那覇・小禄「琉球新麺 通堂 (とんどう)」へ行く。
沖縄は「沖縄そば」でも分かるようにめちゃくちゃ麺文化だが、
意外と、いわゆる普通の「ラーメン」と呼ばれる麺は少ない。
朝から晩まで、どこもかしこも「沖縄そば」だ。
元々の麺文化に、さらに「沖縄そば」以外の珍しさもあってか、
沖縄にラーメンブームが来ているようで、続々と名店が誕生している。
その中でも人気の、横浜のラーメン博物館にも出店をしているという
「琉球新麺 通堂 (とんどう)」に行ってみた。


那覇近辺では有名な人気ラーメン店のようで、
沖縄のスタッフから「いつ行っても混んでる」と聞いていたが、
平日の普通の昼過ぎで、ゆうに30分待ち。
しかも、もちろん地元の方もいたが、話し声を聞いてると、その大半が中国系。
どうやら、中国観光客に日本ラーメンブームが来ているようだ。

待つ人は、ウェイティングの紙に名前を書き残すのだが、
日本人の店員さんが何度も「チンさんー、チンさん、いらっしゃいますか?」と聞き、
その度に、たくさんいるであろう『チンさん』がワサッと集まっては、
自分の『チン』でないことを確かめて解散していく様は、ちょっと滑稽だった。
待つこと約30分、ようやく入れて、カウンターに着席。
サービスで自由に食べれるピり辛もやしを食べながら、ラーメンを待つ。
ピり辛いと聞いていたが、たいぶ辛い。


ラーメンは、「おとこ味」と「おんな味」の2種で、
「おとこ味」はこってり豚骨、「おんな味」はさっぱり塩になっている。
当然、ジェンダー気にせず、濃厚民族は「おとこ味」を選ぶ。


もう慣れたが、量多めを「メンズセット」とか、
デザートつけると「レディースセット」とか、
食にメンズも、レディースもないので、何とかならないかな、もう慣れたけど。
さて、「おとこ味」の全部入り登場。
なかなか臭みがあって、濃さもあって、好きな風味の豚骨ラーメン。
「一蘭」や「じゃんがら」のぼんしゃんらーめんに近い感じ。


よく言えば、みんなが大好きな優等生の豚骨、
もっと言うと、特徴が薄いというか、
どこかほかでも食べれそうな気がしてしまうので、
また絶対ここに来て並びたいと思うかというと、ちと考えてしまう。
東京はラーメン激戦区なもんで、
どこもかしこもラーメンのクオリティーも高く、悲しいかな舌が肥えてしまう。
ちなみに、これが別の方の頼んだ「おんな味」。
薄すぎず、濃すぎず、これはこれでとても美味しい塩だった。


別のテーブルが頼んでいたチャーハンのビジュアルが良く、
思わず追加でチャーハンを頼んでしまったのだが、
かなり胡椒が強くて、見た目は好みだが、味がイマイチ好みではなかった。
実際若い男性スタッフさんが力強く中華鍋振りながら、男飯を作っていて、
このチャーハンが「おとこ味」と言われると、納得なのだが。

■「琉球新麺 通堂 (とんどう)」
http://www.ryoji-family.co.jp/ryukyushinmen_tondo.html
by meshi-quest
| 2017-05-28 08:06
| 沖縄