モロッコへ行く。② ~リヤドブッサに泊まる~
モロッコの南、内地にある町・マラケシュ。
ここに3泊4日滞在をした。
滞在中は、『RIAD BOUSSA リヤドブッサ』というところにいた。
「リヤド」とは、モロッコ式の邸宅ホテルのことを言う。
赤土の高い壁に囲まれたリヤドは、
目印がほとんどなく、そこが家なのかも分からないほど。
戦時中、敵の進入を防ぐために、
外から中が一切分からないようになっているらしい。
しかし、一旦、リヤドの中に入ると、
真ん中に吹き抜けの庭「パティオ」があり、
「パティオ」を囲むかのように、小さな部屋がある。
屋上にはソファがあり、のんびり空を見ながら、
朝食を食べたり、昼寝をしたり。
外からは見えないが、中は開放感のある空間が広がっている。
大型ホテルでは味わえない、
誰かの家にホームステイしたかのような温かみのある「リヤド」。
一度泊まってみたいと思っていたので、とて嬉しかった。
古い町並みが残るマラケシュには、多数のリヤドが存在する。
中でも、この『リヤドブッサ』は、マラケシュの中心地からも近く、
部屋やサービスがいいと評判のリヤドだ。
実際、部屋もステキで居心地が良く、
スタッフも親切で、いいリヤドだった。
ただ、どのレビュー見ても、「良かった」ばかりなので、
あえて突っ込んだことを書いておくと、
あくまで、リヤドというジャンルにおいて、「良い」と思う。
というのも、たとえば、連日41度という気が狂いそうな猛暑の中、
部屋には一応クーラーが付いているが、ほとんど効いていない。
リヤドが邸宅のど真ん中に吹き抜けの庭を持っている構造上、
各部屋もクーラーが効きにくく、ロビーは当然41度のオープンエアー。
部屋の中も、非常に内装がかわいらしく、モロッコらしさ満点ではあるが、
邸宅の1部屋を客室にしているので、正直、狭い。
さらに、そこに無理矢理バストイレを付けているので、
カーテン1枚のすぐ向こうがトイレで、どうにもこうにも落ち着かない。
細かいことをあげると、キリがないほど、不便さもある。
この不便さをリヤドでは当然であり、リヤドに泊まる醍醐味と取れれば、
もちろんリヤド宿泊は楽しいものとなり、
『リヤドブッサ』はとても素晴らしいリヤドと言える。
今後、モロッコ旅行記の中でも書いていくつもりだが、
モロッコが日本からも遠く、身近でなく、
当然、旅行誌やテレビ番組もイイことだけを伝えていくので、
イメージ先行してしまい、モロッコバンザイ!になっている気がする。
実際に行くまでの私が、まさにそうだった。
結論から行くと、ホント行って良かったし、
私にとっては、とても勉強になった行くべき運命の国だったのだが、
とはいえ、手放しに誰にでも「ぜひ行った方がいいよ!」とは言わない。
超ステキな国の裏には、超過酷で、超驚きの何ががセットになっている。
それで、バランスが取れているのだ。
モロッコに行く前、イメージのみで、あまりに無知だったので、
西荻窪の旅行本専門店「のまど」に行って本を探したり、
色んな方のサイトを読ませてもらったが、
やっぱり行った方の絶対数は少なく、情報も少なかった。
なので、今回なるべくここメシクエでも詳しく書かせてもらって、
モロッコを正しく知ってもらう少しでも役に立てれば、と思っている。
そんな思いでモロッコ旅行記を書くので、
モロッコ同様、ちょっと長い旅になるかもしれないが、
しばらくの間、気長に私のモロッコ話にお付き合いいただけると幸いだ。
■今日のカメ
■リヤドブッサ行き方①

マラケシュの町の中心にある「ジャマ・エル・フナ広場」から5本目の路地のここを入ります。
■リヤドブッサ行き方②

■リヤドブッサ行き方③

■リヤドブッサ行き方④

ちなみに、ご覧の通り、目印は一切ありません。リヤドブッサへの道だけでなく、すべて町中こんな感じです。
■リヤドブッサ行き方⑤

■リヤドブッサ行き方⑥

ホント、ゲームのダンジョン攻略をしている気分です(苦笑)。
■リヤドブッサ行き方⑦

■リヤドブッサ行き方⑧

初日は、夜にマラケシュに着いた上、ここまでの道も真っ暗だったので、変な人にだまされているんじゃないかと、すごく不安になりました(苦笑)。
■リヤドブッサ1階

リヤドブッサは、屋上付きの2階建てで、1階がロビーやキッチンなどの共有部、2階が客室4つの構成です。
■パティオ

吹き抜けなので、当然オープンエアー。41度の中、共有部にクーラーはありません。風が流れ込む作りにはなっているので、居られないほどではありませんが、ぶっちゃけ、暑いですw。
■上から見ると・・・

こういう作りの家には、モロッコ雑貨が映えますね。超おしゃれ。
■水タバコ

その側には、モロッコでよく見かける豪華な水タバコセット。
■ミントティー

リヤドブッサでは、ミントティーは無料で、言えばいつでも作ってくれます。ちなみに、41度の気温の中でも、ホットです。モロッコにアイスミントティーという文化はありません。
■リヤドブッサ2階①

中庭のパティオを囲むように部屋が存在しています。
■リヤドブッサ2階②

■夜はこんな感じ。

ゆっくり本を読んだり、ミントティー飲んだり。ただし、夜でも気温下がらず、35度近くありますが(苦笑)。
■客室の様子①

ベッドルームではなく、ここが客室のほぼすべてなので、狭いです。ですが、リヤドは邸宅ホテルなので、客室は狭い分、共有スペースで過ごすというのが基本になっています。
■客室の様子②

■客室の様子③

■ルームキー

■バスルーム①

便器は、洋式。水の流れも悪くありません。あと、モロッコは上下水道が割りとしっかりしているので、推奨はされてませんが、水道水も飲め、かつ、トイレにも紙が流せます。
■バスルーム②

■アメニティー

■屋上の様子①

■屋上の様子②

■屋上の様子③

夕食後、星空を見ながら、毎晩ここで1時間くらい寝てましたw。気持ちいいです。
■屋上のランプ

■オリバー

■ミニッツ

■夜の屋上

■毎晩、休憩w

■月キレイ。

■記念撮影!

ステキなホテルでした。
by meshi-quest
| 2013-09-03 08:07
| 旅行_海外