タイ旅行記① ~タイは、若いうちに行け~
ちょっと遅めの夏休みをいただき、タイに飛んだ。
バンコク2日、プーケット島5日という日程を組んだ。
11月がちょうどタイの雨季と乾季の境目という微妙な時期であったこともあり、
急な旅行決定にも関わらず、割とすんなりホテルも飛行機のチケットも取れた。
ママの七回忌も終わり、まぁその他諸々あって、ちょっと考え事もしたかった。
日本にいると、どうも核心とは別の他の事を考えちゃったり、
それによって自分に素直に向き合えなかったり、
なんだかずっとケータイが鳴っている気がして落着かなかったりなので、
日本から離れることにした。
当初は行き慣れたバリ島にしようと思っていた。
が、ちょうどテロ起こったりして治安が不安定そうだったので、
残念ながら今回は断念した。
じゃ、さてさてどこ行くかな?と思った時に、
ふと某航空会社のCMを思い出した。
『タイは、若いうちに行け・・・』
来年あたりから、世間的数字表現上、
あまり若くない年齢に突入する私なので、
まだ若いうちに行っとくか!と思い、タイに決めた。
タイへ行くのは、初めてだ。
中国、韓国、インドネシア、ベトナム・・・と結構アジア各国には行ったが、
タイはまだ行ったことがなかった。
もちろん、興味がなかったわけではない。
すごく行ってみたかったのだが、
辛いもの嫌い、パクチー嫌い、ココナッツは匂いだけでもうダメ・・と
かなりのダメコンボが入っていたので、躊躇していたのだ。
でも、よくよく考えると、大人になって「初めて」のことに出会えて、
見たり、楽しんだり、悩んだり、笑ったりできるなんてチャンスは滅多にない。
子供の頃は経験も浅く、行動範囲も狭いから、
逆に入ってくるすべてのことが新しかった。
が、大人になるに連れだんだんと、様々な情報が入り、
経験もたまってくることで、新しいことを新しいと感じられなくなることが多い。
現に、ここしばらくすごい笑ったこと、
ずっと覚えてるくらいの楽しいことがなかった。
あったのかもしれないが、悲しいけど、思い出せなかった。
だから、これは、イイ機会だと思った。
初めては、イイことだ。
好きなことが言えるし(初めてだから)、
見るもの聞くもの触るものすべてが新鮮な気がする(初めてだから)。
ここで、タイに行って思ったことをざっと書いてみる。
事実とは違うかもしれないが(初めてだから)、
感じたことをそのまま書くので細かいことはお見逃しいただきたい(初めてだから)。
◆禁煙家の国・・ではない。
今回数種のガイドブックを買ったのだが(初めてだから・・・しつこいw)、
どれもに「愛煙家にはツライ」とか
「冷房の効いている室内では禁煙」とか書かれており、
あたかもタバコはこの国で吸えないかのような印象を受けた。
確かにタバコを吸う場所を限っているレストランなどもあったが、
その辺は喫煙禁煙で席を分けている日本とさほど変わらなかった。
みんな平気ですぱすぱタバコを吸ってたし、
ホテルの部屋でも、レストランでもみんな喫煙をしていた。
もう1つ、タバコやごみのポイ捨ては罰金という内容も
よくガイドブックで見かけたが、これも行った限りでは
そういう光景は見かけなかった。
タイの人自身、道路にゴミを捨ててたし、
警察も目を皿のようにして監視しているわけもなく、いたって普通の国だった。
法律上、そういう罰金制度があるのは本当なのだろうが、
よっぽど日本のとある地方自治体が定めているゴミ規定とかのほうが
キツク設定されているような気もする。
◆バンコクはすごく栄えている。
タイの旅番組を見たとき、寺があったり、森があったり、ゾウがいたり、
町中が自然豊かな素朴な国の印象を受けたのだが、全く違った。
特にバンコクはほとんど東京と変わらなかった。
むしろ、私が大学時代を過ごした東京・三鷹の方が
よっぽど自然豊かな素朴な場所だった、実際在学中に野たぬきを見たし(笑)。
バンコクが東京と変わらない印象を受けたのは、
町自体も大きく、車の往来も激しく、
ビルや店もいっぱい立ち並んでいたというのもあるが、
やたら日本企業を町で見かけたというのも要因の1つかもしれない。
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ヤクルト、富士通・・・
日本で見かけるマークや看板を町の至るところで見た。
唯一、違うと感じたのは、町中に金ぴかの寺があったことくらいだろうか。
プーケット島の感想に関しては、また後ほど書かせていただく。
◆タイの食べ物は、すべてが辛いわけじゃない。
私と同じように辛い物苦手で、
タイ旅行を躊躇していた人に朗報だが(・・いるのか?)、
タイの食べ物は全部が全部辛いわけではない。
中華をベースにした食べ物も多く、美味しかった。
もちろん、辛い食べ物もあったが、
辛いというより、美味辛いというか、
辛いのつい食べてしまうような美味しさがあった。
パクチーに関しても、
タイカレー系を一切頼んでいなかったせいかもしれないが、
割と出くわさなかった。
ココナッツも同様で、タイカレーやデザートを頼まない限りは、遭遇率が低い。
◆意外に、お土産への触手が動かなかった。
毎回旅行に行くたびに大量のお土産を買ってくるのだが、
今回はあまり触手が動かなかった。
これは次以降のコラムで書かせてもらうが、
かなり期待していただけに意外だった。
特に、プーケットにはかわいい雑貨が溢れていると思ったのだが・・・。
ガイドブックには、
チェンマイという町に雑貨がいっぱいあるようなことが書かれていたので、
場所が違ったのかもしれない。
◆物価はそんなに安いわけではない。
1バーツ=3.3円くらい。
日本の物価の3分の1くらいの印象を受けた。
ガイドブックには「安い安い」と書かれていたが、
確かに屋台で食べる食事は安かったが、
それ以外の物品やら、普通にレストランで食べる食事やらは
そこまで安い感じはしなかった。
よっぽど、中国やバリ島のほうが物価は安い感じがした。
と、雑感はこんな感じであった。
夜遅くまで屋台が町中に軒を連ね、ムエタイやら、ショーやら、市場やら、
とにかくエネルギッシュな国であった。
タイは若いうちに行け。
その意味も今なら分かる気がした。
■今日のカメ
◆出国の成田空港にて

◆バンコク国際空港にて

◆シャングリラホテル・バンコク

◆シャングリラからの眺め①

ホテルから観光船やディナークルーズの船も出ています。
◆シャングリラからの眺め②

船の往来を眺めながら、川を眺めるのは気持ちがいいです。
◆ホテルの船着場
