赤坂「赤坂 おぎ乃」へ行く。
皐月(5月)のテーマは、「端午の節句」。
迎い酒は、邪気を祓うとされている菖蒲を漬け込んだ梅酒。
盃は、その昔、男性が戦に行く前にお酒を飲んで、勝負に勝つためにその盃を割ってから出陣をした信楽のもの。
1品目は、高知のフルーツトマト「夜須のフルーツトマト」とグリーンアスパラ、じゅん菜、独活を使った春の前菜。
上には菖蒲で作った「菖蒲(勝負)刀」が乗せられている。
菖蒲刀は菖蒲と蓬で作られていて、1人1人のお客様分がちゃんとある。こういうさりげないけど丁寧な演出が「おぎ乃」さんの素晴らしさの1つ。
2品目は、噴火湾の毛蟹と北海道のバフンウニの前菜。
上には土佐酢のジュレが掛かっている。
3品目は、自慢の削りたての鰹節の一番出汁を使った「おぎ乃」さんの絶品椀。
お椀にはあやめが描かれていて、中には、アブラメ、じゅん菜、新玉ねぎが入っている。
4品目のお造り、まずは愛媛の名漁師・藤本純一さんが丁寧に血抜きをされたシロアマダイ、通称「シラカワ」と、大将荻野さんが丁寧に細工包丁をほどこして甘味を引き出したアオリイカから。
続いて、舞鶴のとり貝はさっと片面だけ炙って、擦り立ての香り良い胡麻と共に。
最後は、藁で軽く炙り、備長炭で香り付けをした宮城塩釜の本鮪。
上からは黄身醤油と山芋と海苔の佃煮。
5品目は、鮑の飯蒸し。
鮑の肝をたっぷり混ぜ合わせた肝ご飯に、あさりとしじみで出汁を取った餡が掛かっている。
6品目は、5月の鮎解禁から始まる名物の天竜川の鮎。
まだ稚鮎なので、塩焼きにはせず、さっと素揚げにして、緑酢のアフロヘアで盛り付け。
下に敷かれているのは苦みがある蓼(たで)の葉。
実は、鮎はあまり得意ではないのだが、「おぎ乃」さんのところの鮎は川魚のクセがまるでなく、美味しくて食べれる。
7品目は、太刀魚の塩焼き。
上には、こしあぶらの山菜天ぷらと実山椒の甘露煮。下には魚醤で炒めた春キャベツ。
8品目は、名物のジオラマのような八寸。
皐月(5月)のテーマの「端午の節句」にちなんで、あやめの庭園を見ているかのような情景を表したもの。
八寸の中身は・・・
・えぼ鯛の笹の葉ちまき寿司
・但馬牛のランプの炙り 新玉ねぎと胡麻酢
・ホワイトアスパラガスのお浸し
・たいら貝の炙りと梅ソース
・たこのやわらか煮
・ウスイマメのすり流し
・シルクスイートの焼き芋天ぷら
9品目は、飛龍頭(ひりゅうず、がんもどきのこと)の煮物。
飛龍頭の中に入っている細い昆布が龍のヒゲを表している。
10品目は、〆のご飯。
皮がパリパリで、中はふっくらの相変わらずの絶品鰻。
もう1つは、京都辻農園さんの筍と、桜エビの素揚げの香り良い春が詰まった炊き込みご飯。
「おぎ乃」さんではご飯のお代わりが出来て、上記の炊き込みご飯の他、本鮪のづけ、卵かけご飯、自家製カラスミ、自家製ゴボウのきんぴらなど、いろんなご飯のおかずが用意されている。
・・・が、最近の私は「白飯&塩」がマイブームで、せっかくある豪華なおかずをトッピングしないという(笑)、かなりマニアックなお代わりをしている。
白飯うまーーーーい。
11品目は、胡麻のブランマンジェ。
胡麻のいい香りと口どけ優しいクリーミーなたまらない。
12品目は、静岡浜松の最高級メロン「天使音(あまね)マスクメロン」。
メロンは大好きで色んなところでいただいてきたが、遠くで切ってる時からもう酔いそうないい香りがして、食べてもとてつもなく上品な甘さを感じる「天使音マスクメロン」が私のNo.1メロン。
自家製のココナッツのアイスと共に。
本日も5月という季節を感じさせてもらえる、春から初夏への移り変わりを体験できるような素晴らしいコースだった。
いつも応援ありがとうございます。
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by meshi-quest
| 2024-05-21 08:08
| 六本木・麻布・赤坂