京都「祇園びとら、」へ行く。
京都。
ホント京都はいつ来ても、いい町だなあ。
昼の京都も楽しいけど、夜は特に好きだ。
ふらふらと白川沿いを散歩しながら、
京都に行く度にほぼ毎回お邪魔させてもらっている、
祇園にある大好きな京都フレンチ「祇園びとら、」へ。
私が来ると聞いて、内緒で
わざわざ私が好きな赤ワインを取り寄せておいてくれた(感涙)。
私の好みの酸味が少なくて、重めで、
干し葡萄っぽい味の赤がなかなかフランスワインに無くて、
フレンチなのに、イタリアワインを取ってくれた。
こういうおもてなしや気遣いが本当に嬉しい。
まず1品目は、七谷地鶏のコンソメスープ。
サッパリとした味わいだが、しっかり旨味が凝縮されてる。
寒い外から来たので、最初に胃を少し温める配慮。
2品目は、前菜の盛り合わせ。
「祇園びとら、」は目の前で盛り付けや仕上げをしてくれて
目からだけでなく、耳や鼻からも、食べる前から料理を楽しませてくれる。
本日の前菜は、
・里芋とマスカルポーネとへしことアンチョビを合わせたもの
・蛸と春菊を合わせたもの
・サワラと堀川ごぼうを合わせたもの
・カマスと有田みかんを合わせたもの
・ずわい蟹としば漬けのマヨネーズ和え
など。
ここで、名物のキャビアの佃煮。
小さな筆箱のような入れ物に入った特製のキャビアを
お客様が好きな時に、自由に料理に乗せて楽しめる。
前菜にも贅沢に使っちゃうよー。
3品目は、超贅沢で、超濃厚なパスタ素麺。
白子、いくら、雲丹、キャビア、かずのこ、からすみなど、
痛風上等な豪華食材の組み合わせ!
4品目は、舞鶴の寒ブリと夜久野猪のパンチェッタ。
冬の海の幸と山の幸が見事に融合した一皿。
ブリとイノシシ、一緒に食べても口の中で全くケンカしないのがすごい。
5品目は、京都の冬の名物・聖護院かぶらのポタージュ。
大きくて、甘味たっぷりの聖護院かぶらは、スープにもピッタリ。
スープに添えられてるのには、クルトンの代わりの
パリパリ生地に鹿肉を混ぜた通称「鹿せんべい」。
これがいい感じの塩気とカリカリの食感で、かなり好きな味w。
6品目は、名物の「美人良鍋」(びとらなべ)。
中には美を作るコラーゲンたっぷりのすっぽん、鱧、河豚と、
さらに、ふかひれ、クエ、ずわい蟹も。
体やお肌に良さそうなだけでなく、優しいお出汁でとても美味しい。
口直しのラ・フランスとからすみの一口を挟んで・・・、
7品目のメインディッシュは、
京都肉のなめろうと七谷鴨胸肉のはちみつ焼きと洋風おでん。
上からたっぷりと白トリュフを。
結構色んなフレンチを食べ歩かせてもらってるが、
こんな個性的で、面白い組み合わせで、それでいて美味しいのはなかなかない。
なめろうにおでんって(笑)、ホントさすが「びとら、」さん!!
そして、今回のメインで初登場した新作の京都肉のなめろう。
上質な京都肉のいいところをさっと炙って、丁寧に叩いたもの。
これが想像の相当ななめ上を行く美味しさで、
気が早いけど、次に「びとら、」さん行くときには
必ずもう1度作ってもらおうと思ってるし、
相当気が早いけど、早速2020年のメシュランの候補に入ってる。
見た目地味だけど(笑)、
間違いなく、そこら辺のフレンチのメインディッシュより美味しい。
8品目は、私の大のお気に入り3色の大根ご飯。
12月の本当の〆の炊き込みご飯は違う内容なんだけど、
私はここのバターと出汁で炊いた大根ご飯が好き過ぎて、ずっとコレ。
一番大根ご飯を食べてる客だと思うが、全然飽きない味。
「びとら、」さんのご飯はおかずが豊富で、
大根ご飯だけでも十二分に素晴らしいのだが、
牛肉をあんこと赤ワインで煮たしぐれ煮など、
ご飯がエンドレスになりかねない危険なおかずも食べ放題w。
さ・ら・に!!
黒トリュフで香り付けした京都地鶏の生卵や
自家製からすみなど、
炊き込みとは別におかずを楽しむためのホカホカの白米まで用意されてる。
ご飯お代わりの無限ループに突入。
9品目のデザートは、
名物の「とりゅふぷりん」と、
りんごと豆腐チーズとパイを合わせたもの。
最後は焼き立てのフィナンシェと紅茶を。
本当に何度お邪魔しても驚きがあり、
お値段以上の満足感の非常に高い創作フレンチ。
■「祇園びとら、」
https://www.vitra.jp/