赤坂「赤坂 おぎ乃」へ行く。懇意にさせていただいている予約の取れない日本料理店の名店「赤坂おぎ乃」にて、 今宵も大将荻野さんの季節感溢れる芸術的なお料理をいただく。 2024年新年最初の睦月(1月)のテーマは、辰年の干支にちなんだ「龍」と「おせち」と「冬の情景」。 大将荻野さんの前の三宝の上には、信楽焼のかわいい龍が鎮座している。 迎い酒は、この時期に出てくる栃木のにごり酒「仙禽 雪だるま」。 1品目は、聖護院かぶらを使った冬の風物詩の蕪蒸し。 中には愛媛で捕れた高級白身魚・シロアマダイ、通称「シラカワ」が入っている。 2品目は、鶴のおめでたい器に入って伊勢海老とアオリイカ。 伊勢海老はさっと湯がいて、海老味噌と合わせたもの。 りんごと土佐酢のジュレの組み合わせ。 日本酒も干支にちなんで「十四代」の中でも最高級とされている大極上生「十四代 龍の落とし子」。 3品目は、削りたての鰹節の一番出汁を使った「おぎ乃」さん自慢の絶品椀。 新年ということで、餅と、甘くて美味しい帆立真薯と、金箔と、人参と三つ葉の縁起結び。 4品目のお造り、まずは豊後水道のフグから。 フグの刺身の上には白子、ミカワ(左上)、テッピ(右上)など、この1皿でフグの全てが食べられるようになっている貴重なお造り。 フグの全部位を食べる鍋はよくあるが、それを刺身でいただくのは初めてかも。 次に、藁で軽く炙り、備長炭で香り付けをした舞鶴のメジマグロ。上からは黄身醤油。 5品目は、松葉蟹の飯蒸し。 甲羅でカニの身と味噌を合わせて、甲羅から出る旨味も全て加え、ご飯と一緒に合わせたもの。 上には慈姑(クワイ)のチップス。 6品目は、名物のジオラマのような八寸。 睦月(1月)はおせちと冬の情景もテーマになっていてるので、雪を被った寒椿や、葛屋、シロサギ、ふくら雀の器など、冬の村の様子を豪華なおせち料理のような八寸で表している。 ぼんぼりは、大根で作られていて、和紙に見えるのは大根の葉脈。 合わせる日本酒は新政酒造のレア酒「2024 NEW YEAR DAY SPECIAL BREW(新年純米しぼりたて)」。 八寸の中身は・・・ ・愛知の鴨の治部煮 ・葛屋に入った北海道余市のあん肝 ・金時人参のお浸しの胡麻和え ・金柑の白和え ・丹波黒豆の蜜煮 ・蒸し鮑 ・シロアマダイといくらおろし ・シルクスイートの焼き芋天ぷら 7品目は、自家製の唐墨を使った唐墨餅。 まるで龍の卵(実際は松ぼっくり)のような器に入った唐墨餅に海苔を巻いていただく。 付け合わせは白味噌椀。 白味噌の甘味と、唐墨の塩味で、エンドレスで食べれてしまう味。 8品目は、柚子釜。 中には無洗白子、ノドグロ、松葉蟹、大黒しめじなど。 乳製品が使っていないが、クリーミーで和製グラタンとも言える味わいで、めちゃくちゃ美味しい。 9品目は、イノシシ肉と伝助大根の煮物。 根付きのセリやゴボウも入ってて、小さな鍋物のような感じ。 10品目は、〆のご飯。 皮がパリパリで、中はふっくらの相変わらずの絶品鰻。 もう1つのご飯は、脂の乗ったサワラと九条葱の炊き込みご飯。 サワラは出世魚でもあるので、縁起のいいお魚。 サワラの旨味がご飯に染み込んでて、ものすごく美味しい。 11品目は、出来立てのお餅を使ったフルーツ大福。 本日は、「紅まどんな」と白小豆で作ったあんこの組み合わせ。 フワフワのお餅も、上品なあんこもものすごく美味しいのだが、この大福の中に入ってるキャラメリゼした胡桃がとてもいい仕事をしてて、これがあるかないかで大きく味わいが変わる。 ほぼフルーツなので、食後でもペロッと食べれてしまう。 12品目は、「おぎ乃」さん謹製の練乳アイス。 上には、代々続くの意味を込めた縁起物の柑橘「だいだい」を削っている。 「おぎ乃」さんの練乳アイスが好き過ぎて、特別にいつも2スクープもらっているが、本当は1人1個。 なお、この絶品アイスは、2023年冬にオープンしたばかりの「おぎ乃」さんがプロデュースしている和菓子カフェ、虎ノ門ヒルズ「赤坂おぎ乃 和甘」でも購入が可能。 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓
by meshi-quest
| 2024-01-17 08:08
| 六本木・麻布・赤坂
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