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京都・鍵屋町「丸福楼」に泊まる。










ファミリーコンピューターやNintendo Switch、マリオブラザーズでお馴染みの1889年創業の世界を代表するエンターテイメント企業「任天堂」







その創業地でもある京都の鍵屋町にある任天堂旧本社社屋を、同じく世界を代表する建築家・安藤忠雄氏が手がけ生まれ変わったホテル「丸福楼」


歴史的建築物に宿泊できるとあってオープン前から話題になっており、私もゲーム業界に身を置く者としてもずっと気になっていたが、ようやくお邪魔できる機会が出来たので宿泊させてもらった。


路地裏の閑静な住宅街に突如現れる巨大なお屋敷と、丸福と書かれた真っ赤な旗。


任天堂の旧本社なので外観そのままにホテルっぽさはなく、博物館や別荘に近い印象。


看板には創業者の山内房治郎氏のお名前が入った「山内任天堂」の文字。


ゲーム業界の人間としては、もうこの看板見れるだけでも感無量。


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「丸福楼」は4棟に分かれており、それぞれ異なる趣の18室からなる。


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宿泊者以外は館内には入れないようになっており、宿泊者は入口のインターフォンを押して、中に入ることができる。


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外から入って、すぐの渡り廊下


アオサギを模した大きなオブジェがお出迎え。


この建物自体は、1930年頃の昭和初期に建てられたそうで、何と言うかシンプルにカッコいい。


タイルの使い方とか、窓枠とか、レトロなのだが、どこかモダンで、上品さもあり、こういう建築を間近で見れることはそうそうないと思う。


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レセプション横にあるラウンジはこんな感じ。


宿泊者は24時間いつでもここでくつろぐことができる。


何気なく置かれている任天堂と書かれた木箱、ナポレオンが描かれた花札やトランプにワクワクする。


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丸福楼の公式グッズなどもラウンジに展示されており、購入が可能。


花札やトランプについては正式な任天堂製ではあるが、丸福楼独自のではなく、正直他でも買えるものだったのでちょっと残念。


宿泊者のみしか買えない花札やトランプがあったら、間違いなく買ってたのだが・・・。


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レセプションを抜けて、奥には宿泊者用のイートスペースがある。


丸福楼では全てラウンジ付きになっており、館内にあるドリンクや軽食は自由に食べることができ、宿泊料の中に含まれている。


ドリンクはワインやビール、ノンアルのジュースやお茶などもある。軽食はナッツやスナックがメイン。


丸福楼で販売もしている味噌バターパウンドケーキは濃厚でとても美味しかった。


ただ、いわゆる都内大手ホテルの「ホテルラウンジ付き」を想像していると、正直小規模で、種類も品数も少ない印象。


割と宿泊料は高く設定されているので、せっかく京都という土地の食を活かして、食体験はもっと豊かに大盤振る舞いさせてあげた方が全体的なホテル体験の印象良くなるような気がした。ちと残念。



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1階のラウンジから2階に上がると、ライブラリーがある。


任天堂の歴史を知ることができる本や、ファミリーコンピューターやニンテンドーゲームキューブなど懐かしいコンシューマーゲーム機が展示されている。


広さはそこまでないが、任天堂の歴史が凝縮されているような素敵な図書室。


子供の頃のことを思い出す。


あの時、とにかく夢中で遊んでいたコンピューターゲームを大人になって作る側になるなんて思ってもみなかった。感慨深い。



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ライブラリーの向かいには、任天堂の来客をもてなしたプライベートBARがある。


創業者の山内氏が愛したウイスキーなどが置かれており、宿泊者は自由に飲むことができる。


シンプルだけど、ものすごくオシャレでカッコいいBAR。


ハードリカーは飲まないので残念だけど、雰囲気だけでも味わえて良かった。


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BARからバルコニーへ出ることができ、カウンターと椅子が置かれている。


プライベートBARならではの、何と言うか秘密基地感があっていい感じ。


外で飲むお酒はさぞかし美味しいだろうなー。


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こんな感じで、館内探検を満喫させてもらって、を受け取り、ようやく部屋へ向かう。


山内任天堂の看板キーホルダーがとてもかわいい。これは館内で買うこともできる。


これ、丸福楼あるあるのような気がするのだが、普通は部屋にまず真っ先に行くのに、なんか館内の方が気になって、先に館内の施設から回ってしまうw。これだけすごい建築なので、やっぱり気になる。


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部屋にもよるが、私の部屋はレセプションやライブラリーがあるメイン館の外に一度出て、一番奥にある新館の2階だった。


元倉庫だったのか、倉庫の看板があり、中には古いエレベーターがあった。


エレベーター自体は今は使えないが、めちゃくちゃカッコいい。


余談だが、以前、イタリア・ローマに行った時に、まだこのエレベーターが現存するホテルがあり、このエレベーターに乗りたくて泊まったことがあったが、見た目はカッコいいのだが、かなりガッタンガッタンして(笑)、落ちるんじゃないかと怖かったことを思い出した。


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部屋はジュニアスイートという種類の部屋。


入口にウォークインクローゼットがあり、リビング、奥にベッドルームがある。


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洗面所お風呂場はこんな感じ。


広めの洗面所に対して、お風呂場が思ったより小さくて、逆の方が良かったんじゃないかなという感じ。


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部屋の飲み物も自由に飲める。


バルミューダのコーヒーポットがあるので、それを使ってお湯を沸かす。


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部屋からの眺めはこんな感じ。


元々がホテルではないので、景色は住宅の中ではある。


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旧任天堂現任天堂(マイSwitch)。


なんか時代を超えて、ここで並んでいるのが感慨深い。


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最後にまとめの感想を。


とにかく建築として素晴らしく、ゲームの歴史を覗く博物館としても楽しくて、建築やゲームに興味がある方は一度は宿泊されても良いと思う。


いい経験にはなった。


ただ、「ホテル」と考えた時には、正直残念なところも多かった。


ホテルが好きで、国内外色んなホテルに泊まっているが、1泊10万円クラスのホテルとして他と比べてしまうと、内容もサービスも期待を越えていなかった。


ホテル好きとしては10万でもそれ相応の心地よさと体験があればそれでもいいのだが、今回で言うと、「ホテル」として考えたら、一度泊まって次はもういいかなと思ってしまった。


任天堂という看板が掛かっているだけ、すごく期待してて、何度も泊まるような想いでいただけに個人的にすごく残念。
















特に個人的に好まなかった点を2つ記載しておきたいと思う。


1つ目はジュニアスイートのキングベッド


10万円クラスの部屋だと、ベッドも良いものを使い、寝心地もかなり重視されており、私もそれを期待していたのだが、


あまりに背中が痛くて、夜中に何度も起きてしまい、熟睡できなかった。


基本、安眠&熟睡型なので、こんなことはほぼないのだが、久しぶりに朝まで起きてしまってた。


ベッドを見てみると、マットレスがかなり薄くて、雰囲気重視なのか、これだとあまり寝心地は良くないだろうな、と。


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2つ目は、食事


ラウンジでは21:00~23:00まで宿泊者は夜食を注文することができる。


「夜食」なんてパワーワード、ワクワクしかないので喜んでお邪魔し、


メニューの中から「青菜のかけうどん」という美味しそうなものを見つけて注文したのだが、正直、期待していたものではなかった。


見た目の淋しさもさることながら、出汁がほぼ効いておらず、非常に塩辛くて、残念だが食べきれず、残してしまった。


先にも書いたが、食がすごく勿体ない。


せっかくこんな素晴しい空間で、京都という土地でもあるので、ホテルにずっと居たくなるような食の提供すればいいのになあ・・・。


もしラウンジが充実していたらゆっくりホテルに滞在して、Switchでもずっとやってようと思ったのだが、食事がイマイチだったので、結局、急遽京都の友人のお店に電話して、夕食を食べに出かけることにした。


色んな意味で、いい経験、いいメシクエにはなったのだが、リピートまでにはいけないかな、という印象。


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■「丸福楼」















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by meshi-quest | 2024-03-01 08:05 | 京都
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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