赤坂「赤坂 おぎ乃」へ行く。
懇意にさせていただいている予約の取れない日本料理店の名店「赤坂おぎ乃」にて、
今宵も大将荻野さんの季節感溢れる芸術的なお料理をいただく。
弥生(3月)のテーマは、「桃の節句」と「ひな祭り」。
この時期満開になる桃の花は、古代中国では邪気を祓う花として讃えられていた縁起の良い花。
迎い酒は、白く濁った甘い白酒をいただく。
大蛇をお腹に宿してしまった女性が3月3日に白酒を飲んで、胎内の大蛇を祓ったという話があり、厄除けや厄祓いの意味から、3月3日に女の子に白酒を飲ませる風習があるのだそう。
1品目は、菱餅型のお盆に乗った、銚子の大蛤を使った茶碗蒸し。
縁起物の「ひちぎりもち」の器に入った炙ったばちこと共に。
この日は、私のお友達の京丹後「竹野酒造」6代目杜氏の行待くんも一緒に来てくれていたので、
私が世界で一番好きな日本酒「陰翳 in/ei」を持ってきてくれて、荻野さんと共に乾杯!
荻野さんの美味しい料理と、天才杜氏が作る絶品日本酒のペアリングという最高な会だった。
2品目は、赤貝と12種の旬菜のお浸し。
赤貝は毒素を吐き出す効果があるとされており、季節の変わり目のこの時期のデトックスに。
旬菜は、タラの芽、ゼンマイ、よもぎなど香りとほのかな苦みがある春の山菜に、珍しいところだと土筆(つくし)など。
3品目は、削りたての鰹節の一番出汁を使った「おぎ乃」さん自慢の絶品椀。
中には、車海老の真薯、合馬の筍、キクラゲなど。
出汁もさることながら、甘味ある海老真薯が最高!
4品目のお造り、まずは桜の葉で〆た鯛とアオリイカ。
桜の香りがとても良い美味しいお造り。塩も桜塩。
続いて、藁で軽く炙り、備長炭で香り付けをした本鮪。
上からは黄身醤油と山芋と海苔の佃煮。
5品目は、日本全国のトップシェフから愛されている愛媛の漁師・藤本純一さんによる神経〆した高級白身魚シロアマダイ、通称「シラカワ」。
熊本のすじ海苔や、素揚げしたのびると共に。
この日は、杜氏の行待くんが来てくれてたこともあり、荻野さんからも超貴重な日本酒「十四代 双紅」を出してくださった。
6品目は、メヌケの味噌幽庵焼きと、筍の木の芽焼き。
上には素揚げした蕗の薹がたっぷり掛かっており、メヌケ味噌幽庵と一緒に食べることで、口の中で蕗の薹味噌が完成する。
7品目は、炒り立ての胡麻と和えた蕪。
8品目は、名物のジオラマのような八寸。
弥生(3月)のテーマの「ひな祭り」にちなんで、平安時代の桃の節句の歌会をイメージしたものに。
雄と雌が並んで泳ぐおしどりのかわいい器や、縦笛、蛤をかたどった器が目を引く。
大きな雪洞(ぼんぼり)は、実は大根で出来ていて、春の「おぎ乃」の風物詩。
大根の葉脈が透けている様が、まるで綺麗な和紙のように見える。
八寸の中身は・・・
・おしどりの器に入ったイノシシの肉の九条葱餡かけ
・よもぎ麩田楽
・北海道余市のあん肝
・生湯葉とウスイマメのすり流し
・のれそれ(穴子の稚魚)
・イワシの手毬寿司
・ホタルイカの藁スモーク
・シルクスイートの焼き芋天ぷら
ちなみに、「おしどり夫婦」という言葉の語源にもなっているおしどりは、荻野さん曰く、実は本物の鳥は仲が悪いらしい。笑
9品目は、佐賀のホワイトアスパラガスの炭焼き。
乳製品を使わず作る和風のタルタルソースとも言われる「玉じめ」に、自家製カラスミと、鰹節の組み合わせ。
日本酒「加茂錦」と荻野さんがコラボをしたの「加茂錦 OGINO EDITION」と共にいただく。
10品目は、焼き白子。
フグの皮と骨で丁寧に出汁を取ったスープと共にいただく。
11品目は、〆のご飯。
皮がパリパリで、中はふっくらの相変わらずの絶品鰻。
通常は1人2切で、私はいつもそのうちの1切れをお持ち帰りのお土産ご飯に入れてもらっているので、1切になっているが・・・
よく食べ、わざわざ京都から駆けつけて、よく来てくれる人(私の友人w)だと、こんなサプライズ鰻ご飯になることもある。笑
もう1つの炊き込みご飯は、とり貝、みる貝、ほっき貝、あさり、小柱の5種の貝を、しじみ出汁で炊き込んだ貝尽くしの炊き込みご飯。
貝の旨味をしっかりご飯が吸っていて、めちゃくちゃ美味しい!
12品目は、奈良の高級ブランドいちご「古都華」(ことか)を使ったいちご大福。
めちゃくちゃ甘くて、大きないちごなので、半分に割って、いちご大福と、そのままで食べるものと2種で味わう。
中には白小豆のあんことキャラメリゼされたナッツ。
「おぎ乃」さんが出してくれるいちご大福が大好きで、本当はあと10個食べたい(本音)。
13品目は、桜風味の自家製ミルクアイスのあんみつ。中にはひなあられも入っている。
「おぎ乃」さんのミルクアイスが大好きで、これまた10スクープくらい食べたい(本音)。
3月10日が「赤坂おぎ乃」さんの4周年であり、また3月に発表されたミシュランに並ぶフランスの有名グルメ誌「ゴ・エ・ミヨ」の受賞もあり、ダブルでおめでたい月だったので、私が手作りしたスワッグをお祝いにプレゼントさせていただいた。
実はもうかれこれ15年くらい師匠に付いてフラワーアレンジメントをやっており、現在もオーダーメイド専門でフラワーアーティストをしている。ゲーム、ご飯以外にも、花もやらせてもらっていたりする。
とても喜んでくださり、後日談で荻野さんのご自宅に飾ってくださったそうで、とても嬉しい。
逆にサプライズで、私の魔王生誕祭もしていただき(魔王=私)、「魔王」と入った素敵なバースデーケーキと、お誕生日プレゼントとして「赤坂おぎ乃」謹製カラスミをいただいた。
荻野さん、いつも本当にありがとうございます!
そして、4周年&「ゴ・エ・ミヨ」の受賞、本当におめでとうございました!!
いつも応援ありがとうございます。
ついに「メシクエLV34」の本が出ました!!
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by meshi-quest
| 2024-03-26 08:08
| 六本木・麻布・赤坂