メリメリ ハリハリ (2) ~休日は鍾乳洞で
その途中、鍾乳洞に立ち寄ることにした。
非日常的なモノはイイ。
鍾乳洞へ入るなんて、なんだかゲームの冒険みたいだ。
【洞窟】を見ると、ついゲームを連想してしまう。
モンスターはいないか?
宝箱は落ちてないか?
ゴールド稼がなきゃ。
あぁ、もう職業病だ・・・。
秋川渓谷にはいくつか鍾乳洞があるらしい。
今回はその中の1つ、「大岳鍾乳洞」というところへ行った。
実はこの鍾乳洞に入るのは2回目になる。
3年ほど前、何気なく秋川までドライブをしにきたときに見つけて、興味本位で入ったのが最初だった。
秋川渓谷のファミリーキャンプ場を過ぎて、さらに山道を行くこと30分。
場所も分かりにくく、これで観光客なんて来るのか?と心配に思うほど、シンプルな看板と門構えの鍾乳洞が現れる。
ところが、この鍾乳洞は入り口とうってかわって、洞窟の中はスゴイことになっているのだ。マジでヤバイ。
初めて入ったとき、かなりナメてかかっていたのだが、入ってから命乞いをしそうになった。
寒いし、暗いし、狭いし、長いし、『鍾乳洞』という観光チックな単語から想像されるものではなく、そこに広がっているのは探検のための『洞窟』だった。
今回、鍾乳洞に立ち寄ってみようの言いだしっぺは、もちろん私だった。
エンターテイメント好きのこのメンバーにはピッタリの場所だ。
3年ぶりに鍾乳洞入り口へ来る。
チケット販売を1人で販売しているおばあちゃんが健在だったのが、嬉しかった。
1人500円払って、鍾乳洞へ。
鍾乳洞は想像以上に寒い。
冷蔵庫の中に入るような感じだ。
入り口からすでに白い煙が上がっていて、かなりの冷気を感じる。
早速、中へ入る。
薄暗くて、狭い。
常に中腰が基本姿勢になる。
その上、地面は鍾乳洞から出る水でぬかるんでおり、すべりやすく足場も悪い。
片手を周りの岩に触れながら、ゆっくりゆっくり進んでいく。
さっきまで意気揚々だったメンバーもさすがに驚いている。
きっと3年前の私と同様、『鍾乳洞』というコトバに観光名所チックな何かを想像していたのだろう。
そう、そうなのだ、ここは観光名所ではなく、我らが冒険の舞台『洞窟』なのだ。
寒さにはだいぶ慣れてくるが、進めば進むにつれ、かなり急な足場を降りたり、岩を登ったり、どんどん洞窟レベルが上がってくる。
表向きには楽しい観光名所のはずなのに、すごく不安になってくる(笑)。これまたこの鍾乳洞の凄さである。
洞窟内には、一応順路を示した「いろはにほへと」で続く札がかかっている。その順番に進んでいく。
が、順路どおりに進んでいるのに、一向に出口が出てこない。
それどころか、どんどん出口から離れている気がする。
周りは一面天然記念物の鍾乳洞。
ゆっくり眺めたい気もするが、「ちゃんと出れるのか?」という不安の方が先行し、落ち着かない(笑)。
洞窟をさまようこと30分。
ようやく出口の光が見えて、外界にたどりつく。
鍾乳洞を見てきた楽しさの前に、まず「出れて、良かった・・・・」という安堵感が先にやってくる(苦笑)。
東京にいて、しかもたった500円で、ゲーム感覚の洞窟探検がリアルに楽しめてしまう、この大岳鍾乳洞。
ぜひ、お近くに行くことがありましたら、お試しくださいませ。
■今日のカメ。
■東京都天然記念物「大岳鍾乳洞」
秋川渓谷のかなり奥にある鍾乳洞です。
車で初めて行く方はちょっと場所が分かりにくいかもしれません。
■いざ、鍾乳洞へ
洞窟探検とあって、みんな意気揚々です。
■チケット販売窓口
大人500円です。とってもお安いです。
■チケット窓口のおばあちゃん
たぶん、この鍾乳洞の管理人さんなんだと思います。
団体客が来ると、みんなの前で鍾乳洞の説明をされてました。
■鍾乳洞へ
チケット売り場の横の階段を上った裏山に鍾乳洞があります。
■鍾乳洞入り口
このあたりから、もうかなり寒いです。
■洞窟(鍾乳洞)①
岩がかなりゴツゴツしているので、中腰でもかなりの頻度で頭ぶつけます。
■洞窟(鍾乳洞)②
道だかなんだか分からないような岩の間をひたすら進みます。
■洞窟(鍾乳洞)③
いえいえ、13番だけでなく、すべてが【奥の細道】です・・・・。
■洞窟(鍾乳洞)④
すべりそうなので、かなりマジ顔です。
■洞窟(鍾乳洞)⑤
鍾乳洞に名前が付いているらしく、ところどころに看板があるのですが、お化け屋敷っぽい。
■洞窟(鍾乳洞)⑥
鍾乳洞です。
泡みたいなボコボコしたものが出ています。
■洞窟(鍾乳洞)⑦
鍾乳洞の中で一箇所、キレイな緑色の草が生えているところがありました。ちょっと不思議な感じがしました。
■洞窟(鍾乳洞)⑧
洞窟の中で冒険の記念写真。パチリ。