さくらのとき
さくらの季節だ。
「この木もさくらだったんだ」
「こんなところにもさくらがあったんだ」
いつもの見慣れた風景が、ピンク色で華やかになって、なんだか楽しい。
昼は昼で、風に吹かれてピンクの花びらが舞って、そんな花吹雪の道を歩いていると、なんだかさくらに応援されているようで、「頑張ろう」という気になる。
夜は夜で、夜空に雲のように広がる桜は別世界に来たようで、疲れた体と心を癒してくれる。
実は、私は「花見」があまり好きではない。
語弊があるかもしれないが、桜を見るのはとても好きなのだが、要は静かにゆっくり見たいのだ。
桜が咲いて、暖かくなってきたこの季節に、桜の下で宴会をしたくなる気持ちは分からんでもないが、公園全体が酒臭くなり、大声で叫ぶ人がいて、マナーを守らない人のゴミが散乱し・・・そういうのが嫌なのだ。
だから、ここ数年、よほどのことでお付き合いで行く以外は、申し訳ないが、極力、花見は避けさせてもらっている。
で、一人で昼間に桜を見に行ったり、花見時間が終わった夜にこっそり散歩に行ったりしている。
この原稿がアップされる頃には桜もすべて散ってしまっているだろう。
ずっとこのきれいな風景が続けばいいなと思うけど、さくらは一気に咲いて、一気に散るからこそ美しいのかもしれない。
また来年も、この時期に、この公園で。
■今日のカメ
■夜桜

■満開

■ゴミの山

■置き去りのゴミ

■昼桜

■花見客がいっぱい
