代々木上原「Celaravird セララバアド」へ行く。
春夏秋冬で必ずお邪魔している大好きなフレンチファンタジスタ、
「Celaravird セララバアド」で春のコース。



今回面白い試みをされてて、本日のメニューの裏にQRコードがあり、
そこからサイトにアクセスると、メニューごとに和歌が設定されてて、
和歌と料理を楽しむ、和歌ペアリングになっていた。

1品目は、「桜」という料理。
本物の桜の中に、桜の枝に見立てた食べれる枝がいて、
そこに馬肉が巻き付けられている。
今年は桜が咲いて散るのが早かったから、これが最後の見納め。
ペアリングのドリンクは、いちご100%のジュース。




2品目は、ホタルイカとグリンピースの前菜。
下のせんべいのようなものは、タピオカを揚げたもの。
ペアリングのお酒は、日本酒で。



3品目は、森をイメージした、
「フイトンチッド」「トペニ」「ワッカ」という名前の
3種の前菜の盛り合わせ。

フイトンチッドは、
樹木が微生物の活動を抑制するために発生する化学物質。
まさに、あの森林浴を楽しむ朝の森のいい香りが、
微生物にとっては地獄のような香り。
この前菜も、朝の森に降り立ったかのようないい香りが付けられてて、
中には松の実のサブレが入っている。

これは、楓の樹液を球体状に固めたもの。
口の中で、フワッと球体が破裂して、素朴な甘みの液体が出てくる。

これは、カリッと揚った豚皮の上に乗ったブータンノワール。
リンゴが甘味と酸味のアクセントになってる。

4品目は、枯山水。
コケに見立てたアンチョビバターで、じゃがいもをいただく。



こっちが本物の石で、

こっちが食べられるじゃがいも。

ココットで焼き上げた、焼き立てのパン。
「セララバアド」のパンは、外がカリッとしてて、
中はモッチリ、甘味があって、めちゃくちゃ美味しい。


5品目は、春の高原。
長野県清水牧場さんのナチュラルチーズの上に、
ローズとクランベリーウォーターで作ったいい香りの泡が乗ってる。
お皿の周りに飛んでる蝶は、すべてリンゴで作られてて、食べられるもの。




6品目は、春の大地。
アボカドとブラックオリーブで出来た土の上に春の野菜が育ってる。


7品目は、雨紋。
しじみ出汁で作られた池の上に、鯉に見立てた海老が泳いでる。
波紋もちゃんと作られてて、芸術的!



8品目は、桜海老をふんだんに使ったリゾット。
出汁はあさりで、菜の花や大麦が入っている。
色鮮やかで香り良く、とても美味しいリゾット。


ペアリングの飲み物は、リンゴジュースと抹茶の組み合わせ。
これが意外と合ってて、りんごの甘ったるさが、
抹茶でうまく中和されるので、大人のリンゴジュースになっててビックリ。

9品目は、春霞。
深雪マス(ミユキマス)を使った魚料理。
最後に瞬間スモークがかかり、春の霞を見ているかのよう。




10品目は、岩手のホロホロ鳥。
もも肉、むね肉で調理法を変えている。
ソースはキノコの濃厚なクリームソースで、
このソースがめちゃくちゃ美味しかった!



11品目の最初のデザートは、芽吹き。
チョコと貴醸酒のムースで土を作って、そこから新芽が出ている。
アイスは、生姜のさわやかなアイス。



12品目の最後は、小菓子の盛り合わせ。
和紙という名前の、わたあめとエルダーフラワーを使ったお菓子は、
本当の和紙に見えて、いつ見てもすごいなあ・・・と感心。



食後は、ハンドドリップした煎茶。
1煎目と2煎目の色や香り、味の違いを楽しむ。
春のコースも堪能させてもらった。
次は、夏。また季節を感じにセララバアドに来ます。

■「Celaravird セララバアド」
http://www.celaravird.com/