モロッコへ行く。④ ~マラケシュダンジョン 前編~
マラケシュの町は、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの貿易拠点として、
重要な史跡が多く、「メディナ」と呼ばれる旧市街全体が、
世界遺産登録をされている。
マラケシュは、別名「迷宮都市」とも呼ばれる。
旧市街「メディナ」中は、まさに迷路のように細かい道が入り組んでいて、
同じような風景や場所がどこまでも続き、
だんだんどこにいるのか、どこに向かっているのか分からなくなる。
行くまでは、
「またまたぁ~。迷路って言ってもねえ~。」くらいに考えていたが、
ガチで道に迷った。
30超えた大人が、ホテルに戻れずに、マジで半べそかいた。
たとえるならば、ゲーム好きな方にはお馴染みの、
まさに「ウィザードリー」をリアルにやっている気分だった。
ちょっと進んでは、また分かる道まで戻って、自分の地図に印をつけて、
道を覚えたら、もうちょっと先まで進んでみて、また戻って・・・を繰り返す。
自分の力を過信して、欲張って突っ込んでいくと、道に迷い、
強敵現われ(高額チップを取る自称ガイドモロッコ人)、ゲームオーバー。
町は、本当に美しかった。
日本にも、私がよく旅するアジアにもない風景。
アフリカに属しているが、ヨーロッパっぽさもあり、アジアっぽさもある。
フォトジェニックで、どこで写真を撮っても絵になる。
世界の交差点だ。
またゲームにたとえさせてもらうと、
ドラクエの世界に似ている。
FFより、ドラクエの町に近い。
白い服に身をまとった商人が路上に絨毯を広げ、商品を並べて売っていたり、
「ぶきや」や「どうぐや」のようなお店が、軒先に剣ややくそうを吊るしていたり。
ドラクエコンテンツを担当していたこともあったので
何度となく見ていた町の風景だが、現実に見ると、またなんとも感慨深い。
マラケシュは、観光したり、買い物したりも楽しめるが、
ゲーム関係者やゲーム好きな人にもグッとくる町だと思う。
(マラケシュダンジョン後編につづく。さらにディープなダンジョンへ)
■今日のカメ
*画像をクリックしていただくと、大きく見やすくなります。
■いざ、ダンジョンへ
滞在していた邸宅ホテル『リヤドブッサ』から一歩外に出ると、いきなりダンジョンの入口。■早速、途方に・・・(苦笑)
基本、こんな感じです。途方に暮れます(苦笑)。この道も何もないわけではなく、外からは分からないようになっているだけで、実は住宅街です。
■おしゃれなドア①
ゲーム的には、開けたくなるような色をしているドアですが、「とうぞくのかぎ」もない上、他人の家なのでグッと我慢(笑)。■おしゃれなドア②
これとか、超開けてくださいといわんばかりの装飾されてるw。超開けてー。■大通り
「ジャマ・エル・フナ広場」という場所に通ずる、商店が集まった少しにぎやかな道に出ました。■洋服屋
魔道士のローブみたいなものを売っています。これ、「ジュラバ」というモロッコ人の正装で、フード付きのロングコートです。真夏の41度でも、これを着て歩いています。
■どうぐ屋①
やくそうとか、料理に使うハーブとか売っています。■どうぐ屋②
モロッコ料理に欠かせない土鍋「タジン鍋」も色んなところで売られています。■八百屋
路上の八百屋さん。■路地だらけ①
とにかく町中が細い路地だらけ。迷うのはもう覚悟の上で、なんとなく気になったほうへ進むしかない(苦笑)。
■路地だらけ②
行ってみないと、その先に何があるか分からない。これだけ入り組んでいると、地図もほとんど役に立たないので、自分の勘と運を信じる!
■猫いっぱい
メディナの中には、のら猫がいっぱいいます。メディナに住む人たちが、みんなでエサをやって、みんなで飼っているそうです。逆に、のら犬はほとんどいませんでした。イスラムでは、犬は不浄とされているようで、あまり人気がないそうです。
■猫まっしぐら
猫が多いことを事前情報で知っていたので、日本からモンプチを持参していました。猫まっしぐら!マラケシュ行くときは、キャットフードを持参することおすすめします。
■いざ、スークへ
メディナの中には、いくつものスーク(市場)があります。スークの中は、洋服、ランプ、スパイス、雑貨など、数え切れないほどの小さな商店がひしめきあっています。
■スークの様子①
両脇びっしりお店が並んでいます。観光客を見つけると、かなり強引に客引きをしてきます。値段はすべて交渉。都心部の2~3倍くらいの値段でふっかけてきます。値下げは、自分の交渉術次第。
■スークの様子②
ランプ屋。軒先にいっぱいランプが吊るしてあります。どれもすごく凝ったデザインで、ステキ。
■スークの様子③
骨董品を扱うお店。中世の武器や防具もあり、まさにゲームで見た「ぶきや」そのもの。
■スークの様子④
布製品もたくさん売られています。服、スカーフ、テーブルクロスなど。
■スークの様子⑤
皮製品を取り扱うお店もたくさんありました。バッグ、ベルト、帽子など。
■ラハバ・ケディーマ広場
メディナダンジョンの中は、細かい道に分かれていて、ホント迷路ではありますが、いくつか大きな広場があって、迷ったらそこを目指すのが基本になっています。■広場の様子①
広場にもたくさんの店が出ています。これは帽子屋さん。
■広場の様子②
オリーブ屋さん。■広場の様子③
じゅうたん屋さん。■広場の様子④
ハーブ屋さん。料理に使ったり、化粧品として使ったり、薬として使ったり。
■広場の様子⑤
ちなみに、これが薬局の看板。文字ではなく、マークだけなのがオシャレ。月のマークが薬局の印らしいです。
■広場の様子⑥
これ、薬局。ドアいっぱいに、薬局を表す月のマーク。ちくいちオシャレ。
■スークで買った物①
ステキな彫金がされている、モロッコっぽい瓶。化粧品や香水を入れるもの。■スークで買った物②
料理用のアルガンオイル。モロッコのみに生息するアルガンの樹の実から取れる希少なオイル。日本だと超高級品。モロッコでも安くはありませんが、日本に比べたらまだ全然安い値段で購入できます。
■スークで買った物③
深めの丸皿とボール。モロッカンなデザインと色味。カレーでも入れようかな。■マラケシュ必需品!
事前情報で、マラケシュ商人との交渉で日本製ボールペンが役に立つと聞いて、4色ボールペンを数本持参しましたが、超大活躍しました。いい時で、交渉前の1/3くらいの値段まで低下。交渉の切り札として、このペンをあげるから、この値段にしてくれと、上手く相手を乗せて言うと(←これ、大事)、かなり下がります。なお、4色ボールペンは、100円ショップで3本100円で買えます。
ちなみに、都市部カサブランカでも試しましたが、多少は効力あったものの、マラケシュほど絶大な効力はありませんでした。
by meshi-quest
| 2013-09-05 08:08
| 旅行_海外


