秘湯に行く。(3) ~ 雪見露天 ~
秘湯の雪見露天のために、ここまで来たのだ。
東北の寒さを分からず、うっかり東京から薄着で来てしまったのも、きっと、この露天を最大に楽しむためのプロローグだったのだ。
早速、部屋で浴衣に着替え、足袋を履き、用意されていたお風呂セット(へちま付)を持って、いざゆかん、秘湯雪見露天へ!
客室は2階、露天は1階の一番奥にある。
途中、私の秘湯ロードを阻むように、味噌田楽やら甘酒やらアイスキャンディーやらの誘惑があったことは、「秘湯へ行く。②」で書かせていただいたとおりだ。
露天へは離れの渡り廊下を通っていく。
渡り廊下からすでに外にあるので、外の寒さを肌で感じながら秘湯に向かう。
男性、女性が分かれていて、暖簾をくぐると、そこには温泉特集雑誌の表紙にあるような、雪見露天があった。
外は一面雪景色、そこにぼんやりとした明かりに照らされた露天。
ゆっくり宿泊できるよう宿泊客数が少なめになっていることもあり、私のほかに、1人しかいなかった。
大手旅館にありがちな「露天行ったら、人いっぱい」とか、大手ホテルにありがちな「なぜか子供が泳いでます」とか、外的要因によって旅気分を壊されることもない。
静かに、ただただ湯につかって、真っ白い雪を見ながらもの想いにふけるのだ。
しばらくすると、先のお客さんもあがってしまい、完全に独占状態となった。
私だけの秘湯・・・マイ・秘湯である。
実は、この後も、食事後、寝る前と何度も雪見露天に足を運んだのだが、すべて独占状態だった。
温泉は、いい。
この日、心行くまで温泉を堪能した。
何時間入っていただろうか・・・。
出たり入ったりしながら、結構な時間雪見露天にいた。
部屋に戻ってきて、自分の手を見ると、ふやけすぎて、変な形になっていた。
■今日のカメ
■渡り廊下
本館から雪見露天までは、この渡り廊下を歩いていきます。
■廊下から見た景色
一面真っ白、秘湯ムード満点です。
■雪見露天
雰囲気もいいし、湯加減もいいし、あぁビバノン。
■脱衣所・洗い場の様子
雪見露天を背にすると、こうなっています。
入り口のすぐ傍に鏡と脱衣所があり、すぐ目の前に洗い場と雪見露天。
この脱衣所ももちろん露天にあるので、着替えるときにはちょっと寒いです。
■夕食
山の幸、海の幸を活かしたお料理が並びます。お刺身、ミニ鴨鍋、まいたけの天ぷら、きのこのあんかけなどなど。
派手さはないですが、一品一品すごく丁寧な味付けになっており、どれもとても美味しかったです。癒される味ですね。この旅館の雰囲気が表れていました。
■魚沼産コシヒカリ
新潟といえば、これ。
甘くて、ホント美味しかったです。パクパク食べれて、何度もお代わりしていました。