物がどういう人柄の人なのかが分かるものである。
私もよくこの手段を使って、人柄を見る。
すると、面白いように中心人物の人柄が分かる。
ごまかしようのない、すごい判定手段だ。
特に結婚式が分かりやすい。
結婚式に呼ばれることがあったら、ぜひ周りをちょっと注意してみていただきたい。
優しい家族に囲まれて育った人はやっぱ本人のココロも温かいし、心から喜んでいる友人に見守られている人はその人自身それに値するくらいの愛すべき人なのである。
逆に、「コイツ、どーでもいいと思ってるな」とか「コイツ、祝う気ないな・・」とか「コイツ、自分の結婚をどうするかしか考えてないな」という友人知人はすぐ判別付くもので(特に、女性(笑))、そういう出席者の多い結婚式は、残念ながらその本人の人柄までが如実に表されてしまうのである。
さて、なんでこんなことを思ったかというと、ぐりちゃんの結婚式で最後までぐりちゃんコールが鳴り止まず、会社の友人の方々がぐりちゃんのためにずっと練習してきたのだろうなぁと思うような余興をしたり、みんなが「ぐりちゃん、大好き」というオーラに包まれていていたのである。
コールがあるとぐりちゃんがニコニコとし、またぐりちゃんコールが出る。
やっぱ、彼女の友達で良かった。
こういう友達を持てたことを誇りに思う。
岡野さん、ぐりちゃんをよろしくお願いします。
そして、たまにはぐりちゃんを私にも貸し出してください(笑)。
いつまでもお幸せに!
■今日のカメ。
■ハッピー・ウェディング!!

キレイだったよー!
■今回の衣装

今回は気分がベトナムだったので、白地に黒のベトナム風デザイン刺繍がされているドレスを着ました。
海外行ったときに気に入って購入してきたもので、アオザイではなく、綿で出来ているちょっと珍しいデザインのドレスです。
髪もアジアン風にアレンジをし、サイドをそのまま長く下ろして、後ろ髪をアップしました。
かんざし、ピアスともに、銀の土台に紫の石が入っているもので統一し、こちらもアジア風にしました。
■親友のとしちゃんと一緒に。
