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激論・イラク人質問題

久しぶりに、テレビ朝日の深夜討論番組「朝まで生テレビ」を見た。

「朝まで生テレビ」自体はすごく好きな番組ではあるのだが、朝までハイテンションのまま最後まで見続ける体力がなく、最近はあまり見ていなかった。

それでも、たまに大学時代にお世話になった旧・ICU教授、現・東大教授が出演している時には、懐かしさを胸に頑張って3時くらいまで見たりしていた。

先日、久しぶり見続けてしまった朝生のテーマは、「イラク問題」。
その中でも、特に、「激論・国家と自己責任」は面白かった。
人質の1人であったジャーナリスト安田純平氏も出演していて、いやがおうにも議論が盛り上がっていた。

自己責任・・・・
そういえば、うちの親もよく言ってたっけ、「社会人になったら自己責任なんだから・・・」って。

今回、日本人が最初に3人、ついで2人、計5人が人質になった。

夜、緊急放送でその映像を見たときには、正直、すごく「不思議」な感じがした。
アラブ系の軍隊衣装を身にまとい、マスクをし、銃を持った数人に囲まれる日本人。
そういう映像をニュースで見るときはいつも人質は外国人だった。

日本人だ。
正直、本当に「不思議」な感じがした。
それだけ、戦争や内乱や恐怖や不安からほど遠い世界で生きていたのだと思う。
ある意味、すごく幸せなことなのかもしれないが、あまりにも見慣れない光景すぎて、「不思議」に感じた。

ある心理学者の本に、こんなことが書いてあった。
「ゴキブリやヘビが怖いのは、見慣れていないから。見慣れていないもの、対応の仕方が分からない、いわゆる【未知のもの】に人は無意識に死への危機を感じ、それが恐怖になる。」、と。

本来、日本人の人質映像も恐怖のはずだったのだが、あまりにも非日常に映ったため、恐怖ではなく不思議と受け止められた。

さて、「自己責任」。
この言葉をここ数週間でしょっちゅう耳にした。
親からではない。
政府関係者や外交官からだ。

はじめは人質の話を聞き、自衛隊まで派遣して復興支援をしているのに、そんな日本人の、しかも民間人を人質にとるなんて、なんて国だ、と思った。

連日のように、人質の家族が必死にテレビで訴えかけ、とてもかわいそうに思えた。
きっと数日ずっと寝てないのだろう、テレビの取材や交渉などでストレスも大変なものだろう。

が、政府の人たちが、「自己責任、自己責任」と唱えるにつれ、「確かに、よく考えると、進入するなと言われている所に勝手に入っていって、捕まるのは自己責任能力に欠けてるよな・・・」とも思うようになった。

なんかのインタビューで、「救出にあたって、多くの税金と人が使われ、これでもし犯人グループが人質を盾にとって、多額の請求や日本への条件を突きつけてきたら、どうするのだ」と語っていた人がいたが、確かにそんなことになったら困る。
1人の命は地球より重い。されど、数人のために、1億3000万人の行く末が変わってしまう可能性だって、ゼロではなかったはずだ。これをどう捉えるか。

今回の日本人人質問題は不可抗力であり被害者的な事件だったのか、それとも、自己責任の欠如なのか?
もうこれ以上は、テレビから入ってくる情報と私のつたない脳ミソをフル稼働させても、結論は出ない。

そんなとき、朝生を見た。
悩んでいるときに、ちょうどグッドタイミングなテーマ。

朝生はいいなぁ・・・。
赤と白、左と右、ホント両極の人たちのそれぞれの意見と情報とウンチクをいっぺんに聞くことが出来る。
しかも、ただの赤、ただの白ではなく、ある種のKing of 赤、Top of 白の意見を聞ける。面白い。

まず、聞いていて、かなり賛同できたのが、小林よしのり氏による意見。
「権力者が個人に【自己責任】と言うな!」

そして、他の人がこう続ける。
「政府が本音を言っちゃ、まずいよ。」

確かに。
日本で一番権力ある、ただでさえ権力ムンムンの政府が個人攻撃しちゃ、そりゃまずい。
テレビで、しかも公式な発言として、「自己責任の欠如が・・・」なんて言っちゃったら、普通見た人はそのままそう思ってしまう。

そして、見た人は、今度は人質になった人を攻撃するようになる。
上から下へどんどん権力が下がっていく。ある種、いじめに近い。
人質になった方、それ以上に、家族の方は、今、本当に辛い思いをしていると思う。

それだけ、テレビには扇動力があるし、それ以上に、「政府」という存在に、ものすごい扇動力がある、ということだ。危険なことだ。

また、ある人が続ける。
「未成年が、この時期に、しかもほとんど情報も持たない中、ウランの状況確認に行くのは、これは自己責任欠如と言われても仕方がない。今、行く必要があったか?」

安田氏と同じジャーナリストという肩書きを持つ人がこう主張する。
「フリージャーナリストは、記者団体が行けないような危険地帯で最新の情報を伝えることが仕事であり、それに制限を加えられては仕事にならない。今回捕まってしまったのは、確かに【ミス】ではあるが、誰でもミスはするもので、毎回死ぬ覚悟で臨んでおり、今回も政府に助けてもらえるなどど考えていたわけではないはずだ。」

そして最後、激論後半に司会の田原総一朗氏がこうまとめた。
「確かに、自己責任の欠如もあったと思う。でも、結局のところ、犯人グループの要求と、それに対する人質になった人たちの家族による【自衛隊撤退】世論が拡大するのが怖くて、切り札として人質を責めるしかなかったんだろ、政府は。それが、気に食わない。」

確かに、あのまま進んでいたら、日本は自衛隊撤退賛同者であふれていただろう。
世論に負けて、自衛隊引き上げ、政権交代など大変化が起きたかもしれない。



1つの事件も、様々な情報や考え方によって、色々な切り口で語れる。
すごく勉強になった朝生だった。
久しぶりにホントに朝の終了まで見てしまった。

十分に朝までエキサイティングで楽しめた朝生だったが、2つ不満を言うとすれば、まず1つは、安田氏がほとんどコメントをしなかったこと。

あんなに個性派論者が揃った中で、しかも当の本人ということもあり、非常に微妙な立場であったかもしれないが、安田氏こそが今こそ自分の意思を語るべきであったし、安田氏が口を開き、どんな意見を出すかを一番「生」の声として聞きたいところであった。

今回の安田氏のゲスト出演は、ある意味、5人の人質の人たちの代表とも言える。
こんな討論の場に出れたのは、ジャーナリストという職業を持つ安田氏だけだ。
政府による自己責任欠如論もあり、世間的に厳しい風の吹く中、それぞれNGOとして、ジャーナリストとして、カメラマンとして、ただ遊びに行ったわけではなく、冷やかしに行ったわけでもなく、ある目的と意思をもって向かっていったことは間違いないのだから、そこはちゃんと主張しても良いと思う。
今回の一連の問題に、何か新しい風が起こせるかもしれない可能性をもっていたはずだけに、残念だった。

もう1つは、女性論者がいなかったこと。
1人、若いイラン人女性で、東工大生の人が出ていたが、あまり核論に迫れず、しゃべるたびにすべて皆に論破されていた。残念。
人質になった人たちの中に女性がいただけに、ぜひ女性の論者も欲しかった。

望月峯太郎氏の映画にもなった有名な漫画「ドラゴンヘッド」でもそうだったが、東京が崩壊し、数人の若者の生き残りがサバイバルを始めるが、生き残った女の子の1人が第一巻序盤から辛い目に遭う。
体力的に不利、生理が重なり、しまいには襲われてしまう。
男の中で女が残るということは、相当女側に悪魔や鬼神のような頭脳・体力がない限り、かなり辛いと思われる。

別に今回の事件と直接関係があるわけではないが、ふとこの漫画のことを思い出した。
人質問題に男性論、女性論があるわけでもないが、1つの【視点】として女性の意見も聞きたかったなぁ。残念。









■今日のカメ。

最近、お好み焼きブームがやってきて、家でよくお好み焼きを作っています。
食べたいときにすぐ作れて、すぐ食べれるので、便利です。

お好み焼きを作るのは、とても楽しいです。
切ったり、まぜたり、焼いたり、ソースを塗ったり、料理というより・・・なんだろ・・・小学生の時の『図画工作』の楽しさに似ていますね。

■キジをまぜます。
激論・イラク人質問題 _f0232060_1645491.jpg成沢家のお好み焼きは、キャベツを大量に入れます。卵も多めに使います。あと、エビは桜えびではなく、生むきエビをつかいます。
この日は、メニューは豚天とえび天。






■焼きます。
激論・イラク人質問題 _f0232060_16452628.jpg家に鉄板やプレートがないので、1枚1枚フライパンで。
いつか大きな鉄板焼きプレートを買おうと思います。






■完成です。
激論・イラク人質問題 _f0232060_16454639.jpgマヨラーなので、マヨネーズはたっぷり使います。








■アップです。
激論・イラク人質問題 _f0232060_1646923.jpg熱々のお好み焼きの上で、鰹節が踊っています。
よく焼けました。
by meshi-quest | 2004-04-25 16:43
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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