赤坂「赤坂 おぎ乃」へ行く。
葉月(8月)のテーマは、「お盆」。
お盆には、お釈迦様が座られていると言われる極楽浄土を意味する蓮と、仏様が行きは早く来れるようにきゅうりの馬、帰りはゆっくり帰れるように茄子の牛、暗い道を照らすようにほおずきを飾る。
迎い酒は、葡萄酢のジュース。盃には綺麗な花火が描かれている。
1品目は、枝豆のすり流し。
愛媛の名漁師・藤本純一さんのアカウニと、生湯葉の組み合わせ。
2品目は、車海老と夏野菜の和え物。
蓮の上にじゅん菜が乗っていて、まるで蓮が水をはじいているかのよう。
大将荻野さんが1皿1皿丁寧に蓮を使って、下の器にじゅん菜を流しいれてくれて、料理が完成する。
3品目は、削りたての鰹節の一番出汁を使った「おぎ乃」さん自慢の絶品椀。
葉月のお椀は、大将荻野さんが目の前で丁寧に骨切りをしてくれる夏の風物詩、淡路の鱧を使ったお椀。
4品目のお造り、まずはオコゼ。
身だけでなく、皮も美味しいので、どちらも入っている。
東京だと、あまり出てこないが、京都の日本料理屋さんだと、夏のこの時期はオコゼがよく出てくる。
続いて、千葉のアジ。
茗荷、生姜、ネギを合わせた薬味と共に。
最後は、北海道のつぶ貝。
香り良い炒り立ての胡麻と肝醤油でいただく。
5品目は、夏の名物「鮑素麺」。
黒鮑のクリーミーなすり流しに、高級三輪素麺「神杉」の組み合わせ。
毎年この時期のお楽しみ。素麺史上、一番贅沢な素麺なのではないかと思う。めちゃくちゃ美味しい!
6品目は、名物のジオラマのような八寸。
葉月(8月)のテーマは、「夏の情景」。
昔、水を汲んでいた道具の「つるべ」の中に、夏を感じさせる食材を使った料理が詰まっている。
八寸の中身は・・・
・鴨肉と賀茂茄子のすき焼き風
・無花果「とよみつひめ」の胡麻白味噌和え
・トウモロコシのすり流し
・マダコのしゃぶしゃぶ
・能登の岩もずく
・シャインマスカットの白和え
・シルクスイートの焼き芋天ぷら
7品目は、太刀魚の揚げ物。
太刀魚の身をほぐして、再度形を整えて再構築して、揚げたものに、新銀杏のすり流しを合わせている。
8品目は、天竜川の鮎。
骨、頭、身、尻尾と、部位によって焼き方を変えている。たで酢(たでの葉を使った酸味あるソース)を付けていただく。
9品目は、噴火湾の毛蟹と冬瓜の冷たい煮物。
うちわ型のお盆に乗っているのが夏らしくて涼しげ。
10品目は、〆のご飯。
皮がパリパリで、中はふっくらの相変わらずの絶品鰻。
もう1つは、梨のような味わいのする「野口れんこん」と大葉の炊き込みご飯。
「おぎ乃」さんではご飯のお代わりが出来て、上記の炊き込みご飯の他、卵かけご飯、自家製カラスミ、自家製ゴボウのきんぴらなど、いろんなご飯のおかずが用意されている。
最近の私は「白飯&塩」がマイブームで、皆さん色んなおかずでお代わりしている中、1人まずは白米をいただいている。
炊き立てのご飯って、もうそれだけでご馳走だなと思う。
この日はなんかもう1杯食べたくなって、卵かけご飯もいただいた。削り立ての鰹節と海苔付き。
11品目は、特製水ようかん。
この水ようかん、ちょっと想像のななめ上を行く柔らかさで、まさに「水」のようかんだった。
写真だとちょっと伝わりにくいのだが、塊を保っているのが不思議なくらいの柔らかさ。
12品目は、手作りのヨーグルトアイスと白桃ソースの水菓子。
今回も大満足のコースだった。
来月くらいからは徐々に食材も切り替わり、秋の食材も出てくるのだと思うので、思いっきり最後の夏料理を堪能させていただいた。
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by meshi-quest
| 2024-08-28 08:08
| 六本木・麻布・赤坂