人気ブログランキング | 話題のタグを見る

吉祥寺「鮨といろ」へ行く。











吉祥寺のランドマーク・井の頭公園入口にかつてあった、おそらく都内最古のラブホテルの1つだったと思われる旅館があった。


そこが取り壊され、昨年オシャレな複合商業ビルに生まれ変わった。


そのビルの中に、昨年2024年12月末にオープンした鮨店「鮨といろ」にお邪魔させてもらった。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19511603.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19512593.jpg














ちなみに、ビル自体はそこまで大きくはないのだが、中がちょっとダンジョンみたいに入り組んでて、一瞬入口を見失ったのだが、「鮨といろ」さんはビルの中を少し奥に入った地下にある。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19513396.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20215131.jpg
















まず、着席して1品目が名物の「雲丹と炙り大トロの手巻き」


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19530385.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19530957.jpg














続いて、2品目から雲丹の食べ比べで、ムラサキウニバフンウニが続いてくる。


特に説明なく、初めてお邪魔した状態でこの流れが続くので、正直「???」と思い、大将に「この先につまみとにぎりが続くんでしょうか・・・?」と聞いたら、「うちは外からお腹空いてきてもらって、最初に美味しいものを食べてもらうようにしてる」とのことだった。


最初から雲丹の手巻きが出てくるインパクトや、確かにお腹空いてる状態で美味しいものを食べさせるというコンセプトは分かるが、それはやっていることがお客さんにちゃんと響いてて、嬉しい時だけで、それが機能していないと机上の空論になってしまうと思う。


私はこの時点で、雲丹を3つも手巻きで連続で食べているわけだが(苦笑)、ちょっと最初から連続過ぎてトゥーマッチになっていた。お店さんの意向と、お客側が実際体験していて見ている景色がだいぶ違うというか、ずれているように思った。


しかも、変な意味ではなく、しょっちゅう色んなところで鮨を食べている者からすると、最初のウニとしてとんでもないウニが出るなら意味があるかもしれないが、値段相応のウニであり、味に驚きもなく、味としても普通であったので、そういう意味でも最初に連続で食べたくはなかったなあ・・・という感じではある。


ただ、これは値段的にノンアルで17000円くらいの価格帯なので、この先の品数を考えると仕方がないと思うので、雲丹のクオリティーを論じるつもりはない。


だからこそ、私個人はこの雲丹が連続だと飽きが来ちゃうので、着席すぐの3連チャンではなく(苦笑)、後半のどこかに混ぜて欲しかったな・・・と思うのだが、これはこの記事の最後に書くが、鮨屋さんは究極の相性を問われる飲食店だと思ってるので、これはこれで、私が合わなかっただけで、ご縁が無かっただけかなとも思っている。今回はメニュー初めに思うことがあったため、総括が先になってしまってるが、ご容赦を。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19553070.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_19553516.jpg















雲丹の連チャンが終わってから、急に普通のコースが始まり、まずは初カツオの刺身から。上には特製のニンニクオイル。


この時点でもすでに舌がかなりのウニになってるので、流れとしてもちょっと違うような気がした。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20085257.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20085826.jpg














ハマグリあおさの茶碗蒸しと、アジのなめろうと子持ち昆布


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20090419.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20091059.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20110849.jpg















にぎりは、スミイカから。上には竹炭塩。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20130462.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20131017.jpg















コハダと、サワラの炙り。


サワラの炙りはちょっと変わったにぎりになってて、厚切りのサワラを真ん中割いて、その中にシャリを入れる感じなので、にぎりがすっぽりと隠れている。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20132293.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20132830.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20133593.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20134051.jpg














シマエビと、ウッカリカサゴ


強烈な名前のウッカリカサゴという魚を鮨でいただくのは初めてかも。食感がしっかりしてて美味しい。


調べてみたら、カサゴととても似ているが、カサゴよりも魚体大きく、体の斑点に縁取りがあるなどちゃんと見分け方の違いもあって、驚いた。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20152516.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20153065.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20153823.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20154637.jpg















イカゲソの唐揚げと、キンキよもぎ麩のお椀。キンキのお椀はとてもいい出汁が出ていた。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20155186.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20160100.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20160730.jpg













ホタテの磯部巻きと、アジ。アジの上には大葉や胡麻を和えたもの。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20161398.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20213031.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20213556.jpg














本鮪の赤身中とろ


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20214136.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20214686.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20230384.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20231185.jpg















穴子と、と、海老の味噌汁。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20231767.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20232264.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20232941.jpg
吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20233529.jpg















最後はフルーツが入った牛乳寒天


場所的にも繁華街ではなく、井の頭公園近くの高級住宅街側にあるので、地元密着型の高級鮨店が出来たと思い、鮨好きとしてすごく楽しみに伺った。


が、お客さんも外人さんや地元の人では無さそうな人が多く、料理の内容も記念日向けというか、1つ1つが深堀されている感じではなかったので、正直期待していたものではなかった。


席数も思ったよりあって、その分仕方がないと思うのだが、料理もネタも先に作って、切り終わった出来合いになってしまっているものも多く、切り立て、出来立ての美味しさもあまり無かった。


そして、鮨屋さんは、目の前で1対1で対峙して、素手で握るその調理を見ながら、完成品をいただくという究極の対面飲食店であり、究極の相性勝負になると思うのだが、大将がものすごくお疲れで、それが気になって仕方が無かった。


「ふー。」というため息が文字で見えるくらい疲れていらっしゃって、もちろんものすごく実際疲れてるのだと思うし、別に変に空元気でいっぱいしゃべってくれとも思わないのだが、少なくとも初めて来たお客にはそれは出さないで欲しかったなあと思う。


張りつめててもそれを超える何かがあればそれはそれかもしれないが、この張り詰めた空気と味が伴ってなくて、人柄なのか味なのか、何でもいいのだが、また来たいと思う何かがあったら良かったのになあと思う。


私は鮨が好きだ。
鮨が好きだけに、あまり嘘は付きたくないのと、今回は期待もとてもしていただけに、ちょっとしっかりストレートで感想を書かせてもらった。


吉祥寺「鮨といろ」へ行く。_f0232060_20234049.jpg












■「鮨といろ」















いつも応援ありがとうございます。



ついに「メシクエLV34」の本が出ました!!




■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」

【Amazon書籍10部門で1位!】
Amazon書籍5部門でベストセラー!】


Kindle版は100円にて購入できます!
ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。
↓↓





■「メシクエLV34」インスタ

メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます!
コチラ↓↓



















by meshi-quest | 2025-05-28 08:03 | 吉祥寺
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
以前の記事
カテゴリ
お知らせなど
検索
タグ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
最新の記事
京都・烏丸御池「料かわしま」..
at 2025-07-09 08:07
【全写真付き】高知「HOTE..
at 2025-07-08 08:07
【全写真付き】高知「HOTE..
at 2025-07-07 08:07
中野「関飯店」へ行く。
at 2025-07-06 08:02
高円寺「グラスアヴー」へ行く。
at 2025-07-05 08:06
BlacKingFlower..
at 2025-07-05 08:05
中目黒「中国菜灯菜」へ行く。
at 2025-07-04 08:06
高円寺「シャン寿司」へ行く。
at 2025-07-03 08:07
京都市役所前「肉料理澁谷」へ..
at 2025-07-02 08:07
【新店】住所非公開&会員制「..
at 2025-07-01 08:07