渋谷「LATURE ラチュレ」へ行く。
懇意にさせていただいている大好きなフレンチ「ラチュレ」で、
年に1~2回ほど常連さんや知人を招いて行われる
特別仕様ラチュレ「サロン・ド・ラチュレ」のイベントにお邪魔してきた。
今日は、室田シェフによるいつものジビエたっぷりコースとは違って、
「ラチュレ」が誇る女性パティシエ延命寺さんが
メインで厨房を仕切るデザートコースの会。
普段、厨房をせわしなく動いている室田さんが
笑顔でサポートに回っている姿がすごくほほえましく、
「ラチュレ」スタッフへの愛を感じる。
1品目は、「桃とアボカドのタルタル 自家製マヨネーズ」から。
今日のコースは、パティシエ延命寺さんが、
ご自身が好きなものをデザートにアレンジしたということで、
1品目は「タルタル」と「マヨネーズ」がポイント。
桃とアボカドの組み合わせも、
桃とタルタルとマヨネーズの組み合わせもすごくいい。
上に乗っているプラムのシャーベットも華やかで美味しい。
自家製マヨネーズがさっぱりしてて、食材を邪魔せず、
シャーベットがあるのでデザートっぽくもあり、
とはいえ、アボカドとマヨネーズで料理っぽくもある、不思議な一品だった。
料理にはドリンクがペアリングされていて、
この桃のタルタルには、青紫蘇、南高梅、有機生姜を合わせたお茶が登場。
紫蘇や梅が、桃の風味を立たせてくれて、よく合っていた。
2品目は、「茄子のミルフィーユ」。
大好きな茄子の揚げびたしからヒントを得たとのこと。
私も茄子は大好きなので、かなりお気に入りの1品。
茄子は、「ふわとろ茄子」というトロトロの茄子を使っていて、
油ではなく、たっぷりのバターでソテーし、
さらにキャラメリゼした後に、パイ生地で挟んである。
真ん中が茄子であることを言われないと気が付かないくらい完全にデザート!
これに合わせるドリンクは、「茄子だけないラタトゥイユ」スープ。
ラタトゥイユに使う野菜のうち、茄子だけ除いたものがスープに入ってて、
茄子はデザートに使われてるので、口の中でラタトゥイユになってるという仕掛けw。
甘いデザートと、ちょっと塩気のあるスープの相性が抜群だった!
最後のデザートは、チョコになんと昆布を合わせた一品。
チョコの卵型の器の中に、北海道昆布で作ったバニラアイス、
沖縄県産マンゴーが入ってて、この小さい中に日本の北から南までが詰まってる。
延命寺さんが大好きなチョコに、
昆布のうまみ成分を加えたら・・・という発想だったそうだが、
チョコに昆布がめちゃくちゃ合っていて、驚いた。
実は、メシクエでも何度も書いてる通り、私はチョコ苦手なのだが、
この私が昆布のおかげで、チョコが食べやすくなってて、食べれた!
昆布って、万能なんですね。
最後のデザートに合わせたお茶が、ジビエの「ラチュレ」らしいというか、
なんとかつおぶしならぬ、鹿ぶしを使ったお茶(笑)。
デザートの昆布のグルタミン酸に、お茶で動物のイノシン酸の旨味を足すという、
ホントに最後の最後まで驚きと、楽しみのあるコースだった。
ちなみに、お茶は、しっかり鹿の匂いがしますw。
これだけで飲むと、鹿が前面に猛ダッシュしてきますがw、
昆布&チョコと合わせると、すごく馴染んでて不思議です。
■「LATURE ラチュレ」
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