バリ島へ行く⑪ ~ウブドで食べた鮨がうまかった話~
今回の旅では、
「今までやってなかったことをやってみよう」が私のテーマだったのだが、
そういえばスシバーにも入ったことがなかったので、
行ってみることにした。
よく私が通る路地裏の飲食店街に、スシバーがあって、
場所も存在も知っていたのだが、鮨の国から来てるから、
どうも海外で食べる鮨に抵抗があり、メシクエせずにいた。
今年通りかかったら、去年以上に賑わってて、ついに入ってみることに。


店内はすごく混んでて、ひっきりなしにお客さんが入れ替わる。
『鮨』という食文化のワールドワイドっぷりに改めて感服する。
でも、やっぱりここに日本人はほとんどいなくて(笑)、
まあ、それは分からんでもない。


少しだけ待ったが、通りが見えるカウンター席が空いたので、そこに着席。
店名の「トロスシ」や、全体の雰囲気からしてオーナーは日本人のような気がする。
ちゃんとした醤油差しもある。
なので、ちょっと鮨のクオリティーに期待しつつ、料理を注文。



日本酒はないので、南国らしくカクテルで鮨をいただく。


メニューはめちゃくちゃ豊富で、枝豆や揚げ出し豆腐のようなつまみから、
お好み焼きや天ぷら、とんかつやソバなども揃ってる。
他の日本料理も気になったが、初志貫徹で鮨に縛って注文をする。
まずは、「メキシカンロール」。
メニューに書かれてた「シュリンプテンプラ」に惹かれて注文。
アボカドとクリームチーズが入ってて、上にはうなぎの甘いツメ。
いわゆる日本の鮨ではないにせよ、ウブドで食べると、
これはこれでなかなか美味しい鮨に感じる。


次は、「ウブドロール」。
山と森に囲まれたウブドらしく、緑色の巻物。
『ロール』とあったので、巻き寿司を想像してたら、ご飯は巻かれてなく、
小松菜のような青菜のお浸しの中にマグロや白身、サーモンが入ってる。
つまみとして、普通に美味しい。


最後は、ネーミングで決めた「ボルケーノロール」。
奇抜なビジュアルでフォトジェニックではあるが、
火山が噴火している重要な部分が食べにくい(笑)。


ロール自体は、具もメキシカンロールとほぼ一緒で、
うなぎのツメを塗った時点で、どんなロールも味がほぼ一緒になってしまうが、
全体的に刺身の鮮度も悪くないし、すし飯もまずくはない。
現地の人が握ってはいるが、ちゃんと日本の鮨技術や日本の調理指導が入ってる感じ。
日本にいたら、この手のカリフォルニアロール系は食べなさそうだけど、
海外でたまに食べるスシロールは悪くないな。