【レシピ】成沢家の鶏飯
たびたびこのコラムでも書かせてもらっているが、
ママが料理の先生をしていたこともあり、
私も子供の頃から料理を教わり、料理が好きだ。
料理ができたことで、人生色々と役に立ったし、いっぱい得もした。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるが、
料理に限らず、「好きだから、上手になるし」
「上手になるから、もっと楽しくなる」、
そんな相互関係で成り立っている気がする。
で、好きになっていくためには、「上手になるきっかけ」がいるし、
上手になるためには、「好きになるきっかけ」がいる。
そのどちらもくれたママに感謝している。
ママはホント料理に妥協をしなかった。
中高6年間お弁当だったのだが、
毎朝、きちんと手作りのお弁当を持たせてくれた。
朝早くのお弁当作りにちっとも嫌な顔をせず
一日もかかさず、毎日違う内容で、前日のおかずが入ることもなかった。
お弁当を開けるのがいつも楽しみだった。
嫌なことがあっても、辛いことがあっても、
ママの手作りのお弁当が「頑張れ!負けるな!」と言っているようで、
癒されたし、踏ん張れた。
うちは共働きをしていて、ママもいつも遅くまで仕事をしていたが、
夕食の時間にはわざわざ一瞬会社から戻ってきて、
私のために料理を作り、私がちゃんと食べるのを見て、
また会社に戻るということをしてくれていた。
だから、平日はほとんど家で一人でいることが多く、
淋しかったけれど、辛いということはなかった。
ママにとってはそれが一人娘の私であったのだが、
「大切な人に一生懸命料理を作ること」の意味をママから受け継いだので、
私も料理に関しては、それで相手が喜んでくれたり、
少しでも癒されれば・・という想いで一生懸命作っている。
私と付き合う、唯一にして最大のメリットは、おそらく「料理」だ(笑)。
もし今後見合いでもすることがあったら、履歴書にそう書いておこうと思う。
さて、よく友達から「~の作り方教えて」とか、
「~ってどうやって作ってるの?」とレシピを聞かれることがあるので、
気が向いたときにでも、このコラム上で、
簡単に作れて美味しそうなレシピを紹介させていただこうと思う。
成沢家は、いかんせん私を筆頭に濃い味派だったので、
薄味派の方は味を微調整していただければと思う。
今日は、「鶏飯(けいはん)」の作り方を紹介させていただく。
肉の中で、鶏肉が一番好きで、家でも鶏肉料理が多かった。
中でも、この鶏飯は、想像よりも簡単にできる上、
1回作ると2種類の食べ方を楽しめるお得な料理だ。
ぜひお試しいただければと思う。
【材料】2名分
・鶏肉もも2枚
・長ネギの青い部分
・しょうが ひとかけら
・ニンニク かけら3つ
・鶏がらダシ
・塩
・ナンプラー
・ごま油
・しょうゆ
【作り方】
1.
しょうがひとかけらを輪切りに(5枚くらい)、ニンニクのかけらは皮だけ剥いておきます。
鶏肉はよく水洗いし、塩を振り、肉にすり込んでください。
2.
お鍋に水を入れ、長ネギの青い部分と、しょうがと、にんにくを一緒に入れ、しばらくしてから、鶏肉を入れ、鶏がらダシ、塩で味付けをします。(写真)
3.
鍋は沸騰しない程度の火加減を保ち、鶏肉の色が変わってきたら、一度火を切って、ふたをして、10分くらい置きます。
鍋に火を付けている間、かなりアクが出ると思いますので、アクはこまめに取ってください。
4.
10分後、鶏肉だけ取り出し(写真)、しばらく冷水につけ(写真)、また鍋に戻して、火をかけます。
この作業をあと2回繰り返します。(時間がないときは、一回でも構いません)
5.
「4」の作業が終わったら、鶏肉を取り出して、常温で冷まします。
6.
「4」の作業の途中に十分ダシが出たところで、そのスープを使って、ご飯を炊きます。いつも普通に炊くご飯の水をスープに変えるだけです。気持ち水量は少なめに、ちょっと硬めのご飯を炊く要領で。
スープを入れたら、最後にナンプラーを少々入れ、ご飯を炊きます。
7.
しょうゆ、ナンプラー、ごま油をお好みで調整しながら混ぜ合わせ、鶏肉のつけダレを作ります(写真)。その他、スウィートチリソース、レモン汁なども合います。
8.
ご飯が炊きあがったら、鶏肉を切って盛り付け、残っているスープはそのままスープとして飲めるので、一緒にどうぞ(写真)。
今回は、スープで炊いたご飯にしていますが、
スープの中にそのまま白米を入れて、
その上に鶏肉を乗せれば、お茶漬け風の鶏飯にもなります。
ママも私も基本目分量なので(苦笑)、
ちゃんとしたレシピになっていないところも多いですが、
ご了承いただければと思います。
大切な自分に、大切な人に、心のこもった温かい料理を。
■今日のカメ
■ お鍋で鶏肉を煮ます

■ 煮込んだ鶏肉

■ 冷水につけます

■ 鶏肉のつけダレ

■ 鶏飯、完成

by meshi-quest
| 2008-03-07 11:00
| 料理レシピ