タイ旅行記④ ~お釈迦様は寝ていた~
タイに行ったら、ぜひ寺院めぐりをしたかった。
タイではお寺のことを「ワット」と呼ぶらしい。
別に仏教徒ではないが、タイの旅行雑誌やドキュメント番組で
必ず目にする釣鐘型の金ぴかのお寺はすごく見てみたかった。
バンコクには、三大寺院と呼ばれる3つの有名なお寺がある。
しかも都合の良いことに、これら3つは近い場所に群れているので、
1回のGO!で一気に3つ見ることが可能だ。
非常に観光客にやさしい設計になっている。
今回の旅行では、バンコク滞在を実質丸1日だけにして、
残りを全部プーケットに回していたため、
入国翌日に早速ガイドブック片手に寺めぐりを開始した。
まずは、三大寺院の中でも、
最も見てみたかった仏像のあるワット・ポーへ行った。
別名「涅槃寺」とも呼ばれるこの寺には、タイの顔とも言える、
腕枕をしてくつろぐ超巨大な釈迦仏がいる寺である。
うわさでは、かなりデカイらしい。
腕枕している仏像というのもビックリだが、
その上デカイなんて、こりゃ一目見ておかねばなるまい。
シャングリラホテルからタクシーで約30分。
高い城壁に囲まれた入場口に降りた。
日本の寺と違って、あからさまに「入り口です!」というような門も入り口もなく、
「これ、裏口ですか?STAFF ONLY?」と思われるような小さな入り口が、
どうやらエントランスのようだ。
入り口横に入場券を買う窓口があり、そこで、一人20バーツ払う。
境内マップを見ると、タイ語で書かれてて全く意味は分からないが、
どうやらかなり広いようだ。
さーて、お目当ての仏像はどこだろう・・・。
マップ見ても、もらった寺の説明資料見ても全く分からないので、
とりあえず入場券窓口のすぐ目の前にあった建物に入ってみる。
タイでは、基本全部靴を脱がないといけないらしく、入り口の下駄箱に靴を入れる。
さてさて、ここはなにかなーと見てみると、
金色の馬鹿でかい顔が覗いている。
ここだったか・・・・。
いきなりお目当てにたどりついてしまった。
なんて観光客にやさしい設計なんだ。
黄金の寝釈迦仏は、うわさに違わず、ホントにでかかった。
そして、本当に腕枕をしながら、くつろいでいた。
なんたる、余裕!
なんたる、平和さ!
なんとも言えぬ安心感と、妙な親近感をおぼえた。
デジカメにその全貌を収めようと思ったが、無理だった。
せめて釈迦仏の顔だけでもバックに一緒に写真を・・・と頑張って見たのだが、
撮影後の写真を見ると、黄色の壁をバッグに写真を撮っている感じで、
顔すら写っていない。
それほど、縦にも横にもデカイのだ。
この点においてだけは、観光客にやさしくないかもしれない。
この寝釈迦仏の雰囲気を日本の寺で表すと、
京都の「三十三間堂」にすごくよく似ている。
仏像のおき方、拝観のしかた、仏像が置かれている寺の規模、
雰囲気含めて、あの千手観音1001体がずらーと横一列に並んでいる部分に、
1対の金ぴかの仏像が寝転がっていると思っていただければ、
だいたいそんな感じである。
さて、ワット・ポーではお目当ての仏像が見れ、
結構満足してしまったので、次の目的地ワット・プラケオに向かうことにした。
寺を出る途中で、境内で学校の授業のような風景を見かけた。
黄色い袈裟を着たお坊さんが、制服を着た小学生くらい子供たちに向かって、
黒板を使って何かを教えている。
観光客がかなり往来しているところで、
当たり前のように普通に授業を続けている。
寺に向かってシャッターを切る観光客と、その横で授業を受けている子供たち。
同じ寺の境内という中に、これら2つが混在していることがすごく印象に残った。
それだけ、寺や仏教がタイの人々の生活に浸透しているということなのだろう。
■今日のカメ
◆ワット・ポー外観

◆ワット・ポー内部①

◆ワット・ポー内部②

◆寝釈迦仏入り口

◆寝釈迦仏のお顔

◆後ろ頭

◆寝釈迦仏の顔とわたし

◆ふくらはぎあたりから撮影

◆足の裏

◆ヒップ

◆見学の廊下

◆やっぱり、あった(笑)

◆タイ式お賽銭(?)

確か、20バーツくらいで、器1つ渡してくれたと思います。
◆お賽銭

◆とにかく入れていく。

お賽銭入れが横一列にずらーっと並んで
います。この中に、自分の小銭を少しづつ入れながら進んでいくみたいです。
加減して入れていったつもりですが、途中で小銭が切れてしまって、最後の器まで
到達できませんでした。
ただ、そもそも、到達することがいいのか
どうかすら、分かりませんが(笑)
◆他の仏像

珍しいなと思ったのが、真ん中、一番上にいる仏像の下に、写真では見にくいと思いますが、数体仏像が座っています。その仏像が、こちらに背を向けて、真ん中の仏像に向かって座っています。なので、真ん中の仏像以外は、私たちは背中を見せられている形になっています。
◆境内で授業
