セブ島へ行く。⑨ ~海釣りにハマる~
Pulchraホテルの「良かったこと」の1つに、「ホテル内のアクティビティー価格が安かったこと」がある。
シーカヤックだったり、ダイビングだったり、シュノーケリングだったり、ボートクルージングだったり、そういったホテルが提供してくれる遊びが比較的親切な価格で設定されていた。
せっかくなので、何か簡単にできそうな遊びを探していたところ、メニューの中に「fishing」の文字を発見した。
ホテルの桟橋に遊びに行くたびに、肉眼でも魚を見ることができるので、きっとド素人の私でも釣れちゃうんじゃないかと、早速、釣り竿を借りることにした。
釣り餌は、生イカ。
スタッフがレストランに入っていったところを見ると、どうやら料理で余ったイカが餌として使われているらしい。
釣り1日目。
意気揚々と釣り竿を借りたものの、餌の付け方も、持ち方も、投げ方も、分からない。
なんとなく、イカを針に付けてみるも、ダラッと垂れ下がっていて、締まりがない。
テレビ東京とかのテレビ番組で見たおっちゃん達の釣り姿を思い出し、海に投げてみるも、なぜか釣り糸が遠くまで、飛ばない。
思いっきり、何度投げても、ダメ。
当然、釣れず。
この日の釣果、ゼロ。
釣り2日目。
ダメと分かると、大抵、すぐやめてしまうのだが、海外に来て、心にも時間にも余裕があるせいか、再びやってみることにした。
しかし、今日も昼間はダメ。
たが、この日、重要なターニングポイントを迎える。
「そうだ、ホテルのスタッフに釣り方を教えてもらおう!」
こうして、2日連続で意気揚々と釣り竿を借りた日本人は、実は釣りを全く知らないド素人であることを告白し、親切な現地のスタッフ(後に、私は彼を「師匠」と呼ぶ)に、一から教えていただくことになった。
餌の付け方、竿の持ち方、投げ方、どういう場所を狙ったらいいか、どういう時間に釣ったらいいか、全部英語での講義だったが、私の語学をフル回転させて、釣りを習った。
そして、いざ、フィッシング。
師匠の指導により、糸がからまることなく(当然か(笑))、前よりも遠くまで糸を投げることができるようになった。
どうやら、今までは、釣り糸を止めておくストッパーに気が付かず、それをはずさないで投げていたため、目の前にチャポン・・・になっていたようだ。
見た目だけは、だいぶ「釣り人」っぽくなってきた。
餌に何かが食い付いていることも分かるようになった。
ただ、引き上げようとすると、ブチンと竿に反動があって、餌が取られてしまっていることが多かった。
この日の釣果も、ゼロ。
釣り3日目。
ワンパターンな人間のため、つい同じことをずっとやり続けてしまう。
この日も、昼食後に桟橋に出て1時間ほど釣り糸を垂らし、夕方6時頃の満潮時に合わせて、夕食前にまた釣り糸を垂らす。
とうとう、いっちょまえに「満潮」という言葉を使い、「満潮時」以外には釣り糸を垂らさない、合理的な釣りをするようになった。
師匠が「満潮の方が、ビッグフィッシュが釣れる」と教えてくれたからだ。
海に釣り糸を投げることはだいぶできるようになってきたが、肝心の成果が上がらない。
肉眼で魚は見えるのに、竿に手ごたえもあるのに、かからない。
だんだん、イライラしてくる。
この日でもう3日目。
あと15分釣ったら、もう海釣りは諦めよう・・・と思っていたその時、いつもとはちょっと違う竿の手応えが!
何というか、魚が針にしっかりかかっているような、感じ。
慎重に慎重にリールのハンドルを回す。
引き上げてみると、そこには待ちに待った魚が!
小さな魚だったが、超嬉しい。
大はしゃぎで、師匠に魚を見せると、「マークフィッシュ」という種類の魚だと、教えてくれた。
一応、食べれるらしいが、私なんぞの竿にかかってくれたことに感謝し、記念撮影だけして、海に逃がした。
この後、調子に乗って、夜9時近くまで釣りをしたが、釣れたのは、この1匹だけだった。
■今日のカメ
■ホテルのアクティビティー受付
ビーチの横にあるこの小屋で、マリンスポーツなどのアクティビティーの申し込みをします。
■釣り竿
朝から受付が閉まる夜9時くらいまで借りっぱなしで、800円くらい。餌付き。
■生イカ
餌のイカは、ビニル袋に入れられ、たっぷり支給されます。
■桟橋
釣りは、この桟橋と、反対側にある堤防のどちらかですることができます。親子で釣りをしている家族もいました。
■堤防
ちょっと分かりにくいですが、遠くに海に向かって伸びているのが堤防です。堤防は、大きな魚が集まってるんですが(肉眼でカサゴ見えます)、師匠のいるアクティビティー受付小屋から遠いため、主に桟橋で釣ってました。よく釣り糸が絡んで取れなくなってしまい、スタッフにヘルプを出すことが多いんで(苦笑)。
■夜の桟橋
夜の桟橋です。桟橋にある小屋の明かりで小魚が集まり、それを目指して大きな魚がやってくるそうです。
■1匹、釣れた!
夜釣りで、1匹やっと釣れました!小さかったけど、すごく嬉しかったです。
■マークフィッシュ
体の横に丸い印のような模様が付いているので、マークフィッシュというらしいです。
■貝も釣れた・・・
手応えがあったので、よっしゃ!と引き上げてみると、なぜかこの巻貝が(笑)。
■師匠と私
右が、私の釣りの師匠。マリンスポーツ全般のホテルスタッフのお兄ちゃんです。