蔵前「寿し小むらさき」へ行く。
ちょっと用事があり、蔵前方面にお邪魔することがあったので、マンションの1室でやられている隠れ家寿司屋「寿し小むらさき」さんで夕食。
大将は元々日本料理をされていた方で、スイスの日本大使館の公邸料理人として、現地に住み込みをして活躍されていた経験を持つ。
ちなみに、本当に隠れていて(笑)、いわゆる一般的な住居のマンションの2階にあるのだが、まずマンション自体は大通り沿いにあっても、そのマンションの入口が分かりにくく、大通りの正面に無く、入口は細い路地裏のさらに奥まったところにある。
2階に上がると、一見倉庫の入口っぽい部屋があり、そこがお店となっている。
勇気を出して赤い扉を開けると、全7席のカウンターのアットホームで居心地の良い空間が現れる。
1品目は、いか素麺。煎り酒と花山葵でいただく。
ここにも何となく鮨屋さんの1品目とはちょっと違い、日本料理屋さんのエッセンスを感じる。
2品目のお造りは、あらの昆布締め。
3品目は、神奈川県の太刀魚の塩焼き。
その下に万願寺とうがらしの炒め物が付いてるのだが、こういう調理した野菜を出してくれるのも一般的なザ・鮨屋さんにはない習慣で、日本料理出身の大将ならでは。
4品目は、カツオのおかき粉揚げ。下にはルッコラや春菊のサラダに、黄身酢。
これは特徴的で、いわゆる鮨屋さんではここで揚げ物が出てくることも、生野菜サラダが出てくることもないので、とても興味深い。そして、美味しい。特に黄身酢がよく出来ていた。
5品目は、鯖江のブランド茄子「吉川ナス」の煮びたし。上にはバフンウニ。
日本料理で修業をされていただけあり、出汁がとても美味しく、上品な煮びたしだった。
にぎりは、5日熟成の大分のタイから。
千葉・勝山の釣りアジと、八丈島のタカベ。
ヘベスで漬けた春子鯛と、気仙沼の本鮪赤身。
銚子の本鮪の中とろと、酢〆のニシン。
箸休めの水茄子と、わさびの代わりに辛子を忍ばせたトキシラズ。
肝ペーストを乗せたイワシと、穴子。
今回お邪魔して一番感激したのは、このにぎりの最後に出てきた玉子。
個人的に鮨屋さんの玉子は大好きなのだが、いわゆる玉子焼きをシャリと握る玉子にぎりは玉子とシャリがどうにも合わない感じて、いつもシャリ無しのおつまみ玉子として頼んでいた。
鮨屋さんからすると、玉子焼きはつまみとにぎりのどちらにも使うけど、どちらにも使えるように、逆に言えば特化できず、汎用型になっている。
「寿し小むらさき」さんでは日本料理出身として、別途最後に水菓子を出すので、いわゆる鮨屋さんのように玉をデザートに見立てず、最後の玉子までを美味しいにぎりとして食べてもらえるように、シャリに合う玉子を研究したのだそう。
そうして出来上がったにぎり特化型の玉子は、玉子にぎりとしてものすごく完成されていて、味、厚み、中にえびおぼろを挟んで旨味を足してて、ものすごく美味しかった。玉子にぎりのNo.1かもしれない。結構色んなお鮨屋さんにお邪魔しているが、玉子にぎりで感激したのは初めてだ。
にぎりの終わりに、あおさを入れたあら汁。日本料理ご出身ということもあってか、出汁が軒並み美味しい。
最後の水菓子は、トウモロコシ「ゴールドラッシュ」を使ったアイスクリーム。
甘さ控えめで、コーンの香りが良い感じで、料理とデザートの中間のような、いい感じのフィナーレ。
ここまでお料理全5品で、にぎりも12貫出て、お椀や水菓子までついて、コースがなんと13200円(税込)というリーズナブルな価格!
満足度がとても高い。この内容の鮨のコースをこのお値段で食べられるところはなかなかないなあ。
ちょっといいものを普段使いで来ていただいて食べてもらえるようにと内容を考え、営業努力をして、この価格で出されているのだそう。
近所にあったら間違いなくリピートしていそうな鮨屋さん。また蔵前方面に来ることがあったらぜひ立ち寄らせていただきたいと思う。
■「寿し小むらさき」
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by meshi-quest
| 2025-08-20 08:07
| 上野・浅草











































