高円寺「エンジン、」へ行く。
多くのファンに惜しまれながら、9/24を持って一旦の閉店をする人気ナチュールワインビストロ「エンジン、」さんのラストランにお邪魔させてもらった。
映画をプロジェクターで壁に映した薄暗い店内に、アンティークのカッコいい調度品が映える。
特にカウンターが好きで、アンティークラジオとナチュールワインと観葉植物が交互に並んだ雰囲気が妙に落ち着いて、ついつい居心地よく、長居してしまう。
なんかの秘密結社的な(笑)、そんな感じのあるお店だった。
米盛シェフの料理がいただけるのもこれが一旦最後になるので、
後悔無きように、朝から食べずに、全メニューを食べ尽くすくらいのイキオイでやってきたw。
まずは、小田原の太刀魚のカルパッチョから。
生でも食べれる太刀魚をサッと皮目を炙って、香り良く、カルパッチョに。
ピータンのバーニャカウダ。
このメニューが大好きで、よく頼んでいた。
ものすごいバランスで来ていて、ピータンとトマトとバーニャカウダソースの組み合わせなのだが、ピータンの良いところだけが引き出されていて、すごく美味しい。米盛シェフのアイディア料理。
アボカド、桃、ゴルゴンゾーラのサラダ。
これもすごく良く頼んでいた。
アボカドのクリーミーさに、桃の甘さと、ゴルゴンゾーラのアクセントがハマる、ワインに合うサラダ。
きっと青カビチーズ苦手な人も美味しくいただけると思う。
米盛シェフは食材の良いところだけを前面の出して、クセが強いところをいい意味で抑えたり出さないようにするのが上手なのだと思う。
ラム肉のブレザオラ(生ハム)のクロスティーニ。
ラム肉の旨味と香りをしっかり感じられる、ワインに合うクロスティーニ。
私の大好きな入手困難赤ワイン「Case Corini Achille」(カーゼコリーニアキッレ)が開いてて、グラスで飲ませてもらえて、幸せ。
真鯛のフリット。
厚切りで、中はフワフワ、外はサクサク。
上のほんのり甘い南蛮玉ねぎをソースのようにして合わせて食べる。
フルーツトマトとたまごの薫香ソテー。
甘辛に味付けしたトマトの「薫香」がまさに料理の決め手になっている中華っぽいニュアンスのあるトマトと卵炒め。
ご飯にも合いそうだが、ちゃんとワインが一番合うようになっているのがすごい。
ズッキーニとトリッパの白ワイン煮込み。
ホルモンが苦手で、本来は食べないことが多いトリッパ(胃)だが、これは全く臭みやクセが無く、柔らかく美味しい。
メインは、北海道エゾ鹿ウチモモの炭火焼き。
これも大好きでよく食べていたメニュー。
鹿の火入れも上手で柔らかく美味しいのだが、鹿に大葉を合わせていただくと美味しさが倍増する。
この「鹿」と「大葉」という組み合わせを教えてくれたのは米盛シェフ。
パスタは、北海道生ホタテを使ったオイルパスタと、枝豆を使ったオイルパスタ。
どちらもすごく美味しいのだが、特に枝豆は好みだった。
シンプルに具が枝豆だけなのに、香り良く、こんなに深い味になってて驚く。
最後のデザートは4種あったのだが、後悔無きよう、4種全部盛り合わせてもらったw。
バジリコブティーノ(プリン)、キャラメルとローズマリーのセミフレッド、
沖縄産パイナップルと大納言小豆のムース、チャイのパンナコッタの4種。
中でもバジリコブティーノ(バジルのプリン)は大好きで「エンジン、」でよく食べていたデザート。
ハーブとミルクはすごく合うので、この爽やかさと、クリーミーな甘さが絶品だった。
淋しくもあるけど、思い残すこともまだあるけど、でも、ほぼメニューをいただいて、食べ切らせてもらった。
「エンジン、」は、今ある高円寺からは移転をし、移転先は未定、業態も今のビストロからカフェBarに変えるとのこと。
本当に料理も、ワインも、空間も素敵なワインビストロだった。
米盛シェフ、長年本当にありがとうございました!!
また再会を楽しみにしています。
■「エンジン、」
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by meshi-quest
| 2023-09-24 08:08
| 高円寺