瑞泉寺「中国精進料理 鎌倉 凛林」へ行く。
年に1回、私はすごい昼食会に参加させてもらっている。
業界でも大の美食家として知られる、
雑誌「ファンロード」浜松編集長主催の鎌倉「凜林」中華昼食会だ。
鎌倉で有名な中華料理店「凜林」のオーナーシェフである凜さんは、
中華界の重鎮でもあり、現場は息子さんに任せて、
いまは、料理人の育成や食品会社のアドバイザーなどをされている。
そんな凜シェフが、長年懇意にされている浜松さんが来たときだけ自ら厨房に立ち、
各地の珍しい食材を使った、滅多に食べれない料理を振る舞ってくれる。
そんなすごい席の末席にお邪魔させていただいている。
どれだけすごいかと言うと、ランチ17,000円である。
特大ふかひれ、巨大鯉、特上くらげ、特級ロブスターなど、
そうそうたるメンバー。
値段以上に、価値のある食材を使っていただき、
貴重な料理をいただいているので、
気持ちは京都清水の舞台の上ではあるが、
いちメシ好きのはしくれとして、勉強するつもりで、鎌倉に馳せ参じている。
今回は、総勢17人の大所帯。
とあるフレンチのシェフも参加されており、その方がお誕生日であったことから、
今回の凜シェフの料理のテーマは、「誕生菜」。
誕生日にちなんだ、おめでたい食材や料理が並んだ。
滅多にお目にかかれない凜シェフの料理は、下記「今日のカメ」で。
ちなみに、去年の中華会の様子は、コチラ。
■「中華精進料理 鎌倉 凛林」
http://www.kamakura-rinrin.com/
■今日のカメ
※携帯からご覧くださっている方へ
今回、写真点数が多いので、重かったり、表示されない場合は、
PCブラウザよりご覧ください。
■「凜林」
JR鎌倉駅から車で約15分ほど。瑞泉寺のすぐ側にあります。
■外観
寺の横で、周りも住宅しかないので、一見すると、普通の「素敵な鎌倉一軒家」に見えるが、ここがお店。
■入口
ここから中へ。魅惑の中華会スタート。
■店内の様子
家にお呼ばれしたかのようなアットホームな店内。
■円卓で!
中華会は奥の個室にある円卓で行われました。
■1品目
「六福盤」と書かれた前菜6種の盛り合わせです。
■前菜アップ①
コチ(だったかな?)と生イカの紹興酒漬け。かなりお酒強めですが、香りがとてもいいです。
■前菜アップ②
特上くらげの酢の物。
■前菜アップ③
牛舌の山椒ソース。
■前菜アップ④
ゆで豚のニンニク香料ソースかけと、生雲丹と蒸し鶏の煮こごり。
■前菜アップ⑤
花切りイカの肉詰めゴマソース。
■2品目
すごい巨大な皿が出てきました。「特大ふかひれ尾びれとロブスターの胡蝶造り」です。
17人前で、2種の異なるサメの巨大なふかひれが4枚使われています。
■ソースをかけます。
凜シェフ自ら、客席でアツアツのソースをかけてくれます。
■すごい量!
取り分けられ、これが1人分。写真だと分かりにくいですが、すごい量のふかひれです。
■ふかひれ、アップ
ふかひれ自体、味のあるものではないので、そんなに好きな食材でもなかったのですが、さすがに凜シェフの作るふかひれは美味しかったです。味、歯ごたえ、香り、どれもいい。
■カニチャーハン、登場
参加者からご飯要請があり、コースにはなかったのですが、急遽、特製カニチャーハンが登場。
■こうなるよねー。
チャーハンにふかひれをかけて、贅沢なふかひれカニチャーハンの出来上がり。
■3品目
福建風あさりの水雲と鶏の壺蒸しスープです。
■スープ、アップ
この小さな壺ごとに蒸してスープの出汁を取るので、繊細でやさしくはありますが、しっかり鶏や野菜のエキスが出ています。美味しい。
■4品目
葉山牛と鎌倉野菜の黒胡椒炒めです。
写真的には地味かもしれませんが、今回の料理の中で、1番か2番くらいに美味しかった一品。牛肉の旨さに驚く。
■大きい鍋、きた!
円卓になにやら大きな鍋が登場。
■亀だー。
「凜林」は食器もこだわりがあり、素晴らしい陶器に出会えます。
鍋の蓋の上に、亀がいるー。
■5品目
福建風水餃子です。スープには岩海苔を使っていて、水餃子の豚肉から出た出汁が合わさり、スープだけでも美味しい。
ちなみに、水餃子は1人2つ。
■6品目
「カニ爪揚げもの 変わり紅白祝漬け」です。
立派なカニ爪で、奥までギッシリとカニの身が入っています。
■紅白祝漬け、アップ
小さな大根と人参の酢漬けが、金平糖の形にカットされています。
何気ない付け合せですが、これ、17人分、すべて手作業で作られています。
■凜シェフの実演講義!
「動画はNGね」と言われた上で、特別に凜シェフから野菜金平糖の切り方を教えてもらいました。
■すごい!!
サイコロ型の人参がこんなかわいい金平糖型に変身。
作り方は教わりましたが、自分で包丁使って作れるかは疑問(苦笑)。いつか試してみよっと。
■凜シェフの妙技!
本日お誕生日だった方の名前を、パプリカと冬瓜に下書きもせずに、飾り包丁で作る凜シェフ。
私が筆で書くよりも、凜シェフの飾り包丁の方が達筆と思われる(苦笑)。
■7品目
「飾り野菜蒸し 秘伝味噌添え」です。
「夏」の文字は大根で、ピーマンは蝶に変身。凜シェフの妙技が炸裂。
■秘伝味噌
野菜と共に出てきた秘伝味噌。ちょっとピリ辛で、材料の特定が難しい不思議な味。
■大物登場!
大皿に2匹の鯉が登場。
凜シェフがアツアツの香味油をかけてくれて、あたりに濃厚で中華香味のいい香りが漂いました。
■8品目
本日のメインディッシュ、長野県佐久から取り寄せた佐久鯉の祝母子造りです。
手前が大きい母、奥に小さめの子がいます。誕生日にちなんだお祝い料理。
■取り分け中
浜松編集長が食べやすいように鯉をくずしてくれています。
鯉は川魚なので、臭みがありそうなイメージですが、下ごしらえもしっかりされており、香味油で香りも付いていて、美味しくいただけました。
■9品目
「紅白手打ち麺と烏龍茶麺の2種だれ」です。
■紅白麺、アップ
こっちが赤で、烏龍茶麺が白かと思ったら、この麺自体がよく見ると紅白で作られていました。手が込んでます。
■烏龍茶麺、アップ
そこまで烏龍茶の香りは強くなく、さわやかな麺。
■10品目
竹筒自家製杏仁豆腐です。「凜林」の杏仁豆腐は、ミルク感が強く、とても美味しい。
■記念色紙
絵も、文も、着色も、すべて凜シェフによる記念お品書き色紙。
参加者全員がいただきました!