京都・京丹後「縄屋」へ行く。
有名な酒蔵がある自然にあふれる京丹後の山奥に、
全国の食通に知られている日本料理の名店がある。
そんな予約困難な日本料理店「魚菜料理 縄屋」さんへ
常連さんのご厚意で連れて行っていただいた。
大将の吉岡さんは京都の名店「和久傳」ご出身の方で、
自然の中の採れたての食材を美味しさをお客様に出すのに
都心では難しいということから、この京丹後でお店を開かれたのだそう。
1品目は、薪で炊いたご飯から。
甘味あって、すごくいい香り。
茶懐石で最初に「にえばな」(ご飯になりきる前のご飯)を出すように、
一期一会で、あなたのために炊きましたというおもてなしの表れ。
2品目は、水だこの炙りとルッコラのソース。
近くにある竹野酒造さんの杜氏・行待さんが作られた
一般流通はさせていない幻の日本酒と共に。
3品目は、かんぱちと葱の組み合わせ。
ものすごく脂が乗ってて、とても美味しいかんぱち。
からし酢醤油でいただく。
4品目は、蕎麦粉のガレット。
中には白エビとキャベツ。
5品目は、カミナリイカのお造り。
6品目は、ウスバハギとオオモミタケの小鍋。
優しいお出汁にウスバハギの身と、
松茸のような香りのするオオモミタケの組み合わせ。
ウスバハギの肝はそのままでも、お好みで小鍋に入れても。
7品目は、カミナリイカのゲソと小蕪の炙り。
薪で炙ったシンプルなイカと蕪なのだが、
特に蕪はめちゃくちゃ甘くて、本当に美味しかった。
8品目は、スマガツオの炙り。
9品目は、アカハタの焼物。
脂が乗ってて、甘味もあり、とても美味しい白身。
10品目は、アミタケとセリのお浸し。
11品目は、天然鰻の薪白焼き。
付け合わせは浜大根という大根で、かなり辛味が強い薬味。
12品目は、ベニズワイガニとツルムラサキの煮物。
13品目は、天然鰻の出汁で炊いた大根。
優しく深く染み渡るような美味しい出汁で煮られた甘い大根は、
驚くほどシンプルに提供されるが、驚くほど美味しい。
14品目は、ヒラスズキの揚げ物。
15品目は、あん肝とパプリカ。
16品目は、猪の肉団子とアンコウの胃袋。
付け合わせには栗と銀杏。
17品目は、ベニズワイガニのおこげ餡かけ。
大将の吉岡さんが目の前で仕上げてくれる。
カニとおこげのいい香りが口いっぱいに広がる。
優しい味わいだが、しっかりカニの旨味を感じる。
18品目は、シャインマスカットの干し葡萄とクロモジのお茶。
ここまでどの料理も素朴でシンプルながら、
食材の本当の美味しさが引き出されてて、
今まで食べてきたものが覆るような衝撃だったが、
このシャインマスカットの干し葡萄は、
私の干し葡萄史上、いや、葡萄全般史上、一番美味しかった。
そして、このクロモジのお茶も、
お茶好きで相当色んなお茶を飲んできたが、私のお茶史上、トップ3に入る美味しさだった。
本当に素晴らしい食体験をさせてもらった。
今回は常連さんのご厚意もあり、いつもより相当品数多く、
色んなものを食べれるように出していただいた。
竹野酒造の行待さんの日本酒ペアリングも最高だった。
ただただ「ああ、来て良かった」と思う夜だった。
■「縄屋」
いつも応援ありがとうございます。
ついに「メシクエLV34」の本が出ました!!
【Amazon書籍10部門で1位!】
【Amazon書籍5部門でベストセラー!】
■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」
Kindle版は100円にて購入できます!
■「メシクエLV34」インスタ
メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます!
by meshi-quest
| 2022-12-02 08:07
| 京都