被災地・気仙沼へ行く。⑥ ~岩井崎へ~
気仙沼きっての景勝地「岩井崎」へ。
気仙沼について最初に思ったことが2つあり、
それは、「ニオイ」と「寒さ」だった。
実際来てみないと、ニュースなんかじゃ知り得ないことがたくさんあったが、
中でもこの2つは、絶対に分からないことだった。
新幹線で一ノ関まで来て、一ノ関に降りたくらいまではまだ良かったが、
気仙沼に着いた途端、カイロを握りしめても効かないほど寒かった。
震災で建物がなくなり、吹きさらしの状態になっていることも大きいが、
それにしても、東北の冬は寒い。
岩井崎付近は、特に強い海風を真っ向から受け、
キンと冷えて、頭が痛くなるほど、寒かった。
変な例えで申し訳ないが、かき氷を一気食べした状態が続いている、
と言えば、分かりやすいだろうか。
震災が起きた3月11日とほぼ同じ日に気仙沼にいて、
こんなに防寒をしても凍える状態なのに、この状態で海水をかぶり、
夜通し、暖房器具もないなか野ざらしになっていた方々を思うと、
本当に心が痛む。
岩井崎が絶景であることは分かったが、
正直、それに浸るどころではなかった。
■今日のカメ
■岩井崎
気仙沼きっての景勝地「岩井崎」。
■冬の東北
周りに何もなく、吹きっさらしなので、ものすごく寒いです。
曇天で薄暗く、なんだか物悲しい冬の東北。
■波が荒い。
かなり波が荒いです。「ザパーン!」という音が聞こえてくるほど。
■横綱秀ノ山像
気仙沼出身の第九代横綱・秀ノ山雷五郎像。
震災でも倒れず残った。さずが、横綱。
■龍の松
形が龍に似ていることから、「龍の松」と呼ばれている松の木。
観光バスも来ており、皆さん写真を撮られていました。
■海岸の墓石①
岩井崎の近くに、墓石がたくさん積み上げられている場所がありました。
■海岸の墓石②
墓地ではなく、津波で流され、引き取り手が分からない墓石がここに集められています。
■海岸の墓石③
土台がなくなり、上の墓石だけ。
こんなにありますが、これでも誰かが日々取りにきていて、だいぶ減っている、とのこと。
■海岸の墓石④
海岸に沿って、ずらっと並べられた墓石。
引き取り手がすでに亡くなられてしまっていたり、引越していたりして、未だ手つかず。