「客」と「レストラン」
前回、レストランbacarの話を割と突っ込んだところまで書いたのは訳があって。
単に、いち「客」と「レストラン」の話ではなく、こういうことって、
日常、いろんなところで起こりうる悩ましい問題だなぁ、と自分で書いてて思ったからだ。
たとえば、私の場合、すごくおおざっぱに言えば、
開発会社さんにゲーム制作の発注をする「客」であるときと、
開発会社さんが指名で企画書を持ってきてくださったり、仕事の相談をされる「レストラン」であるときがあって、
どちらも、断り、断られの時がある。
当然、何か思うところがあって、その人、その会社にお願いをしたり、お願いされたりするのだが、
その「思うところ」のクオリティーや評価があってこその依頼なので、
「ぜひ!」とお願いしても、お願いされても、
その「思うところ」のクオリティーや評価を下回ってしまうだろう、と思う時には、
泣く泣く、断り、断られが生じる。
その断りの理由はさまざまで、それに注力できる時間がなかったり、人員がいなかったり。
どんな状況にあっても、それをカバーできるくらいのパワーがあれば良いのだが、
残念ながら、なかなかそうもいかない。
だから、そんな時には、もう正直に状況を話すのが、一番良い気がする。
隠すと、余計に変な誤解を生み、関係にもひびが入るので、
「嬉しいですが、こういう理由で出来かねます。実力不足でごめんなさい。」
そう言うしかないような気がする。
とはいえ、言いっぱなしではかっこ悪いので、
いつか期待に応えられるくらいのパワーを身に付けることを心に誓いながら。
そんな想いを感じとってくださったのか、
店舗拡大や増員で同じように悩んでいる飲食関係の方々もさることながら、
レストランとは関係なく、知り合いのゲーム業界の方やIT関係の方など
同じような問題にぶつかったり、悩まれた多くの方からコメントをいただいた。
私自身もホント考えさせられるトピックで、
「客」ばかりになっていると「レストラン」が見えなくなり、
「レストラン」ばかりになっていると「客」を見失う。
いろんなコメントをいただき、とても勉強になった。
この場を借りて、御礼を。