マカオへ行く。⑲ ~今旅、一番美味しかったもの~
先に結論から言ってしまうと、
今回のマカオ・香港の旅で食べた全料理の中で、一番美味しかったものは、
ここマカオの「三元粥品専家」という老舗粥店で食べたお粥である。
ところが、実は、私はお粥が大嫌いである。
どれくらい嫌いか?というと、
都内でかなり有名な中華粥店に連れて行ってもらったときも、
少ない量なのに、それすら手がつけられず、残してしまった。
肝臓の病気で1ヶ月入院した時、普通食が食べれないために
出してもらったお粥も断固拒否し、結局、点滴で過ごしたくらいである。
何がイヤって、白米がやわらかいのが気持ち悪い。
とはいえ、リゾットや雑炊は大好きで、やっぱり「粥」だけがダメなのだ。
そんな私がなぜ粥屋なんかに入ったのかと言うと、
当初は、ひとえにメシクエの取材のためであった。
自分でも、食への探求心に驚きというか、いい根性してるなと思う(笑)。
地元でも有名な老舗の粥屋であることは知っていたので、
とりあえず入ってみたかった。
まあ、私が食べれなくても、一緒にいた友達が食べてくれるだろう。
で、やっぱり最初は見た感じやっぱりあの「お粥」なので、
食べるつもりもなかったのだが、あまりに隣りの友達が美味そうに食べているので、
一口食べてみたところ、「あれ??・・・すごく美味い。」
正直、毎日、このお粥でもいい。
生まれて初めて、お粥を美味いと感じ、完食した。
5分前に香港麺を食べていなかったら、おそらくお代わりしていただろう。
もしマカオにあと1週間滞在していたら、毎朝と毎夜食に来ていたはずだ。
ためしに帰国後、もう一度都内の有名粥屋に行ってみたが、
やっぱり美味しくなくて、「うげ・・・」となってしまったので、
ここの店の粥が特別に美味しいのだと思う。
■今日のカメ
■「三元粥品専家」
マカオの中心部、セナド広場から約5分ほど。
香港麺の「祥記麺家」と同じ「福隆新街」通り沿いにあります。
■店内の様子
地元でも人気なようで、もう24時近い時間ではありましたが、ほぼ満席。
■なんとか席ゲット。
ここは英語も通じないので、なんとか身振り手振りで、中で食べたい旨を伝え、一番後ろで1つだけ空いていた席をゲット。
■メニュー
具が違うだけで、メニューは基本お粥のみ。
英語メニューはないので、漢字から中身を想像w。
漢字が分かる国の人間で良かった。
■調理場
入口入ってすぐのところに調理場があり、ひっきりなしに客が来るので、お兄さんが必死にお粥を作り続けていました。
テイクアウトも可能。
■「特製金銀丸粥」
「特製」という漢字から、きっと「全部入り」的な、「お店のおススメ」的な感じを受け、「丸」という漢字から「具は肉団子」ではないかと想像。ほぼ当たりw。
肉団子は2種類で、牛肉(金?)と豚肉(銀?)でした。
■混ぜると、卵。
お粥の下に卵が隠されていて、混ぜるとこんな感じになります。
コクがあって、それでいて食べやすい、絶品の中華粥。
日本の粥と違って、米の形状が残っておらず、粥というより、「米ポタージュ」に近い。それがうまい!!
■油条
店内の客ほぼ全員が粥と一緒に頼んでいた油条(中国式揚げパン)。
でも、個人的には、これはいらんかったw。