青森駅からバスで20分ほどのところに、「三内丸山遺跡」という史跡がある。
ここは、今から約5500年~4000年前の縄文時代の集落で、規模は日本最大級であり、国の特別史跡に指定されているとのこと。
以上のことを、東京駅で買った「まっぷる青森」で知り、早速行ってみることにした。
思えば、遺跡なんて、学校の社会科で習ったくらいで、本物は初めて見る。
なんだか面白そうだ。
「三内丸山遺跡」は、「縄文時遊館」という史跡に関する情報やおみやげを集めた近代的な建物の中を入った奥にあった。
ちなみに、見学料は、超太っ腹の無料である。
遺跡に行ってみると、だだっ広い、公園のような原っぱの遠く向こうに、縄文時代の集落を再現した竪穴式(たてあなしき)住居が点々と並んでいた。
勝手に、縄文人の人形とかあって、生活の様子が再現されていて・・・なんて場所を思っていたのだが、想像と違った。
どうやら私は、博物館か何かと勘違いしていたようだ(苦笑)。
私はあまり歴史に詳しくないので、学術的なことは全然分からないが、5500年前にこんなに立派な建物を建てる技術、生活する技術があったことには驚かされた。
遺跡の他に資料館などもあり、社会科の資料集で見たことある縄文土器、石包丁、土偶なども見学ができる。
歴史が好きな方はぜひ。
1つ残念だったことは、この三内丸山遺跡で発掘された「土偶」が、私の期待していた「土偶」でなかったこと。
私の見たかった「土偶」は、同じ青森県内の別の遺跡で発掘されたもので、ここには実物の展示がなく、見れなかった。
何のことか分かりにくいと思うので、詳しくは、下記の「今日のカメ」で。
■三内丸山遺跡公式HP
http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/#
■今日のカメ
■「縄文時遊館」入口

縄文情報やおみやげ屋が入っています。この建物を抜けた奥に遺跡があります。入場は無料。
■遺跡入口

どこからを遺跡と呼ぶのが正しいのかよく分かりませんが、時遊館を抜けると、こんな公園のような景色が広がり、遠くに住居らしきものが見えるので、そこまで歩いて移動します。
■三内丸山遺跡

国の特別史跡に指定されている日本最大級の縄文遺跡です。
■集落跡

実際の集落跡に、実際の竪穴式住居を再現しています。
■竪穴式住居①

一口に竪穴式と言っても、形や作りが違う色んな種類の住居がありました。これは、表面に藁を敷きつめて作られた住居です。
■竪穴式住居②

これは土と草で作られた住居。入口が狭いです。上の方に空調を整えるための空気穴があいてます。
■高床式倉庫

食料を貯蔵する倉庫だったようです。
■住居の作り①

もちろん、この時代は釘もコンクリートもないので、住居作りも工夫がされています。これは、家の土台ですが、縦の木に横の木を差し込み、それを縄で縛って固定して建てられています。
■住居の作り②

縄文後期の住居でしょうか、家の壁も木を組み合わせて、頑丈に作られています。
■大型竪穴式住居①

大人数で住んでいたのでしょうか、かなり横長の大きな竪穴式住居です。
■大型竪穴式住居②

中の様子です。入口は4つあります。窓もなく、空気の通りが悪いので、もわっとしていますが、かなり暖かいです。
■竪穴式住居跡

この穴に実際住居の柱が差さっていたそうです。仮設テントのような中で保護されていました。
■宗教的な建物?

3階建の家くらいの高さのあるものですが、これが何に使われていたものなのか諸説あり、研究中だそうです。祭りとか、宗教的な意味のものなのでしょうか。
■遺跡資料館

遺跡から出土した土器や土偶などが展示されています。入場無料。館内撮影OKです。
■三内丸山から出土した土偶

個人的にすごく好きな顔をしている土偶ですが、私が期待していた土偶ではありませんでした(泣)。
■見たかった土偶

見たかったのは、コレ。この土偶。「土偶」と言うと、9割の人がこっちを想像するような気がするんですが(笑)。残念ながら、この土偶は別の遺跡にあるそうです。弊社ドラゴンクエストシリーズにもモンスターでこんな土偶が出てきます。
■縄文土器

社会科の資料集で一度はお目にかかっている縄文土器も実際に見ることができます。
■縄文土器風水飲み

遺跡にある水飲みも縄文土器風になってました(笑)。
■いろんな土偶

土偶と言っても、平べったいのから、立体のものまで、色々あるんですね。ここ三内丸山にある土偶は、基本平べったいものが主流のようです。
■縄文時遊館の情報コーナー

縄文時代の言葉や情報などを教えてくれる体験型コーナーです。
■石包丁は切れるのか?コーナー

いいですね~、こういうの。石包丁で実際に紙を切ります。ちなみに、答えは、「割とよく切れます」。
■縄文人になろう!のコーナー

縄文人の衣装を着て、写真が撮れます。縄文人はなかなか派手で斬新なデザインの服を着ていたようです。
■ふ菓子「縄文柱」

コレ、お土産コーナーに売っていた「縄文柱」という名の太いふ菓子です。確かに、柱に見えないこともないけど(笑)。縄文柱とは、『宗教的な柱?』の写真に写っている建物のことだそうです。
■栗ソフトクリーム

縄文時遊館の中の飲食コーナーで売っている栗ソフトクリームです。縄文人が栗を食べていたことから、だそうです。味は、栗と言うより、普通のバニラに近いかも(苦笑)。もっと栗の味が濃ければ良かったのに、残念。