山本益博氏 実況・解説ツアー「すきやばし次郎」 中編
さて、ツアー当日。
銀座にある「すきやばし次郎」本店の前で、12:45時間厳守で待ち合わせ。
ミシュラン三ツ星獲得店でもあり、
寿司好きなら一度は耳にする名店「すきやばし次郎」は、
古いビルの地下の一角にある小さなお店で、
勝手に想像していたゴージャスな感じと違っていて、驚いた。
店の入り口では、クラブ・コンシェルジュのスタッフと思われる
黒いスーツの男性が二名出迎えをしてくれ、
店内に入ると、「すきやばし次郎」の店主小野次郎さんをはじめ、
解説者の山本益博さん、ツアーに申し込んだお客さん達が座っており、
どうやら、私が一番遅い到着のようだった。
ツアー参加者は、全部で10名。
次郎さんのお店のカウンターが全11席なので、
山本さんを入れて、11名を最大参加者としているらしい。
参加者10名のうち、7名が男性、私入れて3名が女性。
男性は、30代くらいの青年実業家風の人から
40代50代くらいの社長さんっぽい人まで、
スーツを着ている人もいれば、普段着で着ている人もいた。
女性は、青年実業家さんの彼女さんと、どなたかのお母さんと、私。
もちろん、全員知らない人なので、お互い特に会話もない。
定刻の13時前にクラブ・コンシェルジュスタッフから簡単な説明があり、
その後すぐに解説者の山本さんにバトンタッチ。
以後の会の進行や仕切りは、すべて山本さんが行っていた。
さて、こんなチャンスは滅多にないし、次郎さんのお寿司を舌だけでなく、
映像にも残そうと、気合いを入れて前日にデジカメの充電をしてきた。
すでに撮る気満々であったが、一応、
現場の仕切りをしている山本さんにも一言いっておこうと、
「自分のお寿司を撮影しても良いですか?」と聞くと、
一言、「ダメ」。続けて「撮影禁止です」との話が。
理由としては、寿司の味に集中してほしいということと、
みんなが撮影してしまうと握るテンポも悪くなり場が収拾付かなくなるから、らしい。
ふと、他の参加者を見ると、私と山本さんの会話を聞いて、
自分のカメラをゴソゴソとバッグに戻している。
どうやら、粘って交渉をしようという人はいないようだ。
確かに分からん話ではないのだが(苦笑)、
さすがにいつまでも味を記憶できるほどのプロの舌は持ち合わせてないし、
写真撮るのを楽しみにしてきたので、山本さんに食い下がって、再度交渉。
かなり渋々ではあったが、「1カットだけ」という約束で、
山本さんから撮影が許可された。
それを聞いて、静かにカメラを取りに戻る参加者たち。
特に、喜びの会話も無し。
その後も、山本さんからは「フランスの三ツ星シェフの○○さんが来た時には、
こうやって皿を手に取り、目に焼き付けていたんだよ」とか、
「○○さんが来た時には舌で覚えて・・・」と、
写真撮影の件を遠まわしに怒られていた私(苦笑)。
うーん、気持ちと意図は分かりますが、
プロじゃないんで、それはもう勘弁してくださいよ・・・・。
まぁ、いいんだけどさ(苦笑)。
※前編、後編も合わせてどうぞ。
■今日のカメ
■「すきやばし次郎」
東京メトロ銀座線からビル直結ですぐ。数寄屋橋交差点の近くにあります。
■外観
ビルの地下の一角にある、小さな店内です。
お店の中は、「掃除は徹底的に行う」という次郎さんの方針で、毎朝、大掃除並みに、すべての掃除をされるようです。本当にゴミ1つ、ほこり1つなく、綺麗で清潔なお店でした。カウンター全11席、テーブル席が3席くらい。