トモダチという名のフォルダ
「人と言う字は、人と人が重なり合ってできている。人は独りでは生きていけない。」、と。
本当にその通りだと思う。
若い頃は、独りでも何とかいけちゃうんじゃないの?!とか思っていた。パワーとイキオイですべて何とかなると思っていた。
が、年を取るにつれ、人は精神的にも、肉体的にも独りでは生きていけないイキモノなんだなぁと感じるようになった。
若い頃より絶対的に今のほうが知識もあるし、動ける範囲も増えたし、アルバイトをしていた頃よりは多少お金もある。
が、それに反比例するように、どんどん「精神的な動ける範囲」というか、独りでガンガン行く「何か」は薄れてきたように思う。
それが、少し「大人になった」ということの意味なのだろうか。
これからの下記文を、とある私の友人に送る。
とある事情があって、音信普通になってしまった友人だ。
先日、これまたとあるきっかけで数年ぶりに彼女から手紙をもらった。
郵便受けのチェックが遅れ、送ってくれたときより多少時間が経ってしまって申し訳なかったが、とある意味と願いを込めて、私なりに返信をしようと思う。
「とある」が多くて非常に申し訳ないが、とある事情により仕方がないことをご了承いただきたい。
ヒトと生きていくことは、実はすごく難しいことだと思う。
武田鉄矢さんも歌っているが、ヒトとしてヒトに傷つき、ヒトとしてヒトに迷う。
でも、結局のところ、ヒトとしてヒトと出会って、ヒトしか愛せないのだと思う。
ヒトと生きていくことは難しい。
でも、ヒトはそんなにいつもいつも深くそのことを考えて生きているわけではない。
毎日のように「ヒトは難しい」などと考えていたら、息が詰まるし、生きていけない。
ヒトは生きてきた環境も違うし、感情、習慣、すべてがそれぞれ違う。
だからこそ難しいし、だからこそ面白い。
ヒトは時に自分を傷つけるが、それ以上に楽しませてもくれると思う。
若干ギャンブルに近いこともあるかもしれないが、自分の気持ちや考えは素直に言ってみたほうがいい。
ただし、ヒトはそんなに賢くないから、変な小細工はしないほうがいい。逆効果の場合もあるからね。
正直に真剣に言ったことは、どんな形であれ、きっと相手に伝わる。
伝わるが、でも、それは、自分の思うような結果につながるとは限らない。
「運命」というと大げさかもしれないが、それは叶わぬ・・・いや、むしろ、これからやってくるもっと良いことのために叶わないようにできていることなのかもしれない。
それと、ヒトは変わる。
私もヒトが変わることでイヤな想いをしたこともいっぱいあるが、必ずしもマイナスの方向にだけ変わるわけではない。
変わったことで良くなることもいっぱいいっぱいある。
悪かったコト、できなかったコト、知らなかったコト、克服できなかったコト・・・・変わることでプラスの方向にクリアされることだってある。
そして、ヒトについて、もう1つ。
自分の思っている100%良いことは、相手にとっても100%良いことだとは限らない。
これは、すごく悩ましく、時に誤解を生み、つらいことだが、事実だ。
自分にとって最上級に良いことなのだから、相手にも・・・と思うのがヒトの心理なのだが、ヒトの育った環境、感情、習慣、色々なことの差異が自分と相手をイコールにさせないことがある。
ずっとイコールにならないこともあるが、細かに相手に伝え、相手のことも考えつつ自分のことを伝えられるようになれば、これもニヤ・イコールなる。
不安や心配により、自分をかばいつつ何かをしてしまうのがヒトというものだが、相手からすべて正直に素直にさらけ出されると悪いことはできなくなるのもヒトというものだ。
むやみにヒトを信用することもないし、ヒトに対して何かを強制するつもりもない。
が、もう少し楽に考えると視点が変わる、そう思う。
最後に。
ヒトを楽しませたり、でも、時にヒトを傷つけ、ヒトを悩まし、勝手に変わり・・・。ヒトって、なんだかなぁ・・・・と思うが、私ももあなたも、そんな「ヒト」なのである。
私はヒト博士でもヒト評論家でもなんでもない。
ただのヒトだ。
だから、こんなウンチクたれて、でも、時にこのウンチクを全面撤回してみたり(笑)、ああでもない、こうでもないと言いながら、勝手に日々生きているのだ。
そんな日常の中で、往々にして迷惑をかける(苦笑)こんな私でも懲りずに一緒にいてくれて、お互いに寄り添っているのが、ヒトの中でもとあるタイトルの付いたフォルダに分けられている。
そのフォルダ名は、「トモダチ」。
あなたのフォルダの中に私が入っているかは分からないけど、私のフォルダにはあなたが入ってます。
いつものようにきっとあなたは心配していると思うので、それだけは、ちゃんと伝えておきます。
このコラムを彼女が読んでくれているかも実は分からない。
でも、なんだか見ているような気がするのだ、とある感が働いて。
■今日のカメ。
私はハッキリ言って、ご飯党だ。
昔は、朝食がパンだなんて、全く考えられなかった。
朝食はまだいいが、夕食がパンなんて、食った気がしない。力も出ん。
同様に、子供のときは、パスタは好きだったが、うどんやそばといった麺類はあまり食べなかった。
理由は、パン同様、食った気がしないからだ。力も出ん。
が、大学生の時、吉祥寺にあるおばあさんがやっている蕎麦屋に入ったことがあって、そこで、天ぷらそばを頼んだ。
それが美味くて美味くて、「あぁ、割とそばっていいもんだなぁ」と感心し、私の食事のレパートリーに「そば」が入ってきた。
ところが、うどんにはなかなか縁がなくて、嫌いではないが、進んで食べることはなかった。
そんなある日、JR目白駅から徒歩5分くらいの場所に、うどん屋ができた。
店はそんなに大きくなく、ちょっとこじゃれた雰囲気のうどん屋だった。
店の看板には「たれ半」と書かれていた。
お店ができて間もない頃、ちょっと気になったので行ってみた。
元々そんなにうどんが好きではなかったので、最初は興味本位であった。
ところが、「え??」と自分で驚くほど美味くて、すごいイキオイでうどんに開眼をしてしまった。
透明の讃岐風のダシ。一見薄そうだが、すごく香りが良く、ダシがしっかりきいていて、おいしい。
しばらくご無沙汰していたのだが、先日久しぶりに立ち寄ってみたら、フジテレビ「VVV6」という番組の讃岐うどん選手権で1位を取ったらしく、すご~く混んでいた。
おめでとうございます。でも、いち客としては、空いていて落ちついて美味いうどんが食べれる雰囲気が好きだったんですが・・・ちと、残念。
◆たれ半

◆1位をいただきましたキャンペーンにより、これだけ食べて550円でした。

この日は天ぷらが100円だったので、こんなに食べてこの安さでした。