【全写真付き】高知「HOTEL MONONOBA モノノバ」に泊まる。前編
ありがたいご縁があり、2025年初夏に高知・安芸市にオープンをする全2室の隠れ家ラグジュアリーホテル「HOTEL MONONOBA」(ホテルモノノバ)のプレオープンにお邪魔させてもらった。
高知・安芸市は高知の玄関口である高知竜馬空港から車で約20分くらい東へ行ったところにある。ピーマンや茄子、海も近いのでシラスなどでも有名な静かでのどかな町だ。
ホテルの入口はまるでどなたかのお家にお邪魔するかのような門構え。
ホテルであることを知らなければきっと大きなお家だなあ・・・と思って、通り過ぎてしまうと思う。
これには少しだけこのホテルの誕生した経緯と歴史を話す必要がある。
遡ること昭和29年、この安芸の町に楠目内科という診療所が誕生した。
自宅を兼ねた木造家屋で始まった楠目内科は、院長である楠目先生が寝る間を惜しんで人々を診察し、治療をし、町の人の誰もが知る19床を抱える大きな町の病院として人々を支えてきた。
当時小学生だったお孫さんである楠目晃大さんは、その病院の院長であるおじいちゃんと、その先生を支えたおばあちゃんをずっと近くで見てきて、その家が大好きだった。
その後、大きくなった楠目晃大さんは好きだった建築の道に進み、建築家となり、医者とは別に道に進んだが、ずっとおじいちゃんとおばあちゃんを尊敬し、大好きで、気にかけてきた。
晩年はご病に倒れ、それでも呼吸器を付けたままで診療を続けていたという立派なお医者さんであるおじいちゃんとおばあちゃんが他界され、楠目内科は46年の長い歴史に幕を閉じる。
残された住居兼病院を目の前にして、何とかこのおじいちゃんとおばあちゃんの想いの詰まったお家を残せないかと考え、一から自らの手で設計を行い、長い月日をかけて、この「HOTEL MONONOBA」(ホテルモノノバ)をオープンすることになった。
このホテルのオーナーでもある建築家の楠目さんは、本業である建築ではホテルや住居を作る側だが、まさか自分が作った上に、運営をする側に回るとは思ってなかったと笑いながら言う。
なので、入口は古き良きお家のような感じだが、中に入ると、レトロとモダンが融合したレセプションがあり、元々のご祖父様とご祖母様のお家の良さを活かしつつホテルに昇華させた楠目さんの想いの詰まったホテルが現れる。
先に話をすると、出張も多く、旅行も好きで、よく色んなホテルに泊まっている私が、ここ近年でNo.1だと思っているホテルなので、今回詳細を「メシクエ」にて紹介したいと思っている。
このホテルは単にホテルとしてではなく、楠目さんは複合施設として将来を見据えている。
もちろんご自身が設計して建てたホテルなので、ホテルに泊まっていただくことで建築としての作品を体感しながら知ってもらう場でもあり、建築と合わせて生活を豊かにしていくプロダクトデザインの発信の場にもなっている。
なので、とても興味深いのは館内にあるテーブルや机なども楠目さんがデザインして作られていて、気に入ったらその場で購入のオーダーをすることもできる。
私も座らせてもらったが、オシャレなだけでなく、長時間座ってても疲れなくて、とても座り心地がいい。こういうプロダクトデザインを体験したり、購入できるものがホテルの至るところにある。
ホテル自体は全2室なのだが、人と人の関わりを大事にしたいという想いの下、旧家屋の大きな客間をリノベーションした優雅で贅沢なダイニングがある。
ダイニングからはご祖父様やご祖母様が大事にされていたお庭が見えるようになっているのだが、この庭を見てもらえるように、目線を下げるため、元の客間の下を掘って、本来障子の位置に畳があったところをちょうどテーブルに座ると、庭が見えるように下に下げている。
この辺りも、このお家を長年知り尽くし、愛してきたお孫さんでもあり、建築家でもある楠目さんだからこそできること。
宿泊客は朝食や夕食をここでいただき、将来的には地元の発信の場としてコミュニティースペースだったり、レストランだけでも使えたり、夜にBAR営業をする場としても考えているのだそう。
ウェルカムドリンクは、高知の茶葉を使ったアールグレイと、創業元禄初年の土佐藩御用菓子舗・西川屋さんの「梅干し」というお菓子。
「梅干し」は初めていただいたが、紀州南高梅の梅酢に漬けた赤紫蘇を求肥の中に忍ばせた餅菓子で、山内侯に献上している伝統菓子で、ほんのり梅の香りがして上品でとても美味しかった。大きさも一口サイズで、餅菓子としてはあまりないサイズ感だが、すごくいい。
このダイニング自体、当時の鴨居、襖、欄間(らんま:採光や換気、装飾を目的として、天井と鴨居の間にある、透かし彫りの彫刻を施した板)などをそのまま残して作っているので、新築のホテルなのに、優しいご祖父様とご祖母様のお家にお招きいただいたようない感じがあって、居心地が良く、落ち着く。
家って、本当に人が住んで成り立つというか、ちゃんと愛されてきた家には想いが残るんだなということを改めて感じる。
初めてお邪魔したのに、初めて来たような感じがしなくて、ダイニングから見える庭のこの景色と光と影がすごく好きで、1時間くらいずっとここに座っていた。
ロビーとダイニングを繋ぐ通路には、高知の文化を感じる場所があり、このホテルに合わせて特注したり、セレクトしたルームスプレーや酒粕の入浴剤などのプロダクトが紹介されている。プロダクトは部屋で使って気に入ったら、ここで購入することもできる。
上に飾られている大きなお皿は、ご祖父様とご祖母様のこの家から出てきたもので、高知には「皿鉢」(さわち)という大皿におかずを盛ってみんなで食べる文化があり、そのお皿なのだそう。
ダイニングの横にはライブラリーという名前で、本を読んだり、自由に仕事ができるスペースがある。ここにある椅子も、このスペースのために作られたもので、座椅子としてオシャレで座り心地がよく、購入が可能になっている。
さて、最後に全2室の客室を紹介したいと思う。
プレオープンということで、特別に2室ともお邪魔させていただき、楠目さんから部屋のポイントなども説明いただいたので、写真付きで詳細を紹介したいと思う。
まず、レセプションを正面にして、左側にあるお部屋から。
2階建てになっており、1階は入口入ってすぐ横にちょっとくつろいだり、仕事ができる小さなデスクがある。
1階の奥に進むと、オシャレでカッコいい洗面所が現れる。
アメニティーも高知でハーブを育てて無添加で化粧品などを作られている方のものをホテル用にアレンジしている。洗面所からは土地を掘った時の状態をそのままに、埋めずに、素敵な植木を置いて、癒しの空間にしている。
洗面所の奥はバスルームになっており、山と自然に囲まれた「ホテルモノノバ」のテーマカラーであるグリーンを基調にしたカッコいいバスルームが現れる。
すごく良かったのが、このバスタブで、お風呂場に対してシームレスに、バスタブをまたぐストレスがないように設計されている。
バスタブはまたぐものだとずっと先入観のようなものがあったが、このお風呂に一度入ると、ストレスフリーすぎて、もうまたぎたくなくなる。笑
2階にはツインベッドのベッドルームと、のんびりできる居間がある。
寝具にも徹底的にこだわっており、ベッドも枕も素晴らしく、パジャマも縫い目を外に出してストレスフリーにした特注品を提供している。パジャマも購入が可能。
アメニティーもオーガニックのものを使い、優雅な滞在を演出している。
楠目さんのこだわりポイントの1つとして、興味深かったのが、客室の冷蔵庫。
これ、常日頃色んなホテルで思っていたが、どんなに高級ホテルでも冷蔵庫って全然オシャレじゃなく、ここだけ現実感がモリッと出てるのだが、初めてホテルでこんなオシャレな冷蔵庫を採用しているところを見た。笑
しかも、ホテルの冷蔵庫って小さくて、ほとんど何も入らないことが多いが、この冷蔵庫は元々キャンプ用なので、何なら食材入るくらいものすごく容量がある。これはいいなあ!!
もう1つ、この左側の客室だけのお楽しみとして、部屋からベランダに出ることができる。
おそらく以前は物干し場だったと思われるこの場所、いわゆるちゃんと整っているようなベランダにしていないところが、むしろなんか隠れ家みたいな感じで、ものすごくいい。こういうところを壊さずに残しているのがいい。
ここでコーヒー飲みながら、星を見ながら、考え事とかできるのは最高だなあ。
続いて、もう1つのお部屋。レセプションを正面に右側の客室。今回私はコチラの部屋に泊まらせてもらった。
1階の玄関入ると、ハンガーがあり、楠目さんが銅を曲げて作ったオシャレなフックが目に入る。この銅のフックもプロダクトとしてホテルで購入ができる。
1階は、先の左側の部屋と同じく洗面所とバスルームがあるのだが、趣が異なっている。
こちらの右側の部屋はバスルームが広く、シームレスになっているバスタブも大きく、バスルームからお庭が見えて、開放的になっている。
2階はベッドルーム以外に2つも部屋があり、手前の部屋は窓に向かってくつろげる椅子が置かれている。奥の部屋はベッドの奥にあり、畳でゴロゴロ寝転がれるくらいのスペースがある。
右側の部屋の最大のウリでもあり、楠目さんがこだわった場所は、この秘密基地。
わざとご祖父様とご祖母様の家の立派な梁(はり)をそのまま残し、この梁の向こうに隠し部屋がある。なんとその部屋にはこの梁をまたぐか、くぐっていく。
このスペースがなんとも心地良くて、洞穴というか、隠れ家というか、滞在中は梁をまたいでこの場所に来て、ボーッと考え事をしていた。ちゃんと椅子の横に小さな本棚もある。ここ最高。
オシャレな冷蔵庫などは右側の部屋にも同じく完備されている。
ちなみに、滞在中に宿泊客に貸し出される館内着兼パジャマ。ちょっと驚くくらい着やすくて、気持ちが良い。
楠目さんが着やすさに徹底的にこだわり、ものすごく肌触りが良い生地を使用し、それを肌で感じてもらうために、縫い目を全て外に出し、布に包まれているような着心地がある。これも今後将来的にはホテルプロダクトとして販売予定とのこと。
さて、「「HOTEL MONONOBA モノノバ」に泊まる。後編」ではお楽しみの高知の食材をふんだんに使った夕食と翌朝の朝食を紹介したいと思う。後編もお楽しみに!
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by meshi-quest
| 2025-07-07 08:07
| 旅行_国内





























































