代々木上原「Celaravird セララバアド」へ行く。
春夏秋冬で必ずお邪魔している大好きなフレンチファンタジスタ、
「Celaravird セララバアド」で夏のコース。
本日のコース内容が小さな小説になってて、
ストーリーを楽しみながら料理を追いかけていく。



オープンからこれまで必ず春夏秋冬お邪魔していたが、
今年の春の予約分はコロナの影響で「セララバアド」は営業を自粛し、
ここ数年ずっとセララバアドの四季を見続けてきたが、
初めて春が見れなかった。
「セララバアド」のように繊細なジオラマのような料理を
特殊な技術で作って提供してくれるようなお店は
コロナの期間中も気軽にテイクアウトできるようなものではなく、
スタッフもたくさん抱えてるのに、自粛せざるをえず、本当に大変だったと思う。
今日も「セララバアド」の料理作りが目の前で見れる
カウンターの特別席にしてもらったが、
コロナ対策で、カウンターの真ん中にビニルの仕切りを入れての対応。
それでも、橋本シェフやスタッフの皆さんの笑顔と料理に会えて、
それだけでも嬉しい。

まず一品目は、食べられる木。
枝に見立てたグリッシーニに十勝のどろ豚の生ハムと国産オリーブ。
ペアリングは千葉県木戸泉酒造の貴醸酒。



2品目はキャラメルポップコーン。
液体窒素で固めたコーンポタージュをキャラメルでコーティングして、
一緒に食べると、口の中でキャラメルポップコーンになる不思議なアミューズ。

3品目は、夏の名物「朝露」。
朝露に見立ててるのは
梅昆布茶とジュンサイを入れた球体。
相変わらず、この雫はすごいな。芸術的な一品。



4品目は「波紋」。
子供の頃に夏に原っぱで遊んだ気持ちを思い出す、
シロツメクサの輪っかと蜜が吸えるナスタチュームの花。
ガラスに入っている石には、
「ペトラコール」と呼ばれる
雨の匂いがするインドの香料がかかっていて、本当に雨の匂いがする!
トマトのエキスを抽出した透明なガスパチョの上に、
水の波紋があって、食べられるナスタチュームの花を浮かべる。





ペアリングのドリンクは、
フェンネル、オレンジ、きゅうりなどを合わせた爽やかなジュース。

5品目は、「夏の高原」。
長野県の清水牧場のフレッシュチーズに、
爽やかなレモングラスの泡とラベンダーの香り。


天然酵母を使った絶品の自家製パン。
香りよく、外はカリッと、中はふわふわ、「セララバアド」のパンは最高!

6品目は、夏の名物「海辺」。
ガラスケースの上を浜辺に見立てて、
ハマグリを使ったソースと塩気のある野菜、
黒い貝に見立てたクラッカーの中にはカレークリームソースが入ってる。
法螺貝は耳に当てると本当に波の音が聞こえる仕掛けにw。
ガラスのケースの中にはボトルメールが入ってて、
取り出すと、中には本日のメニューが入っている。







ペアリングのドリンクは、
暑い日の海辺で一杯やってる気分を味わえる、
ノンアルコールビールとジンジャーとレモングラスを使った
なんちゃってビール。
炭酸が飲めなくて、ビール飲めない私も、「カーーーーッ!」と一杯やれるw。

7品目は、「夜海」。
網目状のイカスミのクリスピー生地、イカ出汁のスープ、
炙ったイカを組み合わせたイカ尽くしの一品。
料理で黒ってなかなかないので、黒好きとしてはたまらないw。



8品目は、穴子と雑穀のリゾット。
揚げたての穴子に、旨味たっぷりのリゾット。
綺麗な緑はクレソンのソース。



9品目は、玉手箱。
開けてビックリ、煙と共に瞬間燻製したホタテが出てくる。




ペアリングのドリンクは、
スイカと和ハッカのジュース。
スイカ大好きなので、これもすごく好みの味。

10品目は、栃木和牛とマコモダケと万願寺唐辛子の料理。
まさかの皿全体写真を撮り忘れた・・・。

ペアリングのドリンクは、
凍頂烏龍茶とグレープフルーツの爽やかな組み合わせ。
肉料理にすごく合う。

11品目は、ピニャコラーダ。
石垣島のこの時期だけの貴重なパイナップルにラムを加え、
フレッシュのまま二酸化窒素で固めてシャーベット状にしたもの。
普通のパイナップルより、格段に香りが良くて、甘い。


12品目は、「夏の夕暮れ」。
美しい三日月と夕焼けは枇杷のコンポートと赤しそ。

一緒に出てくるレモンシュガーを入れると、
夏の夕暮れのように、赤しそとの化学反応で、紫色が明るく赤紫色に変化する。

13品目は、小菓子の詰め合わせ。
よもぎのマカロン、緑色の綺麗な琥珀糖など。
夏の名物「ホタル」は、
エルダーフラワーのジュレで出来てて、ライトにかざすと、ホタルが見える。




最後は、線香花火。
チョコレートにパチパチキャンディーを詰めた食べられる線香花火。
ハンドドリップした鹿児島の煎茶は、
一煎目と二煎目で色も香りも違うので、その香りを楽しむ。
セララバアドの夏を堪能。


■「Celaravird セララバアド」
http://www.celaravird.com/
by meshi-quest
| 2020-07-22 08:08
| 小田急線その他