【オープン前情報】京都・東山「肉割烹ふたご」へ行く。
長らく懇意にさせていただいている
私の京都の定宿「THE JUNEI HOTEL」。
ここ「メシクエ」でも何度か紹介をさせていただき、
その度に、読者の皆さんから嬉しい反響をいただいていたが、
この度、そのTHE JUNEI HOTELが満を持して
京都・東山に待望の2つ目のホテルをオープンすることになった。
本当におめでとうございます!!!
2020年3月28日(土)オープン予定で、
まだ現時点ではオープンをしていないのだが、
オーナー様に特別に内覧とレストランの試食会へお招きいただき、
オープン前の美しいホテルを見させていただくことになった。
そして、ありがたいことにこれまた特別に、
「メシクエ」へのオープン前掲載の許可もいただいた。
というわけで、まだ誰も泊まっていないピュアなホテル内をご案内したいと思う。
場所は、京都市東山区本町四丁目というところにあり、
京都駅からも近いのだが、少し奥まった場所なので、とても静かな場所。
観光名所で言うと、豊臣秀吉を祀る豊国神社や耳塚があるエリアにある。


京都らしい長い内廊下を通っていくと、
突き当たりには茶事で使われる神聖な水汲み場がある。



水汲み場の右手がホテルの受付になっていて、
ロビーは嵐山の竹を使った落ち着いた空間になっている。

部屋は、「睦月」「如月」など日本の旧暦の月の読み方になっていて、
部屋は1月の睦月から11月の霜月の全10室。

ここはオープン前のハリウッドツインのお部屋の様子。
長方形の作りになっていて、仕切りを極力減らし、奥にバスルームがある。
私がよく泊まっている御所西のTHE JUNEI HOTELは水素風呂を採用していたが、
こちらの京都東山のTHE JUNEI HOTELは檜風呂。
パジャマもシルクを使っていて、ゆったりリラックスできる。



部屋には華美な装飾はないが、
天皇陛下にも献上されている
染色作家・奥田祐斎さんによる
日本最高位の染「黄櫨染」(こうろぜん)が
なんと各部屋に置かれてるのが京都らしく、さりげない高級感と上品さを出している。
この染物は太陽の光で色が変わるとのこと。

こちらはデラックスキングのお部屋。
この日はメンテナンス中で入れなかったが、
この他にバンブースウィートというスウィートルームもある。


さて、お部屋は先程お伝えした通り、11月の霜月までの10室なのだが、
12月の師走は?というと、もう1つの別名「極月」という名になってて、
部屋ではなく、ゲストが利用できる屋上庭園になっている。
清水寺や京都タワーが見えて、
目の前の如意ヶ嶽には、夏には大文字焼きの「大」の字が見えるのだそう。
夏はきっと一晩中夕涼みをしていたくなるような素敵な場所。


さて、ホテルも非常に楽しみなのだが、
「メシクエ」としては、THE JUNEI HOTEL初となる
ホテルレストラン「肉割烹ふたご」がオープンするということで、
こちらも非常に楽しみで、オープン前の試食会にお邪魔させていただいた。
ロビーのすぐ隣にあり、ゲストはもちろんのこと、一般の方も利用できる。


店内はホテルに合わせた落ち着いた白木の空間で、
半個室になっているので、
プライベート感も守られて、1人でも居心地が良かった。


肉割烹というだけあって、
最初から最後まで肉にこだわった選りすぐりの肉コースにしたとのこと。
京都は日本料理が多く、やはり魚や野菜が多いので、肉をテーマにした割烹は珍しい。
まずは、1品目の先付けは、
「肉割烹ふたご」のスペシャリテ、和牛ヘレとフォアグラ。
下にはご飯が少し敷かれていて、アクセントに奈良漬を使っている。





2品目は、肉八寸。
和牛サーロインと北海道産の馬糞雲丹の組み合わせ、
三角バラとネギ塩だれのレバー、
和牛の切り落としと伏見唐辛子の和え物、
和牛とインカのめざめの肉コロッケ。





3品目は、和牛尻尾と帆立の真薯のお椀。
中には河豚白子も入っており、
京都で肉と魚が一緒になってるお椀は珍しいかも。



4品目は、和牛舌の昆布締め。
牛タンの昆布締めは面白いけど、ちょっと昆布の味が出過ぎてるかな。


5品目は和牛サーロインの炙りのたたき。
組み合わせは蒸し鮑と、生姜風味の土佐酢のジュレ。



6品目は、和牛リブロースのしゃぶしゃぶ。
九条葱や天然京筍も一緒にしゃぶしゃぶでいただく。


7品目のメインディッシュは、和牛サーロインの炭火焼。
シンプルに本山葵、岩塩、青森県産にんにくをお好みで。



8品目は、お米マイスターのふなくぼさんが
「肉割烹ふたご」の肉料理に合うように4種のお米を調合し、
そのお米を炊き上げた土鍋ご飯。
このご飯、本当にビックリするくらい美味しくて、白飯だけでも食べれてしまうほど!
周りにすごく厚みのあるしっかりとしたおこげも出来てる。



白飯だけでも十分美味しいのだが、
そこは肉割烹なので、
ご飯のお供に和牛クラシタのすき焼きが付いてくる!
丹波地鶏の濃厚な卵黄とすき焼きがよく合う!
その他、奥出雲の神山椒や京漬物などもあり、ご飯が進む。



9品目は、真っ白いとろけるプリンと、
季節の果物は福岡あまおうと愛媛県のせどか。

まだメニューも構想中で、これから変化していくとのこと。
値段も検討中だそうだが、だいたい13000円くらいになる模様。
伝統的な日本料理が多い京都の割烹で、
あえて「肉」に焦点を当ててるのは面白いし、
差別化も出来て、チャレンジングだなと思う。
魚や野菜が食べたい人もいるかもしれないが、
京都にはいっぱいお店があるし、中途半端に作るよりはウリが明確で潔い。
一方で、最初から最後まで上の方を飛ばし続けてるというか、
和牛サーロインの良い肉を最初から食べ続けるので、
もう少しメリハリはあった方がいいかなとは思った。
THE JUNEI HOTELのオープンは、3月28日予定。
スタッフの皆さんが本当に一生懸命で真面目で、
ホテルも肉割烹もここからまたどんどん進化していくと思うので、すごく楽しみ。
◼︎「THE JUNEI HOTEL 京都」&「肉割烹ふたご」
https://www.juneihotel.com/kyoto/
by meshi-quest
| 2020-03-19 08:08
| 旅行_国内