恵比寿「そのやま」へ行く。
料理研究家でもあり、タレントでもある園山真希絵さんの和食店、
「そのやま」にお邪魔させてもらった。
一度ぜひお邪魔してみたいと思っていたので、すごく楽しみにしていた。
会員制なので一見でお邪魔することは出来ないが、会員が同伴なら入れる。


園山さんご本人もいらっしゃって、とても丁寧に気さくに話してくださり、
スタッフもすごくにこやかで、居心地がいい。
料理は、園山さんによる和の創作料理で、
ご自身がお好きという「豆」を使った料理が多く、
「お腹いっぱい食べても太らない」がコンセプト。
豆なのでちゃんとお腹にたまるけど、豆なので健康的に良さそうな和食が並ぶ。




その他、特徴として、
すべての料理に『言葉遊び』と『驚き』を盛り込んでて、
「サザエさんのいない磯野家の茶碗蒸し」は、
料理が出てくる時に店内の音楽もあのBGMに変わって、
カツオ出汁に、ワカメに、イクラちゃんがいて、
サザエさんは前髪の形だけ登場してたり、


野菜をそのまま煮込んだインパクトある
巨大な肉じゃがが出てきたり、


〆のご飯は、「お終い」=「おしゅうまい」で、
ミニしゅうまい弁当になっていたり、
お客さんを楽しくもてなそうとする園山さんの気持ちが感じられる料理だった。


ただ、美味しいかどうかで言うと、
もちろん好みには個人差があるが、
正直、もう一度食べたくなるような印象に残る味の料理はなかった。
私が色々と食べ歩いている和食店を思い浮かべてみると、
盛り付け、味付け、料理内容、食材含めて、極めて家庭的というか・・・。
そこで、ハッと思ったのは、
そうか、このお店は園山さんの家にご招待されてるんだ!、
ということ。
実際は、お店として来ているけど、そういう気持ちで来て楽しむお店なのだと。
和食屋さんとしてみると、あまり嘘も言いたくないので、
正直、満足度が低いと感じてしまうが、
お友達の家に呼ばれて、おもてなしを受けてる、
自分のために友達が一生懸命料理を作ってくれてると思うと、全然見方が変わる。
あとは、変な意味ではなく、味よりもおもてなしが大事、
言葉遊びや演出を重視していて、
そこをメインに料理を構成したり、食材選んでるのかな、と。
良いか悪いかではなく、好きか嫌いか。
好きな人のためにそういうお店があってもいいんじゃないかと思った。
だからこそ、現在会員制を取っているのは、
好きな人だけに来てもらうというシンプルな方法、
行きたいけど行けない人には残念かもしれないけど、正しい選択な気がする。
■今日のカメ
■「そのやま」

恵比寿にある、赤が素敵な2階建て。会員制です。
■店内の様子

本日は、私の知り合いで、長年園山さんとも懇意の方からご招待でお邪魔させてもらいました。1階は厨房とカウンター、2階がテーブルと個室。思ったより、席数が多くて驚きました。
■メニュー

メニューは、ジャポニカ学習帳の中に。
■テーブルセット

テーブルセットはこんな感じ。木内梅酒という梅酒をロックで。この梅酒、甘さがスッキリしてて、すごく美味しかったです!
■1品目

和歌山県の柑橘「じゃばら」を使ったジュース。『邪を祓う』という意味を込めて。
■2品目

自家製はんぺん。『笑う門には福来る』
■3品目

和前菜の盛り合わせ。白玉と茄子のピューレ、カブのカプレーゼ(=カブれーぜ)、切り干し大根のナポリタン、ぶり大根をご飯と一緒に丸めた「ぶり大根定食」など。
■4品目

「サザエさんのいない磯野家の茶碗蒸し」。カツオ出汁が効いてる、サッパリとした茶碗蒸しです。
■5品目

ハーブ鶏と丁字麩を使った「とりふスープ」。
■6品目

たこ焼きに見立てたポテサラ。『お多幸』を込めて。ちゃんとソースや紅ショウガでたこ焼きの味がします。
■7品目

「足袋」をかたどった豆のフィナンシェ。料理の中盤、『たびの途中』の意を込めて。
■8品目

出雲のブランド豚「結美豚(ゆいびとん)」を使ったソテー。柔らかくて美味しい豚でした。
■丸ごと肉じゃが、きた!

人参もジャガイモも丸ごと煮込んだ肉じゃが。かなり時間をかけて、じっくり火を通しているそう。
■9品目

特製肉じゃが。ちょっと醤油と砂糖の味が濃く、この段階で食べるにはやや舌が疲れてしまう感じ。
■10品目

お終いの「おしゅうまい弁当」。かわいらしいミニ弁当なのだが、おにぎりがあまり美味しくなくて、ちょっと残念。このかわいらしさで、食べてめちゃくちゃ美味しい!となると、すごいインパクトありそうなんだけどな・・。
■11品目

最後のデザート登場の時に、店内にアントニオ猪木さんのテーマソングがかかって、ビックリ(笑)。「あん」と、「いも」と、「えのき」が入って、アントニオ猪木w。和のデザートとのこのミスマッチな発想がすごい。